第十四章44 【覇王杯/オーバーロード・カップ/彩綾 絢チーム】17/バーチャル・エネミー13
【バグノイズ】と残ったメンバー12名の戦いが始まった。
【バグノイズ】の目が光ったかと思ったら、
【禅 戒善】(元、即身仏)プラス【満貢群の実力者2】、
【ルァミィア】(元、ラミア)プラス【満貢群の実力者3】、
【陽炎】(元、都市伝説)プラス【満貢群の実力者4】、
【クイーンナンバー666】(元、裏組織の実験体)プラス【満貢群の実力者5】、
【時生 駆華琉】(偽名/元、千の名を持ったアサシン)プラス【満貢群の実力者6】、
【佐倉 咲子】(元、冤罪で処刑された死刑囚)プラス【満貢群の実力者7】、
【鏡界 魅羅或】(元、鏡に封印された最古妖)【満貢群の実力者8】、
【貫真】(元、沼に住む、群精霊の化身)【満貢群の実力者9】、
【時渡 示現】(元、異世界の門番)【満貢群の実力者10】、
【シュガーソルト】(元、宇宙貴族の末裔)【満貢群の実力者11】、
【無妙坊】(元、宇宙大監獄の囚人(冤罪))【満貢群の実力者12】、
【艶夜叉姫】(元、異世界のプリンセス)【満貢群の実力者13】、
の12名の身体から何故か【虫】が這い出て来た。
そして、それは宙を舞い、再び出て来た所に戻ろうとした。
その瞬間、【艶夜叉姫】は、
『それを元に戻すな。
即死するぞ』
と叫び、瞬間的に距離を取る。
どうやら、それは、【帰省虫】と言う異能で、身体から出現させた出て来た本体を死滅させる力を持つ虫は外の空気を吸って戻ると触れられた者は即死するという危険極まりない力だった。
瞬間的に【艶夜叉姫】が察知して忠告して事なきを得たが、とんでもない力である。
更に【バグノイズ】は、腕を伸ばして、分裂させて、12名に触れようとする。
今度の力は、【プラスステータス】と言う力だ。
これは触れた相手の【ステータス】に追加事項を加えると言う力である。
もちろん、それは【プラス要素】だけに限らない。
予想もしていない【弱点】なども【ステータス】として加える事が出来ると言う力である。
つまり、全く苦手として居なかった食べ物を嫌いになったり、存在の情報を書き換えると言う恐るべき力である。
更に、【バグノイズ】は例えば、【放出系】の能力、【エネルギー弾】や、【炎の玉】などの異能を食べる事で、その異能を理解し、使えると言う力も持っている。
それを【アビリティー・イート/能力喰らい】と言うらしい。
戦えば戦う程、知らない力をドンドン出していく【バグノイズ】。
【チョーカ】に苦戦する【文】、【ニィナニナ】に苦戦する【絢】と共に追い詰められていく。
もう駄目だ・・・と思った瞬間、何とか助かった。




