第十四章14 【覇王杯/オーバーロード・カップ/河池 祈清チーム】12/実験(謎歪虚)
続いて、【祈清】が挑むのは【謎歪虚】である。
これも【超態至】と同様に、
【ロスト・ゴースト/失われた亡霊】/【虚幻の遊夢】/【彩綾 絢】、
【浮重文 笙虚】、
【ヴィナフェリア・エクセリア・トゥルーヴェリティ】、
の3名で【応用】は偶然、上手く行っている。
だが、【基礎】の部分が不明であるため、応用が利かない。
そのため、
【ロスト・ゴースト/失われた亡霊】/【虚幻の遊夢】/【彩綾 絢】、
【浮重文 笙虚】、
【ヴィナフェリア・エクセリア・トゥルーヴェリティ】、
の様な3名の存在を1つの【ゴール】と指定して、そこにたどり着くための【途中】、【進化過程】などを探っていくと言う作業をする事になる。
まず、【謎歪虚】、すなわち【謎】とは何か?
それは解らないと言う状態という事。
【ブラックボックス】があるという事である。
解ってしまったら、それは【謎】では無くなる。
それは【量子力学】にも似ている。
【量子力学】の考え方には観測すると結果が変わると言う考え方がある。
【謎】とはそれに近いものがあると推測される。
が、【量子力学】と【謎】は似た部分は合っても全くの別物である。
つまり、【量子力学】と【謎】の相違点を見つける事から始める事が重要と考えた。
【量子力学】には【量子テレポーテーション】など興味深い【量子力学】が創り出す不可思議な世界がある。
そう言った事の検証から始め、その上で、【謎】との違いを見つけて行くことになる。
また、【謎歪虚】と定義したが、そのまんま【謎】では無く、【謎歪虚】としたのは、彼女なりの理由がある。
【謎】には違いないが単純に【謎】だと、例えば殺人事件などで犯人のトリックなどが解らないものも【謎】に分類されるため、【祈清】の研究対象となる【謎】とは別のカテゴリーとして、定義したのである。
【祈清】は人間が創り出す【謎】とは別の、よく解らない所から発生している【謎】を追い求めたかったのである。
そこで、区別するために、【歪み】や【虚構】などの言葉と合わせて【謎歪虚】と定義しているのである。
そう言った事も含めて、これも基礎の基礎から洗い直す必要があると言えるだろう。