第十四章19 【覇王杯/オーバーロード・カップ/河池 祈清チーム】17/実験(唯類違)
続いては、【唯類違】である。
これも、【出鱈目】の4つの定義である、
【理に当てはまらない問題】/【不理問】、
【答えに迷い散る】/【答迷散】、
【解の無い完全体】/【無解完】、
【唯一無二の間違えた種類】/【唯類違】、
の1つである。
今度も【不理問】や【答迷散】や【無解完】との違いを見つけなければならない。
繰り返しになるが、【芳一】の出していた【全て以外】では解とはならないのだ。
これも【唯一無二の間違えた種類】とひらめき、それを漢字三つで表現した時、【唯類違】と言う言葉が浮かんでいた。
一応、頭が良いと言う事で組織に雇ってもらっていた【祈清】だが、これらの【単語】を思いついたのは、【天才の計算】によるものではなく、単なる【思いつき】である。
【芳一】との会話を通して、何となく思いついたから、感覚的にこうだと思って付けた名前に過ぎない。
だから、細かい考えは最初はなかった。
後から辻褄合わせの様に、途中の過程を当てはめるしかなかった。
だが、14項目全てに言えるのだが、後で理由を付けようと考えても矛盾した所はあっても、それが不可能な事だとは思えなかった。
どれも見方、観測の仕方を変えると答えそのものは出なくても、答えに近い何かは導き出すことが出来た。
今回の【唯類違】も例外では無かった。
【唯類違】も言葉を分解してみる。
【唯】とは唯一の唯である。
そのことだけをするさま。
それより他にないと限定するさま。
ひたすら、もっぱら。
数量、程度などがごく少ないさま。
わずかである。
【類】とは互いに似ている事である。
同じ種類である事。
【違】とは違うと言う事。
異なる。
たがう。
そむく。
従わない。
去る。
離れる。
よこしま。
悪いこと。
などが考えられる。
これらをまた、色々展開させて分析する事になる。