お金がない!
一話一話長いですので週2回更新にしています。短いのと長いのどちらが好きですか?
えーと、仙人のスキルだな。他には不老不死がある。これはMPが三割を切らない限りは外から吸収したマナを使用して傷を塞ぎライフポイントを維持して死ななくなり、年も取らなくなる。逆に言えば三割を切ればライフポイントが減り始めるしマナ三割以下を維持していれば年を取ることもできるってことだ。まあマナを回復したら元通りなわけだが。マナポーションみたいな回復アイテムがあるらしいからお金があれば持っていよう。
ちなみに首を飛ばされても映像のように生えてくるしミンチになっても瞬時に再生する。細胞一つ残さずに消してもマナさえあれば元通り。自身のマナが三割を切ってなければマナストレージのマナも使える。自身のマナはマナストレージのマナを使っていても攻撃を受ければ減り続ける。欠損した肉体の合成にのみマナストレージのマナが使えるわけだな。あとは浄化されて体に汚れが付着しないスキルもある。風呂は入るぞ。好きだし。
仙人はこれくらいかな? アビリティやスキルは追加で買えるらしいから魔法とかも欲しいよな。細かいことは追々、ってやつだ。
スキルに少し戻って、怠惰は天職ニートの専用スキル。人を怠けさせたり怠けていたら経験値が入るって素敵なスキルだ。説明不要だな。マイルームの機能はおいおい探るとしよう。軽く説明を読んだがとても有り難いギフトだ。大陸言語はそのままだな。学者が使う言葉はほとんどわからないけど一般知識はある。日常に使うなら難しい言葉もわかるけど私がわかる範囲だけだな。前世で知らないことは知らないままってことだ。まあいくらかはインストールされてるんだけど、星のん好みの変な知識が。邪眼とか別にこっちの言葉で言えなくてもいいやつとか。あるのかよ。
次はメニューの続きかな。クロックはマイルームの機能の一つでマイルーム内での時間の進みを速くできる。遅くはできないのか。でも最大千倍速くなる。マイルームの外で一秒経ったらこっちでは千秒、十六分ちょい経つわけだ。一日は千日。一日千秋ならぬ一日三秋だな。こっちだと一年は四百八日あるらしいけど。もちろんクロックは調節できるので一日寝たら一日経つようにするのも可能。普段は千倍にしておけばポインタのとこから一キロまでは出口を移して飛べるので見かけテレポートができるわけだ。これは便利。ポインタの置き換えもできるのでどこまでも行けるけど手間はかかる。正直何千キロとかある大陸を渡るのは面倒なのでポインタを買ってあちこちに置いておくのがよさそうだ。まあそんな移動せんけども。
でもなんでクロックなのかね? CPU的な? まあ便宜上ってヤツだな。わかりやすいし。
さて、もう一度メニューを見てみる。横に考えがそれ過ぎた。また出た悪いクセだ。
・メニュー
ステータス
ストレージ
マイルーム
ポインタ
クロック
鑑定記録
モンスター図鑑
地図、時計、各種情報
説明書
鑑定記録は言うまでもないか。鑑定したものを記録して残してくれるわけだ。モンスター図鑑はわざわざ用意してくれてるがこれは暇つぶしの読み物だと思う。全鑑定はモンスターも鑑定できるからね。地図と時計もスマホみたいな機能だね。普通の人にもあるのかね? 説明書によるとプレイヤー専用スキルらしい。プレイヤー言うなし。ちなみに時間は二十四時間六十分だけど一秒が地球時間の一カンマゼロ三秒らしい。ややこしいっていうか微妙にリズム取りづらそう。一年は四百八日で閏年もあるようだ。まあな、惑星さん適切な時間で回ってください、自転が一時間三分七秒と、公転が三日と四時間二分三秒ずれてます、なんて言えるわけないしな。自然に対して勝手に人間様が時間をお決めになってるだけだ。そりゃズレる。
各種情報はこの近くの大陸のメッシス大陸の各国家の情報がある。国は六個あるのか。大国四つに小国が二つだ。簡単な歴史とかもあるので読み物としてもいいな。あとで読んでみよう。だらけてたら経験値貯まるわけだし。まあリアルな世界なんでレベルの上がりはめちゃくちゃ遅いっぽい。さすがに二日や三日で攻略できるゲームみたいにレベルがポンポン上がったりハクスラよろしくレベルが一万超えたりはしないか。
ハクスラ……。やってみたいかも。トレーニングルームにその機能があるらしいんだよね。トレーニングはする気になれないけどゲームと思えば楽しそうだ。……いいんじゃね?
