表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/86

稼げや稼げ

 色々なチャレンジングな作品があっていいと思います。読みたいです。

 さて、マイルームから出る……ために下調べだ。ポインタの周り一キロの範囲をマイルームのカメラでぼんやり調べてみると小川があるな。ポインタはマイルームの出口だが実際に物理的に存在してるわけじゃない。魔法的には実在してるんだけど感知は難しいだろう。できるとしても魔術か特別なスキルになるし相当なレベルが必要だ。マイルームは神のギフトだからな。なんでも識別の魔眼と呼ばれるスキルであらゆる魔法やスキルの構造を看破できるらしい。欲しい、欲しいな! きっと疼いたりするんだ。右手に宿る悪魔もいるらしい。これも買おう。高いけど。どっちも一億グリン(1グリン十五円)する……。稼がねば。


 付近には森がある。その森の周りにはいくつかの原っぱがある。そこで薬草を採れそうだ。人の手の入ってない森なんで獣道以外に道はない。しかし獣は泉や餌場やヌタ場のある場所をよく覚えているな。ヌタ場っていうのは動物の風呂場だな。泥水の溜まる場所で体を洗ってダニやノミを落とし、予防する。別の病気にならないように綺麗な泥水を使ってるみたいだ。綺麗な泥水って表現がおかしいけどまあそうなんだ。排泄とかしてないところだ。


 遠景を眺めれるように上空にもカメラを構えてみたが……いや、マイルームから空にも出られるらしい。一キロ上空に出たら死ぬな。ので、上空に視点だけを移動させて下に向けてみたが、五メートルを超えてそうな巨大生物がチラホラいる。こええ。逆にそいつらの近くの方が安全かもしれんけどまずはこの近隣から金になるものを探そうと思う。戦闘スキルはそれなりに身についたが不意打ちには対応できないだろう。なんで実戦の知識があるかって? 中二病だから!


「これ以上ない説得力ねえ」


「町にゾンビが溢れた場合の対処も当然履修してるぜ! まずは警察だな! 思ったような武器がなくてオロオロするんだ! ホームセンターはみんな行くからなにもなくて追い詰められるぞ!」


 中二病ならやはりモンスターと戦ってこそだろう! イメージで! 使えない魔法もなぜか使い方がわかるくらい極めてるやつもいるだろうな! 中二病ならロボットに搭乗して戦ったことも一度や二度じゃないし戦争で無双も当たり前! イメージで! 黒歴史ノートも小説や漫画のネタ帳として取っていて当たり前! そして悶え苦しむ。陰陽術とか密法を覚えようとして挫折するまである。あとは仙術とか呼吸法とか亀の仙人の必殺技とかな。ウルトラな人のビームとかと改造人間のバイク乗りとか魔法少女の変身は基本だな。ステッキ振るぞ。


「恥ずかしくない?」


「恥ずかしくない! 立派な青春の一ページ!」


 恥ずかしくないのである。ぐぬぬう。年取ると開き直るとこはある。夢を見てなにが悪い。夢を見ないと呼吸が止まるんだよ!


 さて、アホなやり取りは置いといて、金になるものを探そう。ここは無人島になる理由がある。モンスターがマスターをしているダンジョンがあるのだ。いずれチャレンジしてやろう。モンスターが管理してるわりにお宝もあるらしい。人が来ないのになぜ。イルマタルが高難度ダンジョンに眠る財宝のロマンを語ったところマスターのモンスターがノリノリになったらしい。冒険者が来なくて最近はへこみ気味だとか。ぜひチャレンジしてほしいとのことだ。ミネルバみたいな天使がたまに遊びには行くらしい。電子の妖精ってのは星のんのネタな。マスターモンスターはモンスターの配下が倒されると喜ぶそうだ。本末転倒では、とは突っ込むまい。


