第十四章58 【覇王杯/オーバーロード・カップ/浮重文 笙虚チーム】6/特唯現類(とくゆいげんるい)とオンリー・コレクター2
他ではどうやっても作り出せない唯一無二の物、【特唯現類】・・・
その所有権を有している者が地球出身者でたった1名だけ存在する。
それが、【浮重文 笙虚】である。
はっきり言おう。
【笙虚】は後で登場する【ヴィナフェリア・エクセリア・トゥルーヴェリティ】よりも実力は遙かに下である。
だが、【ヴィナフェリア】は、【特唯現類】を持つ権利が無い(彼女独自のオリジナルの力などはあるが、広い意味では他に使える者が存在する可能性はあるとされるため、【特唯現類】には指定されていない)。
彼女は相当強いが、彼女以外にも彼女と同等の物を作り出せる者は居るのだ。
(【ヴィナフェリア】や【金髪の少女/クリエ・イター(ハンドルネーム)】、本名【シェリア・プルスフィリア】(【白金髪ティシェルリア姫/ティシェル姫】の半身)、【銀髪の少女/フェアリア・トゥルーヴェリティリア】(【白金髪ティシェルリア姫/ティシェル姫】の半身)にも無理だが、同じ【ティシェルリア姫】の主軸体の中では、右心の【ファニフィーリア・カノニズム・メロディリア】と左心の【フェリアヴェルディア・リアリリア・ジェリアクウィニア】(【ジェリアクウィニア・リアリリア・フェリアヴェルディア】は24種類あるとされる唯一無二を所有する権利を持っているとされているし、本当の脅威の多くはこれらの権利を有しているとされている)
だからこそ、【笙虚】の唯一無二を所有できる権利というのは大変貴重な才能である。
それを有している者しか【オンリー・コレクター唯一の収集家】とは呼ばれないのだから。
では、どうやったらその権利を取得出来るのか?
それは完全門外不出。
一切、明かされていない。
何故か?
それは当然、それを知れば、それを研究し、真似をする者が出るからである。
そうなれば、【唯一無二】の価値は暴落する。
そう言う意味でも特別に選ばれた本当に限られた者しかそれを知る権利も無いのだ。
ちなみに24種類の唯一無二の中で名前の出た、
【絶唯現類】、
【唯見確類】、
【特唯現類】、
この全ての資格条件は全く異なると言う事だけは断言する。
つまり、【特唯現類】を保有する資格があるから、【絶唯現類】や【唯見確類】を所有する権利を得るかと言うと全く違う。
これら24種類を複数権利を持っている者はまた別格、別次元の特別な者だという事である。
また、【絶唯現類】、【唯見確類】、【特唯現類】以外の21種類の名前が明かされていないのも、この権利が絶対的に特別な物であると言う事である。
普通の存在はその権利が何であるかを知る権利さえないのである。
知ることが出来るのは下位の3つである【絶唯現類】、【唯見確類】、【特唯現類】のみである。
それ以外は残念ながら、教える訳にはいかないのである。




