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スネイル狩り

 このお話を読める人はかなり大人だろうなとは思います。私が楽しいだけですすみません。



 よく考えたらヒルスネイル狩りまくれば相当儲かるよな。あれだけ鈍重なら複数匹に順番に剣を刺して回ったら順番にスリップダメージで死ぬんじゃね?


「いい稼ぎ方ね」


「で、あろう?」


「なんで偉そうなの?」


「楽しい」


「ならば仕方なかろう」


「なんで偉そうなの?」


「ループだからさ!」


 などと意味のないやり取りをしたがまずは一匹狩ってからスネイルに刺しやすい鉄とかの大型ナイフを何本か買ってメープルシロップか漆みたいに順番に刺しておいて死ぬのを待つか。これぞ濡れ手に粟よな。ニ十匹倒したら一匹の殻が半トンでも十万グリン、百五十万円。風魔法のスキルスフィアが五十万グリン。部屋の建て増しが二十万だったかな? 最低百匹くらい倒さんとダメかな。大物なら三トンくらいはあるそうなのだが。密度が高いからなあ。大物だと体高三メートル半を超えるのか。ほぼ建築物だな。いいねえ、異世界感あるわあ。


「ある程度倒したらスライム牧場やってみない?」


「それがあったか。そして稼いだ金で訓練してもっと儲かるモンスターを狩る、と。いいねえ!」


 金策なんて元の世界だと苦しいばっかりだったけどこの世界だと違うね。楽しい楽しい。やっぱり仕事や勉強は楽しいのが一番だ。生きるのは楽しむこと!


 さて、はぐれスネイルを見つけてその近くに行くために一旦ポインタから一キロのポイントに出て数百メートルくらいスネイルの巣に近づいてから再びポインタを再設置。ひとつ目をリセットする手もあるがなんとなくそこを拠点にしたかったので二つ目を使うことにした。あそこからだと島の東西の真ん中辺りだしね。いずれは北側の、都市が見えた大陸に行く予定だ。拠点もそちらに移すことになるだろう。まあまずは引きこもるがな!


 二回のテレポートの末、ヒルスネイルの巣の近くの森の中にマイルームのポインタを設置する。これでいつでも狩りに来れるな。ポインタさえ置いておけば距離は関係なく戻れるからな。


 ヒルスネイルのようなこういう大型生物はマナにより発生、栄養補給しているのですぐに大きくなるらしい。無限とはいかないがコンスタントに狩りができそうだ。まずははぐれスネイルに接近、銅の剣を奇襲で足の脇腹の所に突き刺した。うねうねうねりつつ蓋を閉めようとするスネイル。蹴りをくれてやり更に銅の剣を深く刺す!


 うねうね。うわー、キモいな。あ、こいつマイルームの外のヤツだから実体があるんだから後で焼いて食ってみよう。美味そうじゃん。バターとかで焼くと良さそう。想像したら腹が減ってきたな。どうも意識したら腹が減ったり眠くなったりもできるらしい。欲があるのはいいことだからな。解体もスキルあるんだよな。……しばらくはスネイル狩りで狩り用のスキルとアビリティをセットで取っておこうか。隠密とかはコートにもスキルがあるけど自分も持っておこう。コートのアビリティは成長しないのでレベルが上がる私が持っている方がいい。レベルが上がるたびにスキルの能力は上がる。


 ちなみにこのステータスの能力はベースとなる肉体に加算されるものであって元々のポテンシャルが意味を持たないわけではない。わかりやすく言うとレベルが上がってもチビはチビだし体重も軽いのでそれを加味して戦わないと力だけ強いアンバランスなことになるわけだ。地面を踏ん張ったり相手を掴んだり下からの攻撃を増やしたりが大切になる。そういうことなのでキサラギ流の開祖はチビだったと予想。私に合ってるな!


