第十四章34 【覇王杯/オーバーロード・カップ/彩綾 絢チーム】7/バーチャル・エネミー3
【絢】が【チョーカ】になって一日が経とうとしていた。
その間、【文】は酌を強要され、むかついていた。
翌日、【チョーカ】と【絢】の縁が切れた時、
【文】は、
『【絢】、悪いけど、初戦は私に行かせてもらうわ。
昨日、散々、酌をさせられて頭に来てるのよね』
と言った。
【絢】は、
『解ったわ。
ごめんなさいね。
変な設定で存在させちゃって』
と謝罪した。
【文】は、
『良いのよ。
これで何の気兼ねもなくぶっ飛ばせるから』
と言った。
【チョーカ】は、
『無理矢理、敵として存在させられて待たされたんだ。
酌くらいしても罰は当たらんだろうが。
それともベッドでも共にして欲しかったか、欲求不満女』
とからかった。
ちなみに、【チョーカ】は男性型である。
【絢】がなっていた存在でも性別が同じだとは限らないのだ。
【文】は、
『セクハラ野郎。
今、その減らず口を聞けなくしてやるわ』
と啖呵を切った。
『解ってねぇなぁ~。
俺が【超態至】として生み出された理由をなぁ~。
良いぜ、遊んでやるよ。
かかって来なよ、お嬢ちゃん』
『言われなくても行くわよ。
勝負の方法はどうするの?
ぶっ殺せば勝ち?
それとも違うの』
『俺は何でも良いぜ』
『じゃあ、くたばった方が負けで良いわね?』
と言う言い合いになった。
【絢】は、
『悪いけど、それは待って。
どちらかが死んじゃうのはもったいないわ。
負けた方が吸収されると言うのはどうかしら?』
と言う事になったのだった。
【文】は嫌な顔をしたが【チョーカ】は喜んだのだった。




