第十四章40 【覇王杯/オーバーロード・カップ/彩綾 絢チーム】13/バーチャル・エネミー9
【巨大ロボット】による攻防は【ニィナニナ】は攻撃をせずに一定の距離をとってからかっていた。
ムキになった【絢】だったがそこでシチュエーションが切り替わる。
舞台は、ジャングル。
そこには【森の王】と言われた【ニィナニナ】が分する【猿人】が居る。
どうやら【シチュエーション】は狩りに切り替わった様だ。
だが、10分という短い期間では、罠もろくに張れない。
そこで、装備としてあった【弓矢】を片手に【絢】はジャングルを進む。
どうやら、彼女自身の設定はアマゾネス/女戦士という事になっている様だ。
とりあえず、【矢】の数は10本しか無い。
無駄な矢は放てない。
距離を上手く詰めていってと戦略を立てていたらまたシチュエーションが変わった。
今度は何だ?
どうやら、【試験会場】の様だ。
【絢】も【ニィナニナ】も受験生という設定になっている様だ。
ここでの勝利条件は相手よりも1つでも多く正解を出すこと。
だが、【絢】の元の人格はあの超天才科学者である【祈清】だ。
なので彼女もかなり頭が良いのである。
学生のテストくらい余裕で解けた。
と言いたい所だったが、10分で全てを解ける程、問題は易しくなかった。
またしても画面が切り替わる。
今度は何だ?
Eスポーツの様だ。
どうやら【バトル将棋】の様だ。
将棋のルールをベースに超早撃ちで詰みを作ると言うゲームバトルだ。
将棋の知識もだが、瞬時に戦略を練る事が求められる頭脳戦でもある。
これは流石に【ニィナニナ】を追い詰めたと思ったが、通常のバトル将棋とルールが異なっていた。
通常の【将棋】には無いコマがあり、それが、変わった動きをするのである。
将棋のコマは、
【王将/玉将】、
【金将】、
【銀将】、
【飛車】、
【角行】、
【香車】、
【桂馬】、
【歩兵】、
となっているが、
それに
【王様】
【女王】、
【騎士】、
【僧侶】、
【戦車】、
【兵隊】、
が混じっている。
どうやら、【将棋】と【チェス】をミックスしたルールになっている様だ。
勝利条件も【王将/玉将】と【王様】の両方を取らなければ勝ちにはならない。
マスも9×9では無く13×13となっている。
そのため、勝手が変わっているのだ。
ルールに慣れるために時間を使っているとまた画面が切り替わる。