 つまり大鑑巨砲主義はこの世界では通用しないのである。でもマナがあるのでこいつらはデカくなる。シンプルな所ではやっぱりデカいのが強いからだろう。つまりヒルスネイルの子供なら生存競争に強いわけだ。まあマナ生物に子供時代があるのは仕方ない。一度にマナで物質を集めるのは難しいのだ。そんな所が物理魔法世界なのである。


 炎の魔法なんかもこの世界だと燃料を水や土の精霊に集めさせて着火させて火を火の精霊でコントロールするという魔術的手順が踏まれている。そもそも魔術における火、風、水、土の分類は言葉の元の意味とはだいぶ違っているように見える。簿記用語みたいなものだろうか。本来の意味から派生している感じだ。マナにより全てはコントロールできるが扱いやすさはそれぞれで変わるのでこう分類されているのではないだろうか。厳密に自然を分けるのは難しいことだ。


 ……いや、スネイルなかなか死なないんだもん。待ってるのダルいからもう一本、もう一本と銅の剣を刺して結局ハリセンボンにしたけど、これって銅の剣の耐久力減るからダメだよなぁ。一応道具を修復するリペアって魔法があるからそのうち買っておこう。材質や損耗具合によって使用マナは増減するらしいのでめっちゃレベル上げないとな。


 神能力、ゴッドアビリティっていうライフポイントとマナポイントが百倍されるアビリティがあるらしいが非売品だった。世界中のダンジョンを制覇するくらいのことをしないと得られない力らしい。もっともそんな能力を得る頃には意味がなくなるらしいけれど。まあ星のんに強請ってまで欲しいかって言われたらいらんなあ。レベル千まで上げた方が早いもんな。んー、私の想像だとレベル五百もあればマイルームがある限り負けないと思うんだよね。首をハネられたらレベル差が十倍あっても殺せるんだし。あんまりにもレベル差があると首まで刃が届かなかったりするらしいけどね。こええ。まあ不死の私とかは首をハネられたくらいでは死ねない。


 お、ヒルスネイルの動きが止まってきた。死んだらストレージに入れられるんだけど生きててもライフポイント一割にしたらストレージに入れられる生体ストレージなるものがあるらしい。薬草とかは生きてても入れられるもんな。細菌なんかはストレージにそのまま入る。ストレージの天使はいろいろ管理するのが大変そうだな。ミネルバなんてマイルームだけだけど星のんに直に命じられているので天使としての格はかなり高いらしい。日本にある売り物ならなんでも買えるんだもんな。日本産じゃない薬とか銃とかも十年以内に日本で売ってた実績があれば、……兵器も買えるらしい……。いらんわそんな機能。


 ちなみに銃器はこの世界でも使えるのだけど不老不死の生物が割といるのであんまりライフポイント削れないから使えないらしい。例えば弾が貫通したのが心臓でも怪我した面積、体積の修復にかかるマナ以上はかからないし体内に入った物質は浄化魔法や浄化スキルがあれば異物として浄化される。この浄化というのは身体に害をもたらしている物質を情報とマナに変換して精霊とマナの状態で排出するためにかなり大きい物でも消せるようだ。もちろん大きいほどマナがかかる。判断にかかる精霊は中級以上なので魔術としてはなかなか難しいが魔法なのでシステムが仲介する。癌細胞なんて判別すごく難しそう。


 魔法についてはもっと勉強しないとかなり複雑な代物だ。引きこもる時にこの世界の書籍を買い漁ろう。メニューにある説明書にはネタバレは書いてないはずだ。


 ヒルスネイルの死亡確認! あれ、動いた? 気のせいか。やっぱり死亡確認したら死んでない気がするよね。一部を切って硬い皮の部分を剥いて、これは後で焼いて食べてみよう。コンロとか部屋の中の物も買わないとなー。この世界製のコンロもあるんだけどガスがいらないから日本製のもイイなあ。海外のも日本で売買されてたら取り寄せられるらしい。値段がついたものは買える感じ? 販売価格じゃなくて定価で買わないとダメだけど。販売価格だとサービスで無料とかありえるからな。ミネルバはミネルバでサービスいいしそれでも構わない。


 このヒルスネイルの買取額は殻と肉を合わせて二万グリンにもなった。ひと月分稼いだぜ! まあ冒険者ギルドなら三倍で売れるらしいけど。そこから各ギルドに売られる値段がさらに三倍でその値段がミネルバの基準になってて末端まで行くともう三倍から五倍くらい、組合とかを通すたびに値段が上がるのは仕方ないな。


