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君の隣。  作者: haru
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第12話ー2-

私、小川美咲は今モヤモヤ期に入っていてたいへん苦しんでおります。そんなほかの人から見ればとてつもなくアホなナレーションで今日1日が始まった。


「はあ。」

会社行きの電車の中で私は盛大にため息をついた。あれから何度も山岡さんとかかわっているのだけれど、それでも謎のドキドキは収まらない。自分はまだ夏樹のことが好きなはずなのに。


そうこうしているうちに会社についてしまい、私はいつものように自分の部署へと上がった。

準備室に入って着替えようとロッカーを開けた時だった。ばさばさっ。

私のロッカーから謎の紙がたくさん床にたたきつけられた。


私は一瞬自分は間違えて人のロッカーを開けてしまったのかと思ったが、ロッカーの扉を見ると確かにそこには「小川」という、見慣れた名前があったのだ。


そのたくさんの紙の中のひとつを手に取って見てみると、「さっさと会社ヤメロ!」という、ワープロで書かれた脅迫めいた文章だった。


そんなことがあって、たったの1回の出来事だとほうっておいたのだが、同じようなことが何度も続きさすがに気味が悪くなってきた。


私はそれでも悩み、どうしていいのかわからない気持ちで悩み、私はここ数日疲れがとれていなかった。


「小川、今日の商談が終わったら飲みに行こうか。」山岡さんと取引先に向かっている途中でうれしい誘いをもらったが、私は「体調がすぐれないので」と、断った。


体調が悪いといったから、山岡さんは心配してくれた。ドキドキが止まらないが切なかった。

最後駅で別れ際に山岡さんは私のおでこにキスをしたが、私は作り笑いを浮かべることで精いっぱいだった。


この、ロッカーの手紙が私をもっと苦しめるとは知らずに、ただ笑みを浮かべていた。

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