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7、構想について②(キャラクターの練り方)

 実は、構想を練るという作業ってすんごく楽しいんです。どういうことかというと、設定を考えたりキャラクターのことを深く考えたり筋を練ったりするのって頭をすごく使う上に「創作をしてる」感が出るんです。

 なので、小説を書きたいという皆さんは、既に構想を練っているのではないでしょうか。でも、キャラクターだけしか練ってない、とか、世界観とか設定ばっかり練ってるぜ、とか、筋だけは鬼のように練っちまったよ、っていう場合も結構あります。そうすると、あとで後悔することになるので一応総ざらいしてみましょう。


 今回は、キャラクターです。

 キャラクターを練るのが好きな人からしたら意外に聞こえるかもしれませんが、キャラクターを練るのがあまり得意ではない作者さんもいらっしゃいます。ぶっちゃけ、こればっかりは作者さんの個性です。今回は、キャラを練るのが不得意な方向けの説明となっています。

 よく、漫画家さんのライナーノーツなんかを見ると、血液型とか身長・体重、場合によってはスリーサイズなんかが設定されていることがあります。これを見て、「そうか、キャラクターのスリーサイズを決めるのがキャラクター練りなんだな!」と考えてしまう人もいるかもしれませんが、小説の場合はちょっと違います。漫画においてキャラの身長体重スリーサイズなんかを決める場合があるのは、絵でキャラクターたちを表現するためです。つまり、漫画においては外見的特徴がかなり大きな割合でキャラの識別に関わっているんですね。

 では、小説におけるキャラクター練りって何を練るんだ? という話になります。

 ずばり言いましょう。小説におけるキャラクター練りとは、性格とか性質を掘り下げることです。

 そのキャラクターは、どんな人なのか。誰と仲が良くて誰と仲が悪いのか。どういうことを考えて、どういう行動を取ってしまうのか。皆からどう思われているのか。そういったことを考えるのが、小説におけるキャラクター練りです。

 うわなにそれ難しい、そう思った方、鋭いです。

 小説の中の人物は、当然のことですがこの世界のどこにもいません。どこにもいない人間のことを想像してその気持まで考えるんですから、実はかなり難しいことをやることになります。


 なので、小説を書いている人は、時折無意識に、あるいは意識的に裏技を使って乗り切っています。

 たとえば、「属性」を使うことです。

 属性というのは、ライトノベル界隈で主に使われる用語ですが、「ツンデレ」や「ヤンデレ」、「素直ヒート」などなど、これまでアニメや漫画、ライトノベルなどで繰り返し描かれてきた人物類型の特徴のことです。この属性を足がかりにすることで、ある程度キャラクターのイメージを膨らませることが出来ます。

 また、実在の人物をモデルにするという方法もよく使われます。

 たとえば、あなたの親友を。あなたの恋人や片思いの相手を。あなたの父親や母親を。嫌いな人を。好きな人を。そうやって具体的なイメージを持っている人物の顔を浮かべると、思いのほかキャラクターのイメージが定まりやすいです。なおこの方法、演劇の世界では「アテ書き」と言われるやり方で、キャラクターたちをあらかじめ実在する俳優さんをイメージしながら書いて、実際に出演をお願いしたりしているそうです。

 あと、自分をモデルにする、というのもよく使われる方法です。ちなみに、日本文学の世界でずっと存在した流れである「私小説」における主人公なんかは、まさに自分をモデルにして書いている小説といえます。


 まあ、極論を言えば、キャラクターを練るのが面倒だったら、いっそのことあなたの家族や友達のことを念頭におきながら構想を練っていけばそれでOKということです。あるいは、好きな芸能人でもいいんですけど。

 ただし、一つだけ注意してください。

 あくまで、モデルにするだけに留めてください。

 たとえば、あなたの友人をモデルにしたキャラが、あなたの友人が本当に犯した失敗を小説の中でやってしまったとしたらどうでしょう。きっとあなたの友人、深く傷つくと思います。また、その友人の秘密が小説の中でばらされたりなんかしたら、友人、もしかしたらあなたのことを「訴えてやる!」ってことになっちゃう可能性もあります。モデルにする、ということと、その人の個人情報を暴露する、というのは全く意味合いが違います。あくまで参考にするのは性格などの面に留め、その人のエピソードなんかは使わないようにしましょう。

 だってあれでしょう? いくら面白いからって、

 小学校時代の臨海学校で、海パンをはいたら穴があいていて(しかも、限りなくお尻穴に近いところに)、「破れパンツ」「藪」などとあだ名がついたせいで青春のほとんどを棒に振ったヤツのエピソードがいくら面白かろうが、実際に使われたら傷つくってもんです。――ああこれ、わたしの実体験なので小説で使わないでくださいね。


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