 まあそれもハクスラを極めてからだなあ。まずは稼がないと遠い。風魔法は五十万グリン、七百五十万円相当になる。簡単じゃないな。オークションなら二千万くらいつくこともあるそうなので一個くらい魔法のスフィアをオークションにかけてみるか。転売目的の買い付けは禁止ですかそうですか。ダンジョンで取ればいいや。これくらいの中規模のオークションは商業ギルドが取り仕切っていることが多いみたいだ。複数ギルド協賛の大規模になるとそれぞれのギルドの目玉になるから無料でやってくれるそうだ。ギルドは客から金を取る仕組みだ。当然いい素材を持ち込んだ奴はいろいろ優遇されるだろうな。ギルドの縛りなんか私には邪魔にしかならんから縛り無しにするためにもいいスキルかアビリティのスフィアをたくさん売りに行こう。税金が安くなる? うーん、迷うなそれは。冒険者で稼ぐか。


 ちなみにスキルやアビリティはスフィアと呼ばれる丸い発光する私のこぶしの大きさの石に入ってる。小さい。使うと自動的に消滅する。健闘を祈るやつだな。メンバーが死んでも責任は取ってくれないぜ。あ、スパイも中二病ならネタにするよな。銀行の隠し金庫に忍び込んだ数はふた桁を超える。当然だな。イメージで。オークションも襲撃するよな。テレビで見るたびにするよな。予告状の暗号を考えてノートにしたためるよな! やってみよう! 白の魔女カーラの名刺作っとこ。ファン限定で売りに出そう。五万枚はいるな。誰がファンになるんだよ。


 どこかでレアスキルのオークションやらんかなー。自作自演しちゃう? それで商品は最後に返すのね。ショーは楽しんでもらえたかな?とかやりたいよな! いい、実に中二! 中二の魂五百まで!


「アホなこと考えてないで早く行ったら?」


「いいじゃん時間なんていくらでもあるんだからさー」


「メッシス大陸の危機は刻一刻と迫っている!」


「やべえな、オラわくわくすっぞ」


「まあちょっとした事件のせいで偽神たちにめちゃくちゃに荒らされそうなのよねえ」


「リアルにヤバい感じ?」


「短くて五年から長くてニ百年くらいかな〜」


「幅ひれー。余裕あるな〜」


「あいつら不死だし本人たちは遊んでるだけだしね」


「なるほど。まあとにかくなんか採ってくるわ。せっかく鑑定もらったんだし」


 全鑑定は勇者のスキルらしい。世界の学者や専門家の知識、言語に基づいて編纂されているのだけど、わかりやすく一部だけ説明されるようだ。その時に必要な情報だけが出てくる。まあ雑草を調べてて論文とか出てきても困るわな。必要な情報がないのも困るし現地の呼び名じゃなくて学名が出るとかでは困る。


 とりあえず料理に使う物なら味を、道具に使う物なら使いみちや効果、それと品質も見たいな。他になんにしよう。決めといたほうがいいよな。


「必要な情報はメモ書きみたいに付け加えたらいいわね」


「それなら助かるな」


「まあ鑑定スキルを管理してる天使の仕事だし。知識の天使メーティス」


「ミネルバの同僚みたいなヤツか。天使の名前はギリシャ神話かローマ神話の系列なんだろうな」


「まあ趣味だからね、星野とイルマタルの」


「星のんもそんな感じだしな。詳しいんだよなー。記憶力をこれでもかと無駄に使ってたなー」


 頭が良い中二病患者ってオタクには有り難いけど本人は苦しんでそうだな。まあそれが中二病だしな。いやー、香ばしいな! まあ中二病を前向きなエネルギーに変えられるのはいいことだ。


 まあこんなグダグダやってるのはいざ外に出ようとなったらちょっと怖くなってきたんだよな。おそとこわい。


 ヤバくなったらミネルバに引き入れてもらえればいいんだけどマイルームの機能以上の干渉はしないらしい。究極の話、本物の神が手を出してしまったら全ては無意味になる。そういうことらしい。そりゃそうだ。世界を楽しむには制限は必要な物だ。行き過ぎたルールはいらないがある程度ルールが決まってないと子供の遊びになってしまう。まあ……子供の遊びも楽しいが、出し抜く面白さとは違うよなー。子供だって勝負が決まる直前にルール変えられたらシラケるしな。