 本当なら、普通の冒険者たちなら命がけだしソロじゃないし何週間かかけての討伐だからな、冒険者が初心者でも割に合わないぞ。ストレージ有りでキャンプしながら十匹くらい狩ったら儲かる感じかなあ。たぶん何人か死ぬな。このスネイル狩ってる時に他のスネイルに水球投げられたから。頭が弾けたわリアルに。いや、頭蓋骨まで弾けてはないけど。


 こんなので死んだらたまらんな。まあもう油断はしないけど。幸いなのはここに他の冒険者は来ないってことだな。銅の剣を刺したやつを盗まれたりしたらブチ切れる自身あるわ。


「このぶんだともう少し短い片手剣でスリップダメージ入るよな。ミネルバ、銅の剣より切れる短い鉄とかの片手剣で五千グリンで買えるやつ四本くれ」


「はいよ」


 マイルームに帰りヒルスネイルを丸太で売って鉄の片手剣を買う。これで四匹ずつ狩っていこう。マイルーム便利だわ。頭で部屋に帰りたいって思うだけで帰れる。うっかり帰ってしまいそうなくらい簡単だな。でもピンチの時はそれくらい簡単に帰れないと死ぬからな。平時は帰る時に確認するとかワンクッション置ければいいんだがいつ戦闘になるかわからんしなあ。


 ヒルスネイルの収納も簡単だった。言っても一トンから三トンなら素材ストレージに入るわけだ。そこなら解体スキルがあれば解体できるし解体した方が高く買ってもらえるらしいので解体スキルは取りたい。値段も五万グリンなのでスキルの中じゃお安めだ。他にも有用そうなスキルは取っておいて高価なスキルはダンジョンで取って来よう。その方が楽しそうだし。なにが出るかわからないのがいい。トレーニングルームで相当にレベルは上げないとダメかな。その前に風魔法を取ってトレーニングルームで魔術の研究もしてしまおう。関連書籍も読みあさらないとな。


 勉強は嫌いだが知るのは好きだ。誰かに型にはめられて無理やりやらされるもんなんて私にできるわけがない。自分でやることはなんだって楽しい。砂浜で砂遊びするんだって海で泳ぐんだって勉強と言えば勉強だけど誰も強制しないだろう。やっぱり抑圧はクソだよね! 自由が正義! 人に迷惑をかけないのも自分の自由のためだもんね。


 そういうわけで自由のためにスネイルを狩るのである。


「ちょっと提案なんだけど、成長する武器って興味ない?」


「ある!」


「速い。オプションを付け替えていくことで不壊の効果とかもそのうち足していける。まずは自動修復の小は付けるわよ」


「おお、面白そう! でも、お高いんでしょう?」


「切れ味は最初は銅の剣で行くからタダでいいわよ」


「なんでだ? なんかあるのか?」


「面白ければ」


「全て正義。星のんか。歪みねぇな」


「てめえは俺を怒らせた?」


「英語じゃねえよ。ありがてえな」


 誰だよ言い出したの。パンツとか知らねえよ。それは置いといて、成長する武器とかロマンあるな! さすが星のんはわかっておる。パーツは六つまで着けられて切れ味を上げたり強度を上げたり持った感覚を軽くしたり敵には重くなったりをマナで魔法で補助してくれるわけか。面白いな!


「そのパーツにミネルバポイントの水晶を使うとか?」


「それが楽しそうでしょ。最強で各パーツ八段階強化で、そうね、能力はこちらで一覧を作っておくわね」


「やっべぇわくわくしてきた」


「指輪とかネックレスも着けちゃう?」


「やっべぇわくわくしてきた」


「この力で神を滅ぼすのだ!」


「やっべぇわくわくしてきた」


「するの?」


「する」


 楽しいのが一番だぜ。まあ神殺しっていうか殺人だけど。戦争を起こすようなやつは死刑だね。……まあ痛いことは私がやるけど。自分の自由のためだもんね。まあ今行っても瞬殺だろうけど。戦場が偏るから一柱ずつ仕留めるにしても軍隊を抑える力が必要だよな。確かに時間がかかるし五年から十年だと猶予が短そうだ。マイルームがあれば行けるけど……。十年くらいはニートさせろ。


