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輪廻月編集前  作者: 中沢文人
3/8

序楽曲

帰宅し、自分の部屋に入りパッケージを開け、VR機の中に入りゲーム機にセットする。


『ようこそ!ライドトゥーザムーンオンラインへ!まずは所属する国家を選んでね!』


「おいおい、安っぽいな。まぁ確かに新作の癖に安かったが。とりあえず所属する国を選択だから、電話するか」


『プルルルル…プルルルル…』


『もしもし?』

「重三か?」

『あぁ、そうだが。電話ということは、もう開けたのか?』

「あぁ、いま遠士郎にもかけるからまってくれ」

『了解』


俺はもう一度ケータイを操作し、遠士郎にも電話をかける。


『もしもし』

「遠士郎だな。重三とも電話してるぞ」

『もしもし遠士郎~』

『電話ということはもう開けたのですね。いま家に着いたので、すこしだけまっていてください』

『あぁ、俺もいま部屋に入ったところだ』

「そうか。まぁ最初だが説明すると、所属する国を選ぶんだそうだ。日本製のDAVEは殲滅力、攻撃力、耐久性、支援力、操作性もバランスがいいオールラウンダー。アメリカ製のJUSTICEは殲滅力、攻撃力全振りのアタッカー。ロシアのVOIDは耐久性全振りの壁、イギリスのFAUSは支援力全振りの補助系、フランスのROTYは操作性全振りの戦略家か?ドイツや中国のもあるが…まぁおおまかな役割なのはこれくらいか」

『いま部屋につきましたよ』

『こっちもだ。そうだな…瑠璃也、お前はどうするんだ?』

「俺は日本のDAVEにしようとおもう。いろいろなことが出来そうだしな」

『了解、俺もお前に合わせるよ』

『僕もそれで』

「了解」


日本を選択し、先に進む。


『所属は日本だね!名前は?』


「名前を入力するみたいだ」

『名前か…いつものやつでいいか?』

『そうですね』


「ラピスラズリ、と」

『クワガタ、と』

『タクロウ、と』


『ラピスラズリ君っていうんだね?本当に日本人なのか疑わしいけど…』


「…細かいなおい」

『俺も、虫なの?強そうな名前だね!って言われたぞ』

『僕は…うわっ!?びっくりした。気づかなかったよ…タクロウって、平凡な名前だね、と…』


『これから君には演習訓練に参加してもらうよ!これで操作に慣れてね!まずは演習訓練を共にする部署を選んでね!』


「ふむ…特別殲滅部隊か、特別支援部隊か、特別救援部隊か、か。なるべく一緒のとこがいいよな?」

『そうだな。とりあえず特別殲滅部隊にするか?』

『ゲームの主旨としてはそれがいいですよね』

「特別殲滅部隊、と」


『本当にそれでいいの?特別殲滅部隊は危険や恐怖が一杯だよ?』


「本当にそれでいいのかこのゲーム!」

『本当だよなまじで』

『呆れるほどですね。まぁ1000JPと考えると…VRだと戦闘の恐怖もありますしね』

「あぁ、構わない」


『OK了解したよ!君は特別殲滅部隊第23中隊に所属する訓練生だよ!』


「うっわまじか。第何隊とかあるのかよ。お前らはどうだった?」

『抜かりなく第23だぜ』

『僕もです』

「ふぅ、ひとまずは大丈夫か。それにしてもこのゲーム、安物にしては設定が細かすぎないか?所属国家選んで部隊選んで第何隊かに設定されて、軍事階級まで設定できて。1000JPとは思えないぞ」

『それに第23中隊っていうのも気になるな。俺らが一緒になったのも加味すると1つの隊に定員がいて、その定員が満杯になると別の隊になるとか?』

『オンラインですものね。しかしよくコストがありましたね。これではプレイヤー(・・・・・)を増やす(・・・・)のが(・・)目的(・・)にしか思えません。売り上げは考えていないのでしょうね』

『ここでプレイヤーやファンを集めて次回作への乗り換えか?』

『まぁそれも考えられるでしょう』


『演習訓練、スタート!まずはこの遠隔操作型無人戦闘機、DAVEを操作するこの機械に入ってね!』



「お、クワガタ。タクロウも」

「おっすラピス、タクロウ」

「こんばんわ、ラピス、クワガタ。中隊ですのでそれなりに人がいますね」

「あぁ、そうだな。とりあえずはこの箱に入ればいいだろ?」

「そのようですね。では入りましょうか」


瑠璃也はキャラクター(作った覚えのない)を操作して、箱に入る。箱の中は真っ暗だったが、『ヴィィン』という音とともに視界が明るくなり、視界が明瞭になる。


ここは…DAVEの保管庫か?


