第十四章64 【覇王杯/オーバーロード・カップ/浮重文 笙虚チーム】12/新ボードゲーム1
【笙虚】のチームの展開を中継しているのに、彼女の特別な37作品に全く触れないと言う訳にもいかないので、【24作の新ボードゲーム】について少し紹介しよう。
1つ目のタイトル【無題・花/鳥/風/月】について軽くルールなどを説明しよう。
これは前述した様に、【仕掛け絵本】の様なものと連動しており、ページをめくると全く違う世界観になる。
それは、
【花ページ】、
【鳥ページ】、
【風ページ】、
【月ページ】、
と言う4つの文化を表現した【仕掛け絵本】があり、幸福度を高めて行くと言うゲームになる。
幸福と言っても色々あるが、一番分かり易いのは【大金持ち】になると言う事である。
お金だけが幸せでは無いとは思うがお金があれば色んな事が出来ると言うのもまた事実である。
また、お金があっても強盗に狙われたり、詐欺にあいやすくなるので不幸になると言う考えもある。
そのため、【お金持ち】が絶対の幸せか?と言われても素直に首を縦には振れないが、一般的にはお金を稼いだら幸せになると言う考えもあるので、これも幸せの形の1つとして認定している。
【お金持ち】以外にも【愛のある結婚】と言うゴールもある。
この【愛のある結婚】も浮気されたりパートナーが病死したりするなど不幸な点もあるので、これもやっぱり絶対的な幸せにはならない。
また、【承認欲求】を満たすと言うのも【ファン】がたくさん居るスターになるというのも1つの幸せだと言えるだろうが、やはりマイナス面も存在する。
【宝物】をゲットしたもあるだろうし、それを盗まれるなどしたらマイナス面となる。
同じように、【ソウルメイト】と出逢えたとか、【楽しい経験】をさせて貰えたとか幸せのポイントは百人居たら百通りある。
そのため、【ゴール設定】が曖昧なのだが、とにかく文化的な行動を取り、ある程度の幸福度を極めたとしたら【クリア】と言う設定の【ボードゲーム】となる。
何を持って幸せとするか?
それはプレイヤーそれぞれにゆだねられると言う【自由】なゲーム性となる。
ただし、これだけで終わらないと言うのが、この【無題・花/鳥/風/月】というボードゲームである。
特定の条件を満たすと、【文化的】な幸せを求める【花/鳥/風/月モード】から、【戦闘的】な勝利を求める【風/林/火/山モード】に切り替わるのだ。
使う【仕掛け絵本】の様な物が
【風ページ】、
【林ページ】、
【火ページ】、
【山ページ】、
という4つのページに切り替わるのだ。
こうなった場合、【花/鳥/風/月モード】の価値は暴落する。
戦闘による勝利が最優先となるのだ。
また、【花/鳥/風/月モード】と【風/林/火/山モード】では同じ、【風のページ】はある程度流用が利くと言う点もある。
と言う複雑なゲームとなる。




