第12話-1-
ほんと更新遅くてすみません。( ;∀;)
自分でも思う。山岡さんに頼ってばっかりでずるいと。
私はお昼に起こった出来事を山岡さんに説明するのをためらっていた。
「そんなに言うのが嫌なのか?」私が黙り込んでいると山岡さんは少し寂しそうな顔で私に問いかけてきた。
「い・・・いえ、そんなことは・・・ないはずなんですが・・・。」
「ばればれの嘘つくなよ。言いたくないって顔に書いてあるぞ。」と、山岡さんは笑い、私の頬にちゅっと、キスをした。
「もう!キスするのやめてくださいよ!」「嫌だよー。」とくだらない会話をして私たちは笑いあった。
くだらない話で横道にそれてしまったが、私はやっと本題に入ることにした。
何で今更と思ったが、今この雰囲気で話すのなら気が楽だと思ったから。そんな思考さえも自分ではずるいと思った。
「私、今日のお昼に杉本さんとの企画のことで担当の女の子にはなしがあるって言われたので、一緒にお昼ご飯を食べに行ったんです。」うん。と、山岡さんは介錯をしている。
私はそのまま話をつづけた。今日の出来事を全部。
ひとつひとつ自分の感情も含めて、言葉も選んで話した。
「それで、杉本さんに・・・夏樹にかかわらないためにこの企画おりてくれって・・・」
その言葉を自分の口から放った瞬間に自分の目から涙がこぼれた。
ぐすぐすと、泣いている私の頭を山岡さんが自分の胸へと引き寄せた。
そして、言葉をつづけた。
「そんな、自分勝手なことに応じなくていい。大丈夫だ。俺が守ってやるから。」
山岡さんの言葉にすごく胸が高鳴った。そして夜は過ぎていった。
朝起きて、私はふと思った。山岡さんのこと私好きなの?
でも、まだ夏樹のことも好き。きっと忘れることなんかできない。
じゃあ、昨日の胸の高鳴りは何?
会社に着くと「おはよう。」と、山岡さんに声をかけられてドキッとした。
ああ、もう!自分のことがわかんないよ!と、朝から頭を抱える私、小川美咲なのであった。