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ゴミの一分

作者: タロ
掲載日:2014/03/04

どこかで使おうと箇条書きにしていたものを、ひとつの形にしてみました。


 お前なんか要らない。

 そう言われた。

 自分が主人公だと思っていた世界で、お前なんか要らないと言われた。



 世界は別に、ボクのモノじゃない。

 そんなことは知っている。

 だけど、自分は世界に要らないモノだなんて、思いたくない。



 たしかにボクは世界に迷惑をかけている。

 世界というのが自分以外という意味だとするならば、ボクは大迷惑な存在かもしれない。

 ボクの考えが、周りにそぐわないことだなんてことは知っている。

 意見の衝突や呆れられるなんて、いつものこと。

 バカじゃないのか、と怒られたこともある。

 ロクに言葉も交わさず、信じられないと人格を否定されたこともあった。

 落ちていた空き缶を捨てたら、缶蹴りをしていた人たちから顰蹙ひんしゅくを買った。人助けだと思ってしたら、余計なことはするなと怒鳴られた。 

 解り合えるなんて、めったにない幸せなこと。



 ボクは、外見で否定される。

 ボクは、言葉遣いで否定される。

 ボクは、ちょっとの行動で否定される。

 ボクは、要らない存在だと否定された。



 お前なんか要らない。

 そう言われた。

 だけど、どんなに大勢の人からそう言われても、僕は構わない。

 ボクは、ボクらしく生きてやる。



 捨てられたマンガ本も、拾った誰かを笑わせるかもしれない。

 捨てられた空き缶も、缶蹴りに使ってもらって人を楽しませるかもしれない。

 ゴミみたいな意見も、妙案を導く一石を投じるかもしれない。

 ゴミみたいな存在でも、誰かが必要としてくれるかもしれない。



 お前なんか要らない。

 そう言われたって構わない。

 世界中でたった一人でもボクを必要としてくれるなら、誰かの泣き顔を笑顔に変えることが出来るなら、ボクは生きていたい。

 世界に迷惑かけたって気にしない。

 その他大勢からゴミのように扱われても、唾を吐きかけてやる。



 死亡率百パーセントの人生を、何時死んでもいいように、ボクは生きていたい。

 みっともなく地べたを転がっても、他人から笑われてもいい。

 ボクは、ボクらしく生きてやる。

 世界に唾吐き掛けながら、ゴミのように扱われたって、生きてやる。



 お前なんか要らない。

 そう言われた。

 ゴミのように、捨てられた。

 世界から、捨てられた。

 でも、例えゴミ捨て場に行ったって、ボクはボクらしく生きてやる。

 生きて、生きぬいてやる。

 本当に世界から必要とされなくなったら、その時は、諦めるかもしれない。

 だけど、限りなくゼロに近い数字でも、ボクを必要としてくれる人が本当のゼロになるまでは、生き続けてやる。

 ゴミ捨て場で、キラキラと輝き続ける。

 鈍い光でも、どんなに迷惑をかける明りでも、ここに居るよって叫び続ける。

 輝きを失わず、叫び続ける。

 ゴミにはゴミの、ちっぽけでもプライドがある。

 例えゴミでも、誰かの大切になれるかもしれない。

 その可能性がある限り、生きてやる。

 ゴミの一分いちぶんをもって。  


自分のことを思って怒ってくれる人はありがたいです。

でも、まったく関係のない人が全否定するのは、好きじゃないです。なんであんたにそんなこと言われないといけないんだよ、的な気持ちになります。

ここでのゴミ扱いは、そういうものだと思ってください。



ところで、一分の読み方は「いちぶん」です。

プライド的な意味合いで使っています。

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