 まあどっちにしても私が社会に干渉するなら大人が子供の遊びに介入するのと変わらないことになるだろうな。それこそ魔女だ。


 楽しいなら介入する。


 まずは、せっかく星のんにもらったんだからマイルームを堪能しないとな! ニートするう! ……いつニートできるんだろうな……。


「どうしたの絶望した顔して」


「いや、わくわくしてるが?」


 ニートできる環境を自力で無人島で整えるとか理想的だろう。ちょっと先が見えないが。だがさっそく一キロ圏内に薬草らしき物の群生地を小川の近くで見つけた。小川には、ここは宝石とかもあるらしい。なんでもダンジョンマスターがこの島に来た人たちがダンジョンに来てくれるようにと用意したそうだ。モンスターだよな? めちゃフレンドリーなヤツをイメージしたんだが? だとしたら不憫だな。どんなモンスターかはわからんがダンジョンマスターなら強いのかな?


 ダンジョンでたくさん資源をドロップしてもらって片っ端からストレージに突っ込んでギルドに持っていって売るのも有りだ。白の魔女カーラのデビューも有りだな! 燃えてきた! 楽しそうだ!


「急に楽しそうねえ」


「楽しい」


「そんな貴女に絶望をお届け」


「いりません」


「一般的な緑葉薬草と呼ばれる薬草は十本くらいひと束で十グリン、およそ百五十円です」


「やっすい!」


「さらにうちの買い取りは十分の一です」


「そうだった!」


 これは宝石探さないとダメってことですね! モンスターいる中で! イザとなったらマイルームに逃げるけど。マイルームに篭ってても外のアイテム拾えるの? 無敵じゃん。拾いに行こ。


 まず欲しいものは武器と風魔法だな。その具合によっては魔法じゃなくて魔術のトレーニングをする。魔術は難解だが自由度は高い。魔法は普通にレベルで覚えていく。レベルが高くなってから魔法のスフィアを使ったら情報が多すぎて寝込みそうだな。脳にインストールするって感覚がまたわかりづらいかもしれんが混乱する。知らないことを知ってた感じになる。身体が馴染むまでにも時間がかかるしな。筋肉がそのように成長してないわけだし神経も反射が追いつかない。戦闘パターンなんかは記憶していないしあらかじめ予測を立てないとその場の判断では行動が遅れて足がもつれそうになる。


「あー、大金を稼ぐには狩りとかの方がいい感じ?」


「確実にね。資源の量も十キロ単位なわけだし?」


 そりゃそうだ。野草をちまちま詰んで腹一杯になるのは大変だが鹿を一頭仕留めたら十人や二十人が満腹になる。そりゃそっちの方が儲かるだろう。問題は、私が獲物を獲れるかどうか、だが。……貝なら獲れたよな? ヒルスネイルなら殻が半トン、五百キロはあるし建材とかでも売れるんじゃね?


 銅の剣はまだ七本は使える。一本はヒルスネイル戦で欠けてるな。使えなくはないか。それにしてもこの銅の剣はどんな素材なんだろう。銅って曲がりやすくて折れにくい素材なのにな。まあ硬くして切れ味を上げるためになんか混ざってるんだろうな。銅だけだと高いし。日本にも銅線泥棒とかいるらしいね。昔から。


 とりあえずソファー購入しよ。帰ってきたら休みたいもんな。シャワールームやトイレは十万グリン、百五十万円くらいでそれぞれ基本のセットは揃うんだな。空き部屋は二十万だっけ。そのうち高いのも揃えるがトイレは水洗だしトイレットペーパーも自動補充ってすぐれものだ。そもそも私の今の身体だといらないんだが、万が一に誰かをマイルームに入れることになったら汚されたり漏らされたらかなわんからな。早めにゲストルームは買っておくかなあ。スタッフルームとかもあるから欲しいな。お手伝いさんも雇えるぜ。


 ソファーはあったかいクリーム系の色で、背もたれを倒してベッドに使えるやつを選んだ。ふっかふかやで。さすが五万円するやつ。正確には四万四千九百円らしい。十万まで出すつもりだったから意外と安く買えたけどやっぱり高いなー。いつもなら五千円でも使わないんだし。大きい買い物をするとわくわくするよな。そんなに変わらないはずなんだけど。


 さて、獲物を探すとしますかね。稼がないと。ヒルスネイルいるかなー。いたわ。デカいからすぐ見つかったけど群れでいる。はぐれスネイルを狩らないとな。ヒルスネイル一頭のお値段は?