まあ武器とか買わないとな。このコートは破れないし自動的に浄化される、とかこの服の保有してるマナが三割を切って破れてもまたマナが回復したら自動修復したり、呼んだら自分の元に来るとかの機能が付いている。なんだこの神アイテム。服が私より無敵。灰になっても回復するらしい。はい?ってなるな。はいはい。年を取るとダジャレが増えるんだよなあ。まあ今は若返ってるはずなんだけど。赤いパイピングがウサギっぽくてオシャレだな。昔の白い魔法使いみたいな。白の魔女って良くね? 今日から白の魔女カーラって名乗ろ。誰にだよ。ニートするよ。
武器とかナイフとか買うお金あるのかなあ。貯金なんて冷蔵庫とかが壊れた時のために貯めてる二十万くらいしかないんだがこっちで使えるんだろうか。使えるなら片手剣とナイフくらいなら買えるのかな。すでに戦う気まんまんになってるな。トレーニングルームはゲームみたいに敵を無尽蔵に出したりできるんだ。私はごはんもトイレも睡眠もいらないんだからずっとやってられる。ハクスラじゃん。
…………この世界の人が普通にレベル上げしようとしたら適切なレベルのモンスターを探して強敵を避けたりしながら狙って、たまに雑魚に手こずっては本命と戦ってやっと倒して、休憩して、キャンプして、七時間は寝て、食べて、トイレして、帰還して、買い物や準備、依頼を受けたり素材を売るなどの仕事をして、生活して、次の準備してと、めちゃくちゃ手間がかかるけど、私はひたすらハクスラすればいいんだ。経験効率何百倍? もっと高いかも。一年も鍛えたら無敵になるんじゃ。……クロック千倍だし強敵に会ったら山ごもりみたいに一ヶ月とかトレーニングしても……外じゃ一時間かからない?
すげえ、一日トレーニングしたら二年半できるんだもんな。私自身はそれだけしないとダメだけど外から見たら一日。効率が更に何百倍も高いなら一日で化物になれるわ。……一ヶ月くらいこもると八十年分ハクスラできるわけで……。人でも神になるわ。これはやってみたいな! 不老不死だから八十年くらいは数年ずつ細切れでやればできるよなー。軍隊とかドラゴンとかとも戦ってみようと思えばシミュレーションできて経験値だけは入るらしい。お金稼ぎで狩りをするならそのあとにしよう。息抜きに狩りをするのもいいし……。トレーニングで死に慣れないといいけど。現実ではもう死にたくないぞ。痛覚はオンとオフができるようなのでオンにしておこう。痛覚オフは危ない。
とりあえず欲しいのは風の魔法とか片手剣のスキルがなんかあるなら取りたいな。買い物もまだだが夢がふくらむな。
……問題はお金なんだよなー。スキルとかアビリティも買えるらしいけど絶対高いよなあ。お金の稼ぎ方を考えないと。ニートも暇には耐えられないからな。暇なのと怠けるのは違うのである。ゲームしたい。
それにこの部屋である。インテリアや家具は買わないとダメだがどうやら衣装替え用ストレージなるものがマイルームスキルに付随しているらしい。家具や衣装を仕舞っておける。親切設計っていうかゲーム設計なんだよな。部屋を増築してプランターを並べて農業もできるらしい。太陽光線も買える。部屋のライト代わりみたいに空を映し出せるようだ。素敵。ゴーレムとかホムンクルスみたいなものを作って収穫させたら私が外にいる間も無限に稼いでくれるんじゃね? ……錬金術も楽しそうだしやってみよう。
