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第十四章70 【覇王杯/オーバーロード・カップ/浮重文 笙虚チーム】18/存在錬成2

 【笙虚】は、自分の子が欲しくなり、【存在錬成】をして、自分の【子宮】の【歪み空間】に【滞在】して貰うことにした。

 【存在錬成】をした【存在】が【笙虚】の子供になるためには、ちょうど一年間の【滞在期間】が必要となる。

 一度でも【子宮】から出てしまうと、また、【カウント】のやり直しになる。

 一年間、一度も外に出ることなく、【笙虚】の【子宮】の【歪み空間】でその【存在】が【滞在】した時、その存在は、正式に【笙虚】の子供として生を得るのである。

 もちろん、【人間】の子供と異なる部分は他にも存在する。

 例えば、【存在】は、人間の様に、【0歳】の赤ん坊で出てくると言う必要はない。

 成長した姿で出てくる事が可能なのである。

 【存在】は育つと言う感覚ではない。

 【育つ】と言うよりは、【進化】すると考えた方がしっくりくるのだ。

 例えば、芋虫が、蛹になって、蝶に変態する様に全く別の姿に変貌する。

 それが、【進化】である。

 つまり、人間の成長過程とは異なるのである。

 この場合の【存在】とは、【生き物】とは異なるものであると言えるだろう。

 人間が知っている生命体はごく一部である。

 人間の知らない様な驚く様な生態を持った生命体というのは確実に存在する。

 【存在】と呼称しているそれもその一部である。

 また、【存在】と呼称しているのは、それが【存在】と言う名前だからではない。

 色んな【存在】が居て、それらをまとめる言葉として【存在】と言う言葉を使っているだけで、生まれてくる【存在】は【存在】とは呼称しないと言う事を付け加えておく。

 また、【人間】の様に、一度妊娠すると追加で別の子を宿す事が出来ない訳でもない。

 例えば、時間差で、

 1月1日に1名、

 2月2日に2名、

 3月3日に4名、

 4月4日に2名、

 5月5日に3名、

 6月6日に8名、

 7月7日に10名、

 8月8日に150名、

 9月9日に4名、

 10月10日に9名、

 11月11日に30名、

 12月12日に6000名、

 と言った様に時間差で子供を作る事も出来し、【子宮】が【歪み空間】になっているので、人間には絶対に不可能な数の子供を作る事も出来るのだ。

 それをふまえた上で、【笙虚】は、

『子供を作ろうと思う』

 とメンバーに伝えたのだった。

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