第十四章45 【覇王杯/オーバーロード・カップ/彩綾 絢チーム】18/チームの居候1
【超態至/チョーカ】に追い詰められる【文】、
【謎歪虚/ニィナニナ】に追い詰められる【絢】、
【超様謎/バグノイズ】に追い詰められる残る12名、
もう駄目だ・・・と思った瞬間に、それは来た。
時間切れ。
三つの脅威は存在を維持できる時間をオーバーした。
【超態至/チョーカ】と【謎歪虚/ニィナニナ】と【超様謎/バグノイズ】は、いずれも【絢】が【超態至】と【謎歪虚】と【超様謎】の理論を元に、その身に備わった要素を抽出して顕現した存在達である。
そのため、本来の【超態至】、【謎歪虚】、【超様謎】が持っているであろう膨大すぎる力は備わっておらず、あくまでも【絢】個人から顕現された存在に過ぎない。
また、【自己縁切り】も行っているため、【絢】の身に備わっている残った【超態至】と【謎歪虚】と【超様謎】の要素を得ることが出来ず、あくまでも、【絢】が1日間を通してそれとして顕現した時のエネルギー量しか【超態至/チョーカ】と【謎歪虚/ニィナニナ】と【超様謎/バグノイズ】には備わって居なかった。
にも関わらず、大きな【異能】を使ってしまえば、存在するための【全エネルギー】を使ってしまうのは自明の理である。
結果として、存在を維持することが出来ずに消滅してしまった。
ただし、【女性型】だった【ニィナニナ】は、【転生出産】と言う【謎】を再構成する力を使って生き延びたが、【エネルギー残量】はほぼゼロであり、誰かからエネルギーを貰わないと生きていけない非力な状態として生きていた。
サイズも小人サイズに縮んでいる。
それを仮に、【ニィナニナ/ジュニア】と呼称しよう。
【ニィナニナ/ジュニア】は、
『ふぅ・・・危ない、危ない。
危うく消滅するところだったわ』
とつぶやいた。
【ニィナニナ/ジュニア】はちゃっかり、戦っていた【絢】からエネルギーを貰って存在を維持している。
【絢】は、
『ちょっと・・・何をしているのかしら、貴女は?』
と当然、文句を言う。
【ニィナニナ/ジュニア】は、
『まぁまぁ・・・
こっちに敵意は無かったんだし、助けると思って、エネルギーをわけてよ』
と言った。
【絢】は、
『何がどうなっているの?
説明して頂戴』
と言った。
【ニィナニナ/ジュニア】は、
『簡単に言ってしまえば、【超態至】、【謎歪虚】、【超様謎】として生み出したとしても、存在を維持するエネルギーが足りなかったって事ね。
【祈清】と言う子の記憶をたどるなら、個としてのレベルで、【超態至】と【謎歪虚】と【超様謎】のエネルギーを膨大なまま維持できるのは【銀髪の少女/フェアリア・トゥルーヴェリティリア】と言う少女を元にした【ヴィナフェリア・エクセリア・トゥルーヴェリティ】と言う子だけ。
【河池 祈清】をモデルとした貴女と【浮重文 笙虚】ではエネルギー残量が足りないため、【超態至】、【謎歪虚】、【超様謎】となって分離した場合、エネルギーはすぐに尽きると言う事よ』
と言った。