農業に錬金術にハクスラに狩りに海遊び山遊びにごろごろ。やることはたくさんあるけどまずはハクスラできるだけの装備を整えたいな。最終的には最大マナ十倍なんてアビリティを買いたい。……百億グリンするけど買えるんかこれ。千五百億円て……。普通の人が買おうとしたらオークションだから値がつかないことになるんだな。マイルームの通販機能がチートすぎる。……商談室とトレーニングルームの扉は見えてるな。
ちなみにメニューのマイルームのところをタップすると買える部屋の種類がいろいろ出てくる。研究室や牢部屋とか拷問室なんてのもあるがベッドルームとかバスルーム、リビングルームとかもある。この部屋にベッドを置いてもいいが二十万グリン、約三百万円で部屋を増やせるなら増やすか。部屋の広さを広げたりもお金を払ったらできる。金は便利な道具だ。ちなみにスキル拡張で使った金は他のダンジョンで出されるらしい。冒険者が経済を担ってるのか……。ほとんど趣味の世界だな。ゲーム的すぎるというか。まあ外では通常はその国が発行したお金を使うだろう。ダンジョン貨幣も使えるけどある程度インフレデフレのコントロールはできるわけだ。まあダンジョン硬貨を国が回収して配るのも手だが。銀行の大元は支配してないと国としては困るよな。
……実はマイルームにも隠し部屋、とかいうダンジョン機能がついてるんだよな。秘密の部屋的ななにか? 二千万グリンかかるけど。そう言えば外観を作ることもできる。例えば魔女屋敷とかダンジョンの入り口とか塔みたいな物を見せかけで出せるわけだな。まあマイルームに飛ぶには私の許可がいる。マイルームに入れたくなければ応接室、ゲストルームとかもあるし。買えばだけど。お金がない!
金策の仕方は聞くしかないか。…………さっきから先延ばしにしてるのだがこの奥の商談室に星のんが言ってた電子の妖精がいるらしい。電子じゃないが。マナの妖精って言うとマナの妖精しか居ないからややこしいことになるんだと。星のんってネタのために生きてるからなあ。私と一緒で楽しければ正義って言っちゃうタイプだ。それだけにある意味同居する相手がどんなキャラクターか心配なのである。疲れるタイプじゃなきゃいいや。
ばたん、と思い切って奥の扉を開く。誰もいない。こっちはトレーニングルームらしい。なんかダンベルとか置いてた。ここで戦闘とかできるのか? ダンベルを一応持ってみようとしたら背景だったらしく指が通り抜けた。なんじゃこりゃ。まあ筋トレは本来のこの部屋の使い方とは違うんだけどね。どうもマイルームの中はゲーム仕様らしい。情報世界ってそういうことね。
気を取り直して右側、商談室を開く。ん、やっぱり誰かいるな。
「よーしよしよしよし、いい子ちゃんですねぇ〜」
「……」
ばたん。うん、なんか黒いアイマスクみたいな、布で顔を半分隠した黒いレースのドレスを着た薄い金髪の天使の翼が生えた美女が焦げ茶色のウサギを激しく構っていた。全身で抱き込んでアゴを抉るように撫でていた。意味はわからない。ペットかな?
