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5、プロットって、何?

 やっぱり創作界隈を冷やかしていると、よく「プロット」という言葉が飛び出してきます。

 これも、今では学校で教えているそうですが、プロットについて、簡単にお話ししようかと思います。


 プロットというのは、小説の設計図のようなものです。

 そう言っても、今一つイメージがつかないかもしれません。

 なので、ちょっとたとえ話をしてみましょうか。


-----------------------------------------

 あなたが、親・あるいは恋人や友人からカレーの具を買ってこい! と頼まれました。

 そこで、あなたはメモ帳に必要な具材を書き込みました。

 でも、今日はスーパーがお休みなので色んな店を回らなくてはならなくなりました。で、地図を見て、どういうルートを回ればすべての具材が整うかを考えて、ルートを決めました。

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 はい、このメモ帳こそが、プロットです。

 人間っていうのは忘れっぽい生き物なので、どうしても買ってくるものを忘れてしまったりします。それに、人間っていうのは案外非効率な生き物なので、放っておくとすごく遠回りなことをしてしまうことがあります。なので、事前に計画を立てておいて、大体これくらいのものを用意して、こういう風に回ってしまおう! という風に決めておくと色々と楽なんですね。

 要は、プロットとは、小説を書くためのメモ帳みたいなものだと思って下さい。

 これから書くお話は、おおまかにこういうことがあって、こういう盛り上がりがあって……、と事前に書き込んでおくことで、書き忘れを防ぐ役割を負っているんですね。

 さて、でも、一作目・二作目を書こうとしている皆さんには、こんな疑問が沸くのではないでしょうか。

 「ねえ、でさ、プロットってやっぱり作った方がいいんでしょ?」って。

 そのご質問に対しての私の答えは、「NO」です。

 先のたとえを引っ張ってみましょう。そうすると分かりやすいんですが、たとえば、わたしが買いものをするときには必ずメモ帳にまとめるようにしていますが、専業主婦であるところのわたしの母は、メモ帳に買ってくるものをまとめるなんてこと、まずしていません。なんでかというと、母は頭の中に買ってくるものをインプットできるからです。また、きっとわたしの母は買い物をするのに地図を見ることはありません。わたしの母は基本的に行きあたりばったりだからです。

 プロットを作るかどうかに関しては、その作者さんの性格や書いている小説の雰囲気、作風によっても違いますので、作った方がいいとも言えないですし、作らない方がいいとも言えません。


 ただ、小説を書くという作業において、数割はキーボードを叩く前、つまり「ネタ出し」や「構想練り」に費やされます。その作業を円滑に行なうために、プロットをつくるというのも一つの考え方かもしれませんね。



P.S.

 ちなみにかく言うわたしは、あまりプロットというものを立てない作者です。

 一度立ててみたことがあるんですが、逆に窮屈になってしまって駄目でした。

 プロットを立てるかどうかは本当にその作者さんによりけりなので、あなた様のやりたいようにやられるのが一番かと思います。

 また、ちょっと気の早い話ではあるんですが、あなたがもし、十作目辺りを書かれるような際には、プロットを立てない人は立ててみて、逆にプロットを立てる人はプロットを立てないで、小説を書いてみてください。そうすると、新たな発見がありますよ。


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