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君の隣。  作者: haru
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第13話

あれから毎日、私のロッカーの中に「会社ヤメロ」という脅迫の紙は絶えず貼られていた。

それだけでなく、夏樹と、山岡さんと、私と、夏樹の彼女で会議があるときは彼女のほうに足を踏まれたりと、毎回のごとく嫌がらせを受けている。


最近の若い女の子は怖いとつくづく思っている。

陰湿だから精神的にもしんどい。


山岡さんを頼ろうかな・・・と何回も思ったけれど、そういうわけにはいかない。

最近夏樹の会社との企画も本格化し、私たち、特に山岡さんの残業の回数もとてつもなく増えた。

そんな山岡さんに私の面倒まで見てください。とは絶対に言えない。


最近は会社に行くのも憂鬱になってきた。

そんなことを思いながらいやでも会社に行く私のまじめさを今はすごく呪いたくなった。


会社についてロッカーを開けると紙が見えてため息をついた。

「相変わらずため息ついてるわねー。」「わ、もー和美。いきなり声をかけるのやめてよ。」

和美がいきなり声をかけてきて驚いた。


「今日お昼、松本亭いかない?」久々の和美のお誘いだった。

しかし、今日は朝から携帯にメールが来ていて、山岡さんから「二人で会いたい」という、ものだった。

私も少し現金なやつで、「もしかしたら山岡さんはこの悩みに気付いてくれるんじゃないか」と、速攻OKの返事を返したのだった。


「あーごめん。今日先約があって・・。」私がそう断ると、和美は何を思ったのかニヤニヤと私の顔を見て、「オッケー。また今度ね。」と、去って行った。


ま、だいだい和美の考えていることはわかるんだけど。

着替えて私は午前の仕事に出たのだった。



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