「なんで神のこと把握してるの?」


「星のんデータ」


「ああ、そういう」


「そういうゲームなんだろ。星のんが考えそうなこと」


 私が世界に関わればもっと面白くなると思ってやがる。私みたいなのに何を期待するんだ。そしてステージだけ与えて放置ってのが星のんらしい。私が昔某議員の娘をいじめを主導してたからって問題で田舎に転校まで追い込んだ時もそうだったな。ちょいといじめシーンの写真を撮影してオヤジにパソコンで掲示板みたいなとこに載せてもらっただけなんだがなぜか名前が特定されて、議員の父親がもみ消しに走ったけど結局そのもみ消し(こと)がバレて議員辞職でなんか会社の役員だったかも首になったとか? 興味ないから追ってないけど金持ちだからなんとかなっただろうな。私が特定されたとこで未成年だったし問題はなかったし。オヤジは知らん。バレなかったし。こっちの方が私にしてみたら黒歴史なんだよなぁ。その娘ってのが山野だったりする。なぜか文通するようになったけど。


 あ〜あ。日の光なんて浴びたくねえ。楽しかったかって? クソ最低の気分だったさ。人の人生を壊したのは事実だ。正義なんてクソだ。


 なので影から動こうっと。私の代わりに戦うホムンクルスとか用意しとこうかなあ。神に勝てるホムンクルスってなんだよ。いいな! いや待てよ、あれをあーしたら楽なんじゃね? それも面白いかも!


「何を閃いたの?」


スライム(最弱)が神を倒すのは物語の定番だなって」


「星野が面白そうね、だって」


「やはりわかってるな」


 スライム牧場の楽しみが一つ増えたな。まあどんなものかやってみないとわからないけれど。


 さて、スネイル狩りを続けるか。まあ作業にはなるんだが……四匹のスネイルが固まってるとこは……。マイルームから探してマイルームから出てナイフを刺して蹴りこんだらマイルームに逃げてもう一匹の脇にマイルームから出て刺す、これを四回、一分もかかってないはずだ。マイルームの中ではもたついてる。百秒かかっても十分の一秒。マイルームからカメラを移す作業が時間がかかる。これなら距離を置けば一匹や二匹のスネイルも狩れるか。安全圏に移動してマイルームから出たらスネイルがうねうねしているのを眺める。この合間に本でも買って読んでおこう。少年漫画と〜、コーラと〜、ポテチ塩味で。


「ベーシックねえ」


「飾らない美しさがそこに」


「ないわねえ」


 でも好き。パリパリ。しゅわわー。あ、この漫画新刊出てるー。パリパリ。ちなみに漫画を読んでたりゲームしてる時はポテチは箸で食う。百均の何本か入ってる袋入りの割り箸。まあ浄化魔法覚えたら素手で掴むけど。あ、スネイル死んでるかな? 死体の定義も難しいよな。この世界蘇生魔法があるし。ちなみにストレージに入れてても四十九日以内でなければ蘇生できないらしい。五十日目で死亡確認である。まあ治癒系の天職で蘇生を使えるまでレベルを上げるのは難しそうだけどね。毎日魔力枯渇まで戦いまくってたら十年もあれば上がるかも? スキルとしては一億グリンで買えちゃうんだよなあ……。なんで?


「そこまで簡単じゃないわよ?」


「そうか、普通はダンジョンでドロップか」


 簡単にドロップする設定にしたらダンジョンマスターが割に合わないんだろうな。その上それを拾ったパーティーはそれを秘匿するはずだ。自分たちの仲間の大切な治癒師を貴族に取られたらたまらんものな。そんな状態でも暗殺する手段はあるし。ストレージに死体を入れて逃げたらいいだけだ。暗殺者なら捕まっても出さないだろう。こわいなー。ちなみに他人のストレージから物を盗む魔法は存在するけどその物が何か知ってること、相手が確かに持っていること、という条件がないと発動しないので途中で移し替えたりして逃げられたら捕まえられない。相当に難しいとは思うけどね。貴族レベル高いし護衛も強いだろうし。貴族の護衛っていいもん食べてそうだな。食も力だからな。そういえば昔は料理人の地位って低かったんだよなあ。この国だとどうなんだろうな。


