第10話
また更新が遅くなってすみません( ;∀;)
これからもっと遅くなるかもしれません( ;∀;)
まったりと書いていきますので今後もよろしくお願いします(´・ω・`)
私は軽い火傷のため、3日ほど通院することになった。
電車に乗るのもつらいため、山岡さんが病院への送り迎えをしてくれている。
送り迎えをしてくれるのは以前のように動けない私にとってすごくありがたいことなのだが、以前とはまったく違う私たちの関係だと、私にとって息苦しかった。
だって、自分に告白してきた人にそんなに迷惑をかけていると思うとなんだか申し訳ないと思うし、第一気まずい。
あれから少ししか時間は経っていないのに、私にとってはすごく時間が経ったように思える。
私は答えを出すことができないでいた。
私はまだ夏樹が好きだ。あれだけ泣かされても、つらい思いをさせられても、私は夏樹が好きだ。
だけど、実ることのないこの思いを胸の奥に隠したまま、山岡さんの私に向けられるやさしさに縋ってしまいたい、幸せになりたいと、いう気持ちもある。
ただ、どちらも私には選ぶことができなかった。
どちらもリスクが高い。一つは私自身がつらい気持ちに耐え続けなくてはならないということになる。もう一つのほうは最悪だ。
もしかしたら、いや、絶対山岡さんを傷つけることになる。
しかし、どちらかを選ばないといけないことは私が一番わかっていた。
どうにもならなくて車から見える窓の外に目をやる。
「・・・おい。いい加減俺の話を聞いてくれるかな。小川。」
ぼーっとしていたら、山岡さんに声をかけられて初めて話しかけられていたことに気が付いた。
「あ、すみません。少しぼーっとしていました。」「はあー。どうせなんか悩んでいたんだろ。」
「・・・すみません。」「まあ、お前らしい悩み方だけどな。」と、告げて山岡さんはくすっと笑った。
「え?それ、どういう意味ですか?」「ぼーっとして考え事するのが、小川っぽいなって思っただけだよ。」赤信号で車を止め、山岡さんは私のほうに目をやった。
私は山岡さんが何でこっちを向いたのかわからず、不思議そうな顔をしていると、山岡さんはシートベルトをはずして私のほうに身をのりだして私の唇にチュっと、キスをした。
いきなりのことで驚いた私は、きちんと座りなおしてシートベルトをつけ、青信号になるのを待つ山岡さんの背中に声をかけた。
「ちょっ・・・いきなり何するんですか!?」「んー話を聞いていなかったお仕置き。」と、山岡さんはくすっと笑った。
そうしていつもの調子に戻った私たちは、車の中で騒がしく病院に向かった。
私の火傷も治り、私は会社に戻った。
午前中はお得意様にご心配かけましたメールをひたすらに送り続け、私の肩は肩こりで悲鳴を上げていた。
「ふうー。」私は自分の席で背伸びをしていると、おんなじ部署の人に声をかけられた。
「あ、小川さん。あのドアのほうにいる子が話があるって言ってました。」「あ、ありがと。」
私を呼んでいたのは夏樹の彼女だった。
彼女と会社の外に行き、一緒にランチを取ることになった。
彼女は注文をして、早速と、言わんばかりに本題に入った。
「小川さんって夏樹の元カレなんでしょ?それでー、相談があってー。」
「そうだけど・・・。それで、相談って?」私はこのときいやな予感しかしなかった。