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21、やってはいけないことをおいおい勉強しておこう

 WEBで小説をUPするということは世界中の人たちがその小説を見ているということなんだ、という話をしました。つまりそれっていうのは、小説をUPする側に大きな責任が乗っかるということでもあります。

 どういうことか。

 たとえば、十枚しか摺らないような文芸誌で過激なことを書いたとしても、そこまで内容が社会に広がることはないのであまり実害は出ません(もちろん、例外はどこにでもありますよ!)。でも、WEBの場合、小説に何か大きな問題があってそれが露見した時、とんでもない騒ぎになってしまうことがあります。なので、とんでもない騒ぎになる前に、その芽を摘んでおかなくてはなりません。今回はその話です。

 いかに趣味とは申せ、小説にはやってはいけないことがあるんです。

 

 まずは、著作権絡みのことですね。

 日本において著作権は、どこの役所に申請を出さずとも成り立つものとされています。あなたが小説を書いているまさにその瞬間、あなたの小説には著作権が発生しているんです。それはあなたと同じように、日本に棲む皆さんもそうなのです。

 なので、WEB小説だからといって、他の人の作品をコピー&ペーストして自作品としてUPすると著作権法違反となります。

 あと、実は、厳密には他の人の作品のパロディや続きを書く二次創作は、作者の許しがない限り、基本的には著作権法に触れた行為です。じゃあなんで二次創作がこんなにも盛んかというと、日本のアニメ業界やライトノベル等の出版業界、はたまた作品の作者たちが、二次創作に対してある程度の理解をもって黙認しているからです。つまり、裏を返せば、今まで黙認されていたものが、作者などの権利保持者のつむじが曲ってしまったことでNGになってしまう、なんてこともざらにあるわけです。それに、元々著作権管理が厳しく、二次創作を一切認めない権利者さんというのもけっこういます。


 あとは、個人情報関連もそうですね。

 私小説、という小説のジャンルがあります。

 自分の実体験を元に書く小説のことなんですが、これ、作者の周囲の人が登場してしまう場合が多いので、「わたしの恥を公開しないでちょうだい!」ってことになりかねないことがあります。プロの作家さんでも、時折この手のプライバシー裁判を起こされています。

 

 そして、案外見落としがちなのは、公開している場でのローカルルールです。

 たとえば、「小説家になろう」においては、小説をUPする場に商用目的のリンクを置いてはいけないというルールがあります。これは別に何の法律に障る行為ではありません。でも、「小説家になろう」という場においては、それもルールなのです。人によっては理不尽に聞こえるかもしれないルールですが、こうしたローカルルールは、場を提供している運営の皆さんの運営方針とも深く関わっている場合が多く、守らないとその場の運営に支障をきたすために策定されたものです。我々はあくまで場を借りているだけなので、そういったルールはしっかり守りましょう。

 ブログなんかでもそうです。

 ブログの利用規約を読むと、けっこう色々と書いてあります。中には二次創作関連は駄目! とか、商用利用は駄目! とか書いてあります。


 これから小説を書いていこう、と決めているあなたは、是非とも「小説において絶対にやってはいけないこと」を勉強して下さい。著作権関係もそう、プライバシー関連もそう、ローカルルールもそう。

 でも、それも今すぐ勉強しろってわけじゃありません。

 少しずつ覚えていけばいいんです。

 その代わり、とりあえずはこう覚えておけばいいんです。


「パクリはダメゼッタイ!」

「人の秘密とか個人情報は暴露しない!」

「二次創作は空気を読んで!」

「利用規約はしっかり読もう!」


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