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第十四章37 【覇王杯/オーバーロード・カップ/彩綾 絢チーム】10/バーチャル・エネミー6

 【文】対【チョーカ】のバトルは続いている。

 【文】は、

『なら、これはどうよ?

 この私、最大の力よ。

 喰らいなさい、【後付け結果】』

 と叫んだ。

 【後付け結果】とは何か?

 どんな力を意味しているのか?

 簡単に言えば、【後出しじゃんけん】の様なものである。

 例えば、相手が、グーを出したら後からパーを出し、

 チョキを出したら後からグーを出し、

 パーを出したら後からチョキを出す。

 そんな力となる。

 つまり、別の例を挙げるなら、花瓶を割ってしまったとする。

 通常は戻しようが無いが、はじめから予約を入れる事によって、花瓶が割れていない未来と事実/結果をすり替えると言うものである。

 要するに、特定の事柄に対する予約を入れる事によって、その結果を自分の都合の良い結果を後から差し替える事が出来ると言う力である。

 これでもわかりにくければ、もう少しバトルよりに例を出そう。

 【文】がパンチを出す前に【後出し結果】の予約を入れる。

 予約内容はパンチ相手にヒットさせると言うものになる。

 これが現実の場合、パンチをかわされたと言う結果になったとする。

 その結果を差し替えて、相手にパンチがヒットして、殴り倒した結果と差し替えると言う超チート能力である。

 そんな無茶苦茶な力を持って居れば無敵じゃないか?と思えるが、そうでも無い。

 その力を持って居ても超えられない壁はある。

 例えば余りにも現実離れした力は【文】の実力では不可能だし、【芳一】の【フィクション・レジェンド】と言う作品のネタを借りるなら、【能力浸透度】と【能力浸透耐久度】の高い相手には通用しないのだ。

 つまり、能力に対して強い耐性を持って居ればヒットしない力となっている。

 当然、【チョーカ】も、

『そうか?

 なら、実行力を極限までアップさせるか』

 と言った。

 これは、【結果】を強調する力であり、【文】の【後付け結果】に直接抵抗出来る力となる。

 【チョーカ】の能力は、物事を強化したり、設定を飛び越えたり、超越したりする力に長けている。

 そのため、【チョーカ】がどれかを見つけて、強化しようと思えばそれが特定の能力として顕現させる力を持って居るのである。

 【チョーカ】が【超態至】と言うのは決して伊達ではないのである。

 【文】の苦戦は必死だった。

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