第十四章62 【覇王杯/オーバーロード・カップ/浮重文 笙虚チーム】10/特唯現類(とくゆいげんるい)とオンリー・コレクター6
【オンリー・コレクター】として保有する方法は、色々あるが、【笙虚】の場合は、【刷り込み/インプリンティング】に近いものがある。
【刷り込み】とは、動物の生活史のある時期に、特定の物事がごく短時間で覚え込まれ、それが長時間持続する学習現象の一種で、親などと思う行為である。
彼女は【特唯現類】全てに【意思】を持たせ、それに【母親】(やろうとしたが無理だった)ではなく、【叔母(両親の妹という位置づけ)】として、【インプリンティング】と同じ状況を創り出し、親戚関係という状態にしているのだ。
そのため、【特唯現類】からは、
『叔母様』
と呼ばれたりしている。
まだ誰かに【おばさま】と呼ばれる様な年齢では無いと思っているが、【特唯現類】を【オンリー・コレクター】として保有するためには、必要な事と割り切っているのだった。
ちなみに、【オンリー・コレクター】によって【特唯現類】を保有する方法は様々ある。
分かり易い例を挙げれば、
【主従関係】/君主と家臣、主人とメイド、執事など、
【親子関係】/父、もしくは母と息子もしくは娘など、
【師弟関係】/教師と生徒、師匠と弟子など、
【契約関係】/義兄弟、仕事での結びつきなど、
【恩義関係】/命の恩人、困ったときに助けてくれたなど、
【創造主関係】/自分を生み出してくれた創造主という立場、
【愛情関係】/恋愛での恋人同士、夫婦など、
【友情関係】/友達や友達の友達など、
【交流関係】/何らかの目的で交流する事になったなど、
【恋愛関係】/一目惚れなどをさせるなど恋する気持ち、
【所有物関係】/物として考え、名前を付けるなどして持ち主という考え方、
【召喚関係】/それを召喚したとする考え方、
【信仰関係】/自分を信仰させるという考え方、
などがある。
他にも色々と【オンリー・コレクター】独自の方法で、【特唯現類】などを自分のものにしているのである。
【オンリー・コレクター】も独自のやり方で【特唯現類】を自分の物にする方法を持っている。
また、【笙虚】は1つだけの方法をメインにしているが、例とした出した中だけでも、
【恩義関係】/命の恩人、困ったときに助けてくれたなど、
【創造主関係】/自分を生み出してくれた創造主という立場、
【愛情関係】/恋愛での恋人同士、夫婦など、
【友情関係】/友達や友達の友達など、
【交流関係】/何らかの目的で交流する事になったなど、
と言う5つの方法を状況によって使い分けていると言う【オンリー・コレクター】なども居る。
なので、【笙虚】の【オンリー・コレクター】としてのレベルは低いと言えるのだ。