「殻が一トンで十万グリンなので私は一万で買うわ。依頼も出てないしね」


「ぬぬう、でも一匹で十五万円は美味しいか」


「肉は一トンで一万グリン。買い取りは千」


「安いなあ……。やっぱり食えるのか」


「人気はあるんだけど狩りづらいからね。殻を運ぶのも大変だし、倒すのははぐれでもDランク四人パーティーくらいでないとだし。まあお小遣い稼ぎには良いわね」


「水玉直撃したら死ぬもんな。まあ予備動作デカいし見てから回避余裕だけど」


「単独で倒してる人がここにいるんだけどね」


 仙人のボディが有能すぎる。死なないんだもんな。怪我を怖がって戦えば倒すのは難しいか。足とか折ったら命にも関わるし治療費も高いしな。それにパーティーだと的も大きくなるもんな。なかなか倒そうって話にはならないだろう。トロいから逃げられるのはいいけど倒した時に殻を運ぶ手段も必要だしな。


 聞いた所によると歩荷ぼっかって中位の天職で複数のストレージ持ちがいるようだ。荷物持ちだけどパーティーリーダーとかやってることが多いらしい。確かに一人いたら本来Dランクの相手をE以下でも狩れるもんな。あ、冒険者ランクは定番のAからFで一番上がSなんだけど、Sランクはレベルが最低で百二十も必要だし暴れたら町が吹っ飛ぶので監視されたりするらしい。当たり前かもな。前世で言えば核のカバンを持ったテロリストみたいなもんだし。映画かよ。


 現代日本の耐震設計なら耐えれるかも? 日本すげえよな。チートだぜ。Sランク冒険者が最強魔法をぶっ放しても大丈夫! いや、試せんけどな。


 魔法は上限があるんだよな。ある程度は最大マナポイントと現在マナポイントが高ければ威力を上げられるらしいけど、言うなれば魔法は定型文だ。大声で言っても同じセリフってことだな。わかりづらいか。悪口の心のダメージ計算だ。大声だと周りに聞こえるぶんは痛いけど。自由に使うには魔術と、想像力や知識が必要になるわけだ。例えば毒素の塊を部屋の中で発生させたら相手は窒息する、みたいな。あ、特定の原子や分子を魔法以外で作るのは難しいっぽい。目で見えるもんでもないからな。仕組みを頭で知ってても原子レベルのそれを作るようにマナをコントロールするのは無理だろう。空気を複製する、くらいなら精霊に任せても大丈夫だ。まあ私には秘策がある。液体窒素って意外と安く売ってるんだぜ。他にも使える化学薬品がだな……ネタバレはやめておくか。ふはは。こういう毒だとか薬品だとか調べまくったからな。中二病だから!


 で、まずはお金なんですね。ヒルスネイル見っけ! ポインタが海際だったのが良かった。マイルームに入ったのは砂浜なのでそこから一キロ圏内のヒルスネイルと思しき物体を少し高空から探した結果、二キロくらい先にいました、いましたあっ!


