二人三脚。
七海と雪は義母と娘だ。
雪の成長は二人の関係の終わりの始まりだった。
注意:義母と娘の百合展開です。マニアックに耐えれる方のみでお願いします。
母の後を追うように父が他界した。今年は小学校卒業する大事な年なのに転校はしたくないでも…親戚一同誰もが無言で施設行きを決定していて私も受け入れることになると確信していた。そんな夜。
「家に来なよ!私は七海さぁ♪」
七海さんっていうのか。
「私は貴女のお母さんの妹だよ。名乗ったから次は貴女の番さぁ。」
視線を上げると七海さんと目が合った。彼女の大きくて澄んだ瞳。確かに顔立ちは母に似ていたでも普段から物静かな母とは対象的な明るく快活に笑う彼女は夏の日射しのような明るさと温かさがあった。
母に似たらこんなに素敵な瞳を持てたのかなって少しは思った。彼女から見た私はどう映ってるんだろう?濁った瞳の私。
そうだ…名前。
「雪 白城雪。11歳。」
「そうか。雪ちゃんかぁ。白雪姫みたいで可愛いけど今度からは碧葉雪ちゃんさぁよろしゅーに♪」
「…はい。おねがい…します。」
白城 雪は今日でお仕舞い。明日から碧葉 雪になります。
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もう六年かぁ。七海さんとの生活は毎日楽しい。葬式以外で落ち込んだことはなかった気がする。
ただ気掛かりは七海さんは未だに結婚していないことだ。
それがもし私のせいなら辛い。それ以上に彼女の居ない生活は考えられない。いつも二人の間には沢山の大好きが溢れているつもりだ。
だからお義母さん…七海さんにいつ私が要らない、邪魔者と言われるかそれが恐くて恋人の有無だけは聞けなかった。
「雪ちゃん。来週の誕生日は予定あるの?」
七海さん以外と過ごすはず無いけど一寸イタズラしてみた。
「心から好きな人と過ごすつもりだよ♪」
私は七海さんの目を見ながら幸せな気分で答えた。
七海さん大好きだよって思いながら。
「…そうか。…あはは♪今日はカレーが特製お義母さんを作るから…じゃがいもはチキンかい?」
「お義母さんどうしたの?急にうふふ♪」
「…済まないがちょっと出掛けてくる」
「お義母さん?」
七海さんはそのまま出ていってしまった。
テーブルには二人分のご飯。
時計と携帯の履歴を見るのは何回目だろう。
「…七海さん…遅いな…。」
ほんの出来心なんだけどな…七海さんごめんなさい。
でも…心から好きな人ってのは本当だよ。
お義母さんってのは抜きにしても母の妹だから叔母。
三親等以内だから結婚は無理…そもそも女性同士の結婚は…でも…でも、私が勝手に七海さんのことを好きでいるのは悪く無いよね。
ガチャ
「…ん。…たらいま…かえり~まし…た!ごっくろぉさん!」
七海さん帰ってきた…嬉しい♪嬉しい♪嬉しい♪
「お義母…さん?」
七海さんは男の人と一緒だった。
「ごめんね。家の人?悪いけど5800円タクシー代」
私はお金を払うと玄関で寝てしまってる七海さんを起こそうと近くまで身体を寄せる。
「…小春姉さんだぁ!」
ドシン
七海さんの酔った状態のどこにそんな力があるのか玄関で私は押し倒されてしまった。
「…姉さん、私を…私だけ…お願い…嫌いでもいいから…お願いだよ」
私は身動き一つ取れないままで七海さんに首筋を舐められ、乱暴に胸を掴まれた。
「い、痛い…痛いよ。おねがい…優しく…」
く~か~……スヤスヤ
「?」
私の胸は枕じゃないもん!
七海さんを着替えさせるとベッドに寝かせて私も寝る事にした。お義母さんには罪はないけど七海さんには反省してもらいます!
翌朝、七海さんは済まなそうな顔をしながら私を起こしてくれた。
お互いに一糸纏わぬ姿でしかも私の首筋には七海さんからのキスマーク付き!
「私は小春さんじゃないですから」
私はわざとらしく顔を膨らませて拗ねてみせた。
「…その、なんだ…雪…ゴメン‼」
「これから七海さんの恋人にしてくれるなら許してあげます!」
「…わかった恋人にするから…こ、恋人?」
プチパニックから解放された七海さんはとんでもない事を言ってしまったって顔をしてたけどこれだけは譲れないんです!
「今度から酔っても名前を間違えないように身体で覚えて下さい!」
「わかったさぁ雪!」
「丁度裸ですし今から…ね?」
たっぷり朝から七海さんに愛してもらったあと、昔話をしてもらった。
小春と七海さんは姉妹で恋人だったらしく親バレして小春は無理やり結婚させられたんだそうで…私もお母さんの子供なんだなって思った。
だって同じ人を好きになったんだから♪
ssとしてはどうでしょう?