第十四章36 【覇王杯/オーバーロード・カップ/彩綾 絢チーム】9/バーチャル・エネミー5
では、まず、先に始まった【文】対【チョーカ】の戦いを追ってみよう。
【チョーカ】は、
『楽しいなぁ~。
次は何を見せてくれるんだ?』
と戦いを楽しんでいる。
【文】は、
『うるさいっ。
黙ってやられろっ』
と言い、宙に浮く巨大なサメを無数に出した。
これは、【神格鮫】と言う空を飛ぶ巨大なサメである。
【神格鮫】と一口に言ってもその種類は3750種類以上存在する。
その内の8割以上を数十匹ずつ出現させて居る。
そして、
『喰らいつくせっ』
と命令する。
すると、無数の【神格鮫】の大群が、【チョーカ】に襲いかかる。
【チョーカ】は余裕顔で避けながら、
『お、良いねぇ~。
じゃあ、こんなのはどうだ?
ここから数百光年離れた星では、とある【歌姫】が心ない下種共に蜂の巣にされて撃ち殺された様だ。
だが、【神】に愛されたその【歌姫】は、【神の愛】により、復活を果たした。
代わりに弾丸は下種共に返っていったそうだ。
それを再現しよう。
♪らぁ~ら・・・♪』
と言って、【チョーカ】の姿は一人の【歌姫】の姿になった。
【神格鮫】が襲いかかるが、【神の奇跡】により、【神格鮫】は共喰いを始め、死に絶えた。
【文】は、
『なっ・・・』
と絶句した。
【チョーカ】は、
『ははっ、何をしたか解らねぇって面だなぁ~おいっ。
だったら教えてやるよ。
俺は時と空間を超えて、起きた奇跡やアクシデントなんかを再現出来るんだよ。
まぁちょっとしたお遊びだ。
俺は【超態至】。
これくらいの芸当は出来るんだぜ。
どうだ?惚れ直したか?』
と言った。
【文】は、
『誰がっ。
次、行くわよ』
と言って次の攻撃に移るのだった。




