第十四章75 【覇王杯/オーバーロード・カップ/浮重文 笙虚チーム】23/オールラウンダーカード4
メンバーが何枚再現出来るかをベットし、プレイヤーである【笙虚】が【オールラウンダーカード】を1枚引いた。
最初に引いたカードは、
(15)【13種の新種アンデッド創造】を作った【ヴァンパイア】/【ミザリー・ナイトフルムーン】と【人狼】/【ローンウルフ・ナイトフルムーン】の夫婦のカードである。
つまり、【新種のアンデッド】を作らないといけないと言うルールになっている。
当然、【ミザリー】と【ローンナイト】が考えた【新種のアンデッド】とネタが被ってはいけない。
と言っても、実際には試合を見ていないので、ネタが被っているかどうかは彼女には解らないが、一応、この夫婦が考えた【新種のアンデッド】のおさらいをすれば、
(01)【殺されそうになった時間は存在が消えるタイプの被害時間消滅型の不老不死】、
(02)【他の存在の命を担保に生きていて、自分が殺されてもその別の誰かが代わりに死亡するタイプの命代行型の不老不死】、
(03)【死亡するという【事実】が自動消滅し、生きていると言う【事実】に入れ替わる仕組みを持っている事実改変型の不老不死】、
(04)【予め真名を複数持っており、1つの名前で死滅すると別の真名で復活する事が出来、真名を増やせるタイプの不老不死】、
(05)【本体が死滅すると自動的に消滅した代わりに新たな本体が代わりに誕生するタイプの存在数維持型の不老不死】、
(06)【名前を継承する事により、本体が別の存在に移っていく不老不死】、
(07)【本体が異空間にあり存在していない状態で、分体で普段行動しており、分体が消えたら本体からまた分裂して再生する不老不死】、
(08)【キスをすると本体を自在に移動出来る不老不死】、
(09)【身体を裂いても裂いた両方の身体の部位から本体が分裂して再生する不老不死】、
(10)【本体が本になっており、その本を消滅させない限り、やられても本から召喚し直せば復活出来る不老不死】、
(11)【自分を殺した相手が自分になると言う転移系の不老不死】、
(12)【一度でも身になった物(血や肉、髪の毛や爪、排泄物に至るものまで)があればそこから復活出来る不老不死】、
(13)【誰か1人でも覚えていたらそこから復活出来る記憶を媒介にした不老不死】、
となっている。
これ以外のネタを1日以内に生み出さなければ失格というルールで始められた。
そこで、【笙虚】は即興で考えて、1日以内に、
【隔離された空間で時間が凍結した状態になっており、必然的にほぼ誰も同じ空間に居られないので不死と同じ状態の不老不死】
と言うのを創り出し、それを自分の【子宮】の中の【歪み空間】に入れる事にしたのだった。
これでまずは1つ目はクリアとなる。