『DAVEの操作方法を説明します。左の視界にある六腑(頭、胴体、左右の腕と脚)に別れたDAVEを模した絵が損傷率…いわばHPです。そしてその周辺にある銃弾やランチャーを模した絵が残存する内臓兵器の数です。さて、次にDAVEを動かしてみましょう。DAVEはこの倉庫では自由に動かすことが出来ません。一度外にでないと操作できないのです。ではDAVEを起動してみましょう。上部を見てください。そこには取っ手があるはずです』


ほうほう、これを引っ張ると起動するわけだな


『その取っ手を引っ張ると箱から出られます』


うっそだろ本当に大丈夫かこのゲーム!!


そう内心突っ込む瑠璃也。


『そしてその隣にレバーがあるはずです。それを手前に引っ張るとDAVEを起動できます』


あぁ、これは俺が早まったのか。


『ではレバーを手前に倒してみましょう』


言われた通り、レバーを手前に倒し、DAVEを起動する。


『DAVE起動…搭乗者バイタル…正常。損傷率…正常。残存兵器…正常。これにて出動準備体勢へと入ります。……準備完了、随時出動できます』


『全員出動できるようになったみたいですね。では先ほど手前に引いたレバーの下にボタンがあるはずです。それを押すと出動します。カウントダウンをしますので、0になったらボタンを押してください。それでは…3、2、1、0!』


レバーに付いているボタンを押す。


『DAVE、出動!」


すると『ガコッ』という音がした瞬間に『ガシュッ』という音がし、一気に景色が下へと流れる。おそらく発射台かなにかだろう。そして発射された先は上空。


『あ、浮遊の仕方を教えてませんでした。まずは…』


えっちょっと待て!落ちる!落ちるから!!


『足元にある踏み台のうち、左の方の踏み台を踏みます』


俺はすぐさまおもいっきり踏んだ。すると上に流れていた景色が射出時同様、一気に下に流れる。これは有人だったらできない動きだ。


『踏むときの力加減で浮く力が調整できます』


おもいきり踏んだ瑠璃也は最大出力で浮上したようだ。


『次に移動の仕方を説明します。移動は右の踏み台を左右に動かすことでできます。前に動かすと前方に、左に動かすと左に向かいます。では空中を移動してみてください』


おっ、これ結構楽しいぞ。左の踏み台もあわせて操作することで宙返りをすることもできる。ガンダ◯でもできたが、やはりこの辺は無いと面白くないよな。


『次にアームの操作方法を説明します』


アームっていうと、DAVEの手や腕のことだな。


『アームは箱のなかにあるかなり長めの手袋を装着して操作します。これを装着することでまるで自分の腕のような動きができます』


おっ本当だ。かなり操作性があるな。細かいことも出来そうだ。


『次に兵器の使い方を説明します。兵器は外部武装と内臓兵器があり、外部武装はいわば装備です。外部武装はDAVEのヘッドパーツやアーム、レッグや飛行ユニット、内臓兵器の強化と共に貢献ポイントで交換できるので、是非貢献ポイントを貯めて強化していってください。貢献ポイントの説明は後程します。外部武装はソードや銃、シールドなど様々ですが、歯こぼれや破損、弾などは貢献ポイントを消費しなければ直したり補充できません。内臓兵器は国からの支援なので、無駄に消費しなければ貢献ポイントは減らないので安心してください。内臓兵器は初期飛行ユニットやDAVE内に搭載された遠隔操作用受信デバイス、手首から発射する小機関銃等です』


ほうほう、なるほどな。初心者の武器は保証されてるってわけか。


『内臓兵器の使い方は飛行ユニットや遠隔操作用受信デバイスは現在使っているので省くとして、小機関銃の撃ち方を説明します。小機関銃は長めの手袋を装着した右手を下に折り曲げ、手首で照準を合わせます。さらに手を手前に引こうとすると、弾が射てます。今回は演習訓練なのでゴム弾を装填してあります。射出してみましょう』


手を下に向け、とりあえず引く。すると『ダダダッ』という音がした。


『射出できましたか?次にレールガンの撃ち方を説明します』


レ、レールガン!?


『レールガンは左腕に搭載されています。射出方法は右腕と同じで左手を下に折り曲げ、さらに手前に引くという簡単なものですが、腕を真っ直ぐ直線にしなければ発射できません。レールガンは低コストで遠距離射撃ができますし、威力もありますがその分、懐に入られると射てません。注意してください』


なるほどな。左腕がレールの役割をしているのか。全長13mくらいのDAVEならではだな。


『次にワイヤーの操作方法を説明します』


ワ、ワイヤーもあるのか!?

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