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ハロウィン

この話は本編の時期とは異なります

あ、ハロウィンだね



ハロウィンそれは男女がお化けなどの仮装をしておかしを貰うイベント


(去年まで何も感じなかったのに、今年はすごい期待しているな)

蓮也はヒナの仮装姿を期待していた


(どうしたら着てくれるだろうか)


蓮也がリビングのソファーで考え込んでいると隣にヒナが座ってきた



「蓮也どうしたの? ずっと何か考えてるけど」

「いや、少しな」

「そう?」

ヒナは首をコテンと傾げた

(いちいち仕草が可愛いんだよな)

ヒナの仕草に少し悶えながら仮装の事を考える

(もうド直球に着てくれって頼むか? いやそうすると引かれる可能性もある……わからん)

数分考えた末回りくどく聞く方向で固まった



「なあヒナ、そろそろハロウィンだな」

「ん? そうなの?」

「あ、ハロウィンをご存知でない?」

「うん」

ヒナは大きくコクリと頷いた

(これはワンチャンあるぞ…)

「ハロウィンはな? 人間がお化けとかの仮装をしてお菓子を貰うイベントだよ」

「そうなの? それって何か意味ある?」

「俺が知ってるのは先祖の霊を迎えると同時に悪霊を祓う祭りってことかな?」

「それって仮装する意味ある?」

「なんか悪霊が人間に悪さをもたらすから人間ってことを隠す為に仮装するって聞いたことがある」

「じゃあ仮装した方がいいの?」

「そうだな、そうした方がいいな」

(よし、何とか説得に成功したぞ!)

「ん、じゃあ準備してくる」

「ゆっくりでいいぞ」

ヒナは蓮也に背を向けとてとてと自分の部屋に戻って行った



蓮也はヒナを待つ時間ずっとソワソワしていた

(これって俺も仮装したほうがいいのか? いやでもヒナに言われたらシーツでも被ってお化けの真似すればいっか)

そんなことを考えていたらリビングのドアが開く音がした


そこには雪女のような格好をしたヒナが立っていた


「ど、どう?」

ヒナが上目遣いで聞いてくる

「……」

「れ、蓮也?」

「とてもいいと思うぞ!!」

蓮也はヒナの肩を掴むと勢いよく言った

「そ、そう?」

ヒナは頬を染めながら言う

(それより雪女ってお化けというより妖怪では? まあそんなことはいいか、可愛し)



「ねぇ蓮也、これ仮装してどうするの?」

「トリックオアトリートお菓子をくれなきゃイタズラするぞって言うんだよ」

「ん、わかった」


ヒナは手を蓮也を差し出して上目遣いで


「……トリックオアトリートお菓子くれなきゃイタズラするぞ」



(あ、天使だな)

格好は雪女で髪の毛は銀髪全身白で埋め尽くされているが

顔は凄く赤くなっていた

少し恥ずかしそうに目を伏せるヒナを見つめながら

蓮也は幸せを噛み締めていた。


まだこの二人付き合ってないんだよね

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