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気持ち





ヒナの突然の告白に驚きながら蓮也は言い訳のような言葉を言う

「いいか?この感情は一緒に住んでいて、最近はずっと隣にいたからであって、まだヒナのことを恋愛対象としては見れない」

蓮也は自分が本当に考えていることは明かさないまま本心でこたえた。

「ヒナちゃん、蓮也はああ言ってるけどヒナちゃん自身はどういう気持ちなんだい?」

「私は蓮也のこと、恋愛対象として好き」

「それは、どんなとこに惹かれたのかな?」

「おい、どこまで掘り下げるんだ!?」

烈斗は深いところまで聞いていく

「ん、私は……」

「おいおい! ヒナ、言ってもっていうか俺が聞いてもいいのか?」

「ん、問題ない、いずれ蓮也には分かってもらうつもりだったから」

「おー、蓮也言われっぱなしだな、じゃあ、ヒナちゃん教えてくれるかい?」

「ん、まず、命を助けてくれた、そのあとちょっとめんどくさそうな顔しながらも私をここに連れていてくれた、そのあとなにもわからない私に一から色んなことを教えてくれた、やっぱり微妙な顔だったけど、だから、私はそういう蓮也が好き」


ここまで聞いて蓮也もヒナの気持ちは理解したつもりだったが一つ聞きたいことがでてきた

「なぁ、ヒナ今言ってくれたことは素直に嬉しい、けどそれはただヒナに優しくしたってだけで、それでも好きなのか?」

「ん、最初私は蓮也にとって何者でもなかった、それでもそんなに優しくしてくれて嬉しかった、よく分からないけど、今までで一番嬉しかった、そんな気がするだから私は私のやり方で蓮也を振り向かせる」

これを聞いて蓮也はヒナの気持ちに答えてあげたかった、

「さっきも言ったけど気持ちはすごい嬉しいけど、悪いな、今は俺自身やらなきゃいけない事があって、今はヒナとは付き合えない、でも今俺はどんな人よりもヒナを意識してる、だから俺のやらなきゃいけないことが片付いたときにまた、気持ちを伝えてくれるか?」

「ん、まかせて」




「じゃあ、ヒナちゃんは蓮也に執着しそうだし、今のうちに話しておこうか、ヒナちゃんは多分『赤の地面』って知らないよね?」

「うん、しらない…」

ヒナの表情が何故か真剣になる

「まずね、今から34年前にこのセレメントに呪物が急に攻め入ってきた、今からしたらその時の呪物はそこまで強くなかった、けれど何も知らない何も対策をしていない僕達にとっては強敵だった、その時に僕達は頭を捻って呪物に対して有効な武器などを調べて作りだした、最終的に呪物は殲滅できた、でも僕達の方も被害は大きかった、このセグリチュアの人口三分の二程度が、戦死あるいは餓死をした、この大戦を『赤の地面』と呼んでいるんだよ、ちなみに僕の家が入ってる四方位上家はその大戦で成果を上げた人の家系の集まりなんだよね」

これは知っておいて損はないさ、と烈斗は言った。



「さて、蓮也 追い討ちをかけるようで悪いけど、これからこの家をヒナちゃんと一緒に出ていってもらう」

「………は?」

蓮也は頭がパンクしそうなほどの出来事が立て続けに起きて疲れていたのだが、今の烈斗のセリフには全ての疲れを吹き飛ばすほどの衝撃があった。

「あぁ、別に勘当とかでは無いからね?」

「じゃあ、なんで出ていかなきゃならないんだ」

少しほっとした口調で蓮也は言った

「詳しくは植木君の方から言われると思うけど、君たち二人には新居で同棲してもらう」

この言葉のあと、蓮也は真剣な表情になった。

「………ふぅ、一回整理しよう、俺とヒナが新居に引っ越す、そして二人だけで同居と……」

もう、蓮也は抵抗をしても無駄ということが分かっていたから素直に言うことを聞いた。



こんなことが起きていたのたが、二人は気まずくならずに呪霊学園学園長室の前に来ていた。



「失礼します、来週月曜日から転入する予定の西条蓮也と「坂宮ヒナです」」

ヒナの坂宮と言う苗字は、名前がヒナと分かったものの苗字は分からなかったので

烈斗がつけ与えた名前だった。

二人はしっかりした服装で綺麗なお辞儀をした、

その二人を微笑みながら見つめるのが呪霊学園の学園長であり

かなりの実力者と言われる植木光太郎である。

「久しぶりだねぇ〜蓮也君〜。そして、君が烈斗さんが言っていたヒナちゃんだね? 烈斗さんから事情は聞いてるからからね、さすがにヒナちゃんに葛葉くん一人だと厳しいからね〜、蓮也君には葛葉くんの他に仁也くんもいるけど、さすがに辛いからねぇ」

かなりのスピードで光太郎は喋っていく、ヒナはすこし驚いたように目を開いていたが蓮也はため息をついていた

「まったく、少しは喋るスピードを落とせよ」

「おもしろいひと、だね」

ヒナが微笑みながら言ってくる



光太郎の怒涛のセリフが終わったと思った瞬間、彼は真面目な顔になり話を続けた

「あとね蓮也君、君は学園に入るにあたって苗字を最上にかえてもらいたい」

「……もがみ?」

光太郎の突然の申し込みに蓮也は少し戸惑った

「そうだよ、さすがに周りから名家の恥と言われてる君が、この学園に来るとは誰も思ってないと思うけど、最初から苗字でバレるのは避けたい、だから君はこれから学園内では最上蓮也君だからね? これは、葛葉くんと仁也くんにも伝えてある、友達が少なくて良かったね」

「何しれっとディスってやがる、まあ事実だけどな」

そんな時、いつも自分から発言することが少ないヒナが質問をしてきた。

「ねぇ、さっきの話の蓮也がめいかのはじ?ってどういうこと?」

そうヒナが聞くと光太郎はハッとしたようにヒナをみる、そして落ち着いた表情に戻る。

「ヒナちゃんはしらないのか、いい機会だ教えておこうか、蓮也君が周りからどんな評価を受けているのか」


続く


今日の更新はここまでです

以降の更新は不定期ですのでよろしくお願いします

少しでも 面白い、興味がある、続きを読みたい、と思ってくれた方は

コメント、ブクマなどよろしくお願いします。

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