「そういえばこの世界って転生者多いの?」


「この国だけで今でも十人以上いるわよ」


「多い……。ハンバーグとかはもう出回ってそうだな」


「料理とか簡単なとこは諦めたら?」


「せっかく知識チートできる世界なのになあ……」


 まあ楽しめそうだしいいか。ちなみにこの大陸には八カ国も国がある。大きいのが四つと小さいのが四つ。小さいのは連合を組んでるらしい。


 面倒な問題は置いといて、死んだスネイルを素材ストレージに入れて解体スキルで解体して売る。大きいスネイルもいたので全部で十万グリン。なんのスキル買おうかなー。まずはスライムテイマーだな。なぜか十万グリンぴったりだけど。成長する武器を育てるかスライム牧場やってみるかどうしようかな?


「まずは武器に名前を付けたら?」


「剣とネックレスと指輪かあ、うーん、空の剣、海のネックレス、大地の指輪、みたいに三点セットの名前ないかなあ」


「そのまま付けちゃうとか?」


「属性がなあ。全部無属性か風にしたい」


「ソラノツルギ、大気の桎梏(しっこく)、テンペストリングとか」


「お前天才か。それで行こう。意味がないのがいい。私以外が装着したらペナルティな」


「それもつけておこう」


「サービスいいな」


「半分は空気」


「そのくだりやめて」


「ほ、本当にネタをやめたら私を助けてくれるのか?」


「ああ、早くやめろ」


「だが断る」


「だよなー」


「楽しければ正義」


「星のんから受け継がれてる熱き魂を感じる」


 ネタのために世界をかき回させようとしている星のんである。まあ人生そんな思い通りにはいかん。私はよく知ってる。


 それでもこれだけいろいろやるのは、やっぱり友達だからなのか。どうなんだ、星のん。


 まあ私は好きにやるけどな。知ってるか。


「とりあえずこの三種類セットは白の魔女カーラの代名詞になるな」


「名付けて?」


「フリーダムホワイト、かな?」


「確実に黒い歴史になるけどそこがいい」


 着々と香ばしいネタが集まってきたな。いつか、いつの日か悶苦しむであろう! ならやるな。でもやる。楽しいから。







☆きいろメモ☆

 モンスターは差はありますがマナによる栄養補給も行っていますが物理物質を回収する形で行っています。物質をゼロから作ることは不可能でマナを物質に変えるには大きいマナエネルギーと精霊の協力が必要になります。精霊にマナを与えただけで行使できるのが精霊魔法ですが魔法物質をそのまま利用する場合精霊にマナを与え続けないと消滅します。しかし空気から分子を合成したりは精霊が知識を得ることができればできます。なので魔法による物質合成は速やかに行われます。魔法はイルマタルが定めた物以外も作ることができますが人語を解す精霊の協力が必要になるために非常に難解です。魔法スキルを持っていれば上位のその属性を持った精霊に協力を仰げます。精霊は同じ精霊が属性を変えることもよくあります。水から雪の精霊に、そこから氷の精霊に、といった具合に変化します。自然現象に意識が宿っているものです。宿っていない自然現象のほうが多いので星の意志のような物はまず発生しません。難解な記憶を記録する物理的システムがあれば機械も精霊を宿して生命になり得ます。


 ストレージから物質を取り出す際はエネルギーも情報化していますので一瞬で移動できますが情報世界はイルマタルが支配していますので利用するには神の契約、スキルが必要になります。イルマタルも星のんに間借りしているシステムを使っています。


 マナストレージには魔法行使に必要な物に限り大量の物質をあらかじめ任意で保存しておけます。再利用も可能ですが時間がかかります。魔法行使の際はマナストレージのマナにより自動的に物質が合成されます。その際に精霊の介入が必要ですが魔法の場合予めシステムに組み込まれています。合成した物を利用する際は自然にある物を利用するより遥かにマナが必要な上にチャージに時間を要します。ちなみにカーラは空気中の窒素などをコントロールしますのでかなり楽に行使できることになります。その点やはり風魔法や土魔法は有利です。


 カーラは肉体の状態を意識することで痛みや空腹を強く感じることもできます。無駄な情報はカットできます。


 マイルームや獲物の値段設定はかなりいい加減です。だいたいこんなもん、と思ってください。あしからず。




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