第十四章10 【覇王杯/オーバーロード・カップ/河池 祈清チーム】8/訳あり美少女マッドサイエンティスト4
【芳一】の【夢】に向かうためのまっすぐな気持ちと努力。
それを知れば知るほど、自分のしてきた事が酷く罪深く思う。
だから、【祈清】は自分が【覇王/オーバーロード】になる資格は無いと確信している。
【覇王/オーバーロード】となるのは、【芳一】の様な人間がなるんだと思っている。
【芳一】以上の才能はあったとしても【シェリア】や【フェアリア】では無理なのだろう。
彼女達も弱さを持っている。
そして【芳一】が持っている底知れない何だか解らない【力の様なもの?】は持っていない。
【フェアリア】を元に作った【超造人間】でも【芳一】が持つ不思議な力は無い。
その力が【芳一】を別格の特別なものにしている所まで解っている。
自分では一番にはなれない。
なるのは【芳一】だ。
それ以外は【芳一】をさしおいて、【覇王/オーバーロード】たり得ない。
だから、初めから【覇王/オーバーロード】になるのは初めから諦めている。
諦めているが、この機会に試してみたいことはある。
だから、それをやるのが彼女のこの【覇王杯/オーバーロード・カップ】の目的である。
彼女は彼女自身が定義した、
(01)【超態至】/(【超越】)、
(02)【謎歪虚】/(謎)、
(03)【超様謎】/(【超越】&【謎】)、
(04)【理に当てはまらない問題】/【不理問】/(【出鱈目】)、
(05)【答えに迷い散る】/【答迷散】/(【出鱈目】)、
(06)【解の無い完全体】/【無解完】/(【出鱈目】)、
(07)【唯一無二の間違えた種類】/【唯類違】/(【出鱈目】)、
(08)【人の思念と謎の結びつき】/【亡恐謎】/(【謎】)、
(09)【無有変】、
(10)【不在理】、
(12)【想造思】、
(13)【唯絶違】、
(14)【隠例外】、
を人工的に作り出せるかどうか?の実験をしたいと考えている。
実際の【脅威】となるのは、この14の定義とは異なる分類/カテゴリーになると予想される。
この14の定義はあくまでも【芳一】の発想をプラスして、【祈清】が考え出した【空想上】の【脅威】でもあるからだ。
実際の【脅威】はこの【祈清】が考えた区分とは別の区分で考えられる可能性が高いと言えるのだ。