 マイルームのポインタから移動できる範囲の一キロは出入りできる場所が、なので視界は更に遠くまで広がる。百キロくらい先は普通に見えるぞ。地平線は高空に上がるほど遠くまで見えるようになるからな。一キロ上空に視点を持っていったらこの島の全容が見えた。形は北海道を貧相にした感じというか、爆弾と導火線みたいな形をしている。南側にこの浜があり導火線はその沖にある。そしてコの字型に大陸に囲まれている。大陸はとても果てが見えないので相当な大きさがあるようだ。北の方には人間の都市もあるな。あそこに行ってみるのもいいだろう。そのうち。百年くらいニートしたら。クロック千倍ならひと月ちょいだな! まあそれより前には出ると思うけど。寂しいからな。


 近くにいくつも村があるしそのどれかにしとこう。おそとこわい。たくさんいるのこわい。まずはヒルスネイルで金策なんだけど、うーん、あんまりにも景色が凄すぎてこれは思考が止まる。星のんしってるか、地球って丸いんだぜ。地球ちゃうけど。うわー、海と空が雲の白で繋がってる。山の形に地平線がボコボコしてるな。視認範囲テレポートってスキルならあの山まで飛べるんだぜ。高いんだけどな。なんか飛竜……ワイバーン飛んでるな。ドラゴンかも知れん。もっと別の生き物か? でかいなー。海にもシーサーペント? いや、あれイカの足だ! 美脚! 三本くらいでクジラ捕まえてる……いや、尾びれが縦だ! 魚だあれ! うおー、ファンタジー! ジンベイザメじゃないぞ。顔がタイっぽい。縦に平たいやつだ。


 雲とかは普通だけど世界樹っぽいひときわ高い木とかあるなあ。天を覆うほどではないけどね。でも八百メートルくらいはあるかも? マイルームのカメラ使えるなあ。火山の中とか覗けるぞ。ファンタジー生物いるかなあ? 炭素系生物が溶岩の中にいるメリットがまるっきりないんだよねえ。酸素も無いし比重は重いし視界は潰れてるし動きづらいし熱いしエサは無いし。まずいないと思うけど精霊ならいるかもねえ。精霊がアニメみたいに鳥になったり魚になったりと意味のない変形をするかはわからん。趣味ならするかも? 精霊ってそもそも物理的な干渉をしてくる物理的じゃない生き物っていうこの世界と魔法を体現する生物なんだよね。精霊からすべてが始まった、みたいな。精霊って何事もなかったら物質に溶けたままだったらしい。そのまま物理に沿って自然に世界に在って人間のような思考を持たなかったはずが意思を持った生物の発生で魔術的に関わり、そのうち意思を持つ個体が生まれ始めた、ということらしい。


 世界はどこも壮大だよな。自然や科学を、だから勉強したくなる。私にしてみればただの趣味だ。楽しい。人間は時速二百キロ以上速く落ちないんだけどこの星ならもっと遅いかもしれないんだよね。核から遠くなると地上でも重力は弱まるんだ。核の密度が高くて核に近づいたほうが引力は強まり、更に核から遠いと遠心力が強いからだ。穴を掘っていくとある程度まで重力は強くなる。核の表面辺りが最大で中心に行くとゼロになる。ちなみに遠心力が働かないので南北の極点に近づくと重力は強くなる。赤道に近づくと弱くなる。つまり秤は世界中どこでも同じには働かないわけだな。精密な秤は地域設定が必要になるんだ。ミネルバによるとこの星パトリアの地表面では奇妙な感じだが地球と重力はほぼ変わらないらしい。よって重力加速度も変わらない。パトリアの方が一割くらい直径が大きいらしいのだが密度と遠心力の関係でそうなるそうだ。宇宙開発がどんだけややこしいかよくわかるよな。ロケットを赤道近くで打ち上げたがるのは遠心力もあるし地球の回転速度を足せるのもあるらしい。うーん、ロマンだよね。


 さて、感動したからヒルスネイル狩りに行こうか。稼げや稼げ。







☆きいろメモ☆

 昭和豆知識みたいなことを書いてることがありますがミネルバやカーラが言うことはギャグもあるので鵜呑みにしないでください。


 物理学や天文学は地球と同じように研究できますし歴史も地球とは違ってますが進化の歴史などは存在しています。魔術が起こったのは原初生物が中二病に罹患した瞬間と思われます。


 魔術の物理的影響はこのお話の肝なのですごい考察してますがまだまだ穴があるのでどんどんツッコミしてください。泣きながら直します。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