第十四章23 【覇王杯/オーバーロード・カップ/河池 祈清チーム】21/実験(想造思)
次に【祈清】が研究するのは、【想造思】である。
簡単に表現すれば、実体化する【空想】や【可能性】と表現するのが適当なものである。
【想像】して思いついた【アイディア】などが何かの拍子で【実体化】したりする現象の事を言い、それを【想造思】と呼んでいる。
実はこれは存在しているし存在していた。
それは、【超態至】や【謎歪虚】、【超様謎】を生み出していた存在が、これに当たるからだ。
それは、【造超想主】と【造謎想主】と呼ばれている存在達である。
【造超想主】は、【超態至】を、
【造謎想主】は、【謎歪虚】を、
【造超想主】と【造謎想主】で【超様謎】を、
【発想/アイディア】で生み出す力があるとしている。
また、これは、【超態至】や【謎歪虚】、【超様謎】に限定したものであり、それ以外の何かを生み出す【想造思】が居てもおかしくはないのである。
ただし、【祈清】の現在の立場で、【造超想主】と【造謎想主】の立場を知る術は無いので一から研究する必要がある。
【想造思】もやはり、分解して言葉の意味を考えて見る。
【想】とは、事物の形象を心の中に思い浮かべること・表象作用を意味する仏教用語である。
心に像を思い浮かべる作用や、心に浮かぶ像のこと。
例えば、眼をつむって【富士山】というイメージを思い浮かべることを指している。
【造】とは、物をこしらえると言うこと。
つくると言う事。
生み出すと言う事。
いたると言うこと。
きわめると言う事。
【思】とは、こまごまと考えると言う事。
思いめぐらす。
心と頭で考えると言う意味である。
これらをまとめて整理し、また、あれこれ試行錯誤し、これにあった解を探すことになる。
3つの言葉を足して考えると、心の中に浮かべたものを心と頭で考えて創り出し、それを表現する事が出来る者。
と言うことになるのだろう。
言葉にすると以上だが、これも理解するには難解である問題と言えるだろう。
やり甲斐はありそうだが。




