第十四章46 【覇王杯/オーバーロード・カップ/彩綾 絢チーム】19/チームの居候2
敵対して、唯一、生き残った【ニィナニナ/ジュニア】は、【ヴィンテージ・ボディー】と言う自由に鮮度のある身体と入れ替える事が出来る力を使って【仮想敵/バーチャル・エネミー】で【超態至】、【謎歪虚】、【超様謎】を作った場合、存在するためのエネルギーを維持できるのは、【銀髪の少女/フェアリア・トゥルーヴェリティリア】を元にして作られた【超造人間】/【ヴィナフェリア・エクセリア・トゥルーヴェリティ】のみであり、【河池 祈清】をモデルとした【彩綾 絢】と【浮重文 笙虚】でそれらを作った場合、その存在を維持できるほどのエネルギーは確保出来ないと言う事を告げた。
その解説を評価したと言う訳ではないが、【ニィナニナ/ジュニア】は【絢】から、存在エネルギーをわけてもらい、チームの居候として存在を認めて貰う事が出来た。
ただし、サイズは小人サイズだし、【謎歪虚】としての力はほぼ使えなくなっている。
せいぜい、記憶を奪う【忘却記憶】と言う小さな【異能】が使える程度である。
戦力としてはほとんど皆無と言って良いだろう。
そのため、ほとんど、相談役として居る事しか出来ないだろう。
【ニィナニナ/ジュニア】としては、自分の存在価値を認めて貰わないと存亡の危機という状況になるだろう。
【絢】は、
『で?
貴女は何か役に立つわけ?』
と聞いた。
【ニィナニナ/ジュニア】は、
『そうねぇ、多少の【超態至】と【謎歪虚】と【超様謎】に対する意見は言えるわよ』
と答えた。
『例えば?』
『そうね・・・
例えば、【超態至】と【謎歪虚】と【超様謎】と言うのはあくまでも【祈清】と言う子の定義でそう呼ばれているだけ。
実際には別の名称が定着しているわ』
『実際は何て呼ばれているの?』
『簡単な話よ。
分類の仕方はちょっと異なるけど、【超態至】は【超越】、
【謎歪虚】は【謎】、
【超様謎】は【超謎】と呼ばれているわ。
その方がしっくりくるし分かり易いと思うけど?』
『確かにそうね。
でも、【祈清】には彼女なりに理由があってそう付けたんだと思うけど?』
『そうだと思うわ。
でも一般的にはそう呼ばれていない。
ただ、それだけの話よ』
と言う話になったのだった。