う〜ん、話が進まないし仕方ない、話しかけてみるか。……星のんなら……星のんならまともなキャラを用意してくれる。あれ、望み薄? また扉を開く。
「よく来たわね、彷徨う魂よ」
「しまんねえから。改まらないから」
何もなかったようにキリッとした顔の妖精……天使?が何故かさっきの黒ウサギ八匹くらいが担いだ祭壇……お神輿?の上で仁王立ちで待ち構えていた。口元の紫の羽つき扇子に昭和を感じる。逆に悪役令嬢だと思ったらピッタリなのか? いや、容姿が天使だけども。
「私はこのマイルームを支配する管理者、天使ミネルバ」
「流そうとすんなってやっぱり天使かよ。ウサギもゆっくり神輿を下ろして何も無かったかのように後ろに整列するな」
ツッコんだらなにかインド映画みたいに全員で踊り始めた。なんだこれ。スルーしよう。星のんが遣わしたくらいだから有能なんだろう。たぶん。面白いし。疲れるけど。
「なんか感じわるいんですけどー」
「はいはい」
「ノリが悪い」
「ノレねえよ。どこにノルんだよ」
「ではこの部屋の説明をしよう」
「何事も無かったように進めるな」
もういいや。とりあえずお金とかどうなってるか聞いてみよう。お店みたいなものならシステムも気になるしね。
「説明書にだいたい書いてあるわ」
「そこは読むの忘れてたけど説明しろよ。なんのためにいるんだよ」
「雰囲気作りかな」
「いらないよ。なんの雰囲気だよ」
「ゲームオーバー的な?」
「始めろよ。なんでさっそく死んでんだよ」
とりあえず引っ叩きたくなったので深呼吸しておく。うーん、人付き合い苦手なの拗らせそう。ノリがほぼ星のんだけども。星のんだったら付き合える。星のんは許容力高いからな。
「ここでは素材を市場の販売額の一割で買い取るわ。カーラが作ったものは三割で」
「安いなおい」
「貧乏を拗らせるといい」
「嫌だよ。裕福にニートさせろよ」
せっかくのマイルームのスキルが台無しだろ。でもまあ仕入れ値としたら安くしたいのはわかるんだけど一割ってなんで。
「大抵のものは数量を限らずに買い取るからよ」
「なるほど、値崩れするような量を納めても全部買い取ってくれて更には買取額が下がらないなら助かるな。土とかは買わないよな?」
「まあ素材ストレージ一杯の十トンで仕入れても十グリンが良いところね。宝石の原石でも拾った方がマシよ」
「なるほどなあ。しかし一割はキツい」
本格的に錬金術はやらないとダメか。ハクスラに錬金術に、ゲームを二つやる感じだな。楽しそうだが。
とりあえず商品を見せてもらおうかな?
「ざっくりと、武器や防具、スキル、他にこの世界の素材や品物はなんでも。元の世界で買える品物も日本限定だけど販売実績のある物は手元のメニューから買えるようにしよう」
「お前さんの存在意義はいったい……」
「たまに踊るとか」
「お前がニートじゃねえか。何ができるんだよ」
「ウサギを投げつけて大木を折れます」
「豪快に投げつけたな。どこにあったんだよその大木。ウサギに謝れよ。死ぬぞ。大木も折るなよ。大木が何をしたんだよ」
「主に日陰を作る」
「何の罪だよ。自然に生えてるなら日照権くらい許してやれよ。ウサギは何の罪だよ」
「呼吸が臭い」
「動物の常だよ。虐待するなら飼うなよ」
「虐待目的」
「最低だな。お前最低だな」
見た目天使だけど暴力の化身かよ。ウサギは慰めあっている。よく生きてるな。
「まあ全ては幻だけど」
「無かったことにしようとするなよ。見えてるよ。ウサギ丈夫だな」
「百人乗れる」
「乗れねえよ。面積考えろよ」
「縦に」
「下のやつ死ぬぞ。何キロ支えてんだよ。ウサギだよ。死ぬよ普通に」
「丈夫だから大丈夫」
「上手いこと言ったみたいな顔するなよ。丈夫の範疇じゃねえよ」
はあ、変なのと同居することになったな。まあ普段は干渉しなきゃいいか。……ボッチより多少気が紛れるな。ウサギ喋らないし。なんか黒いタキシード着てる変なウサギだが。お互いに髪に櫛を通したりしてるけど短毛じゃねえか。ちなみに下半身は毛皮だけだ。
「このウサギたちが商品を売ってくる」
「苦労人だな。お前もう少し優しくしろよ」
「餌は与えない」
「最悪だよ。ペットが自給自足かよ」
「洗わない」
「そりゃ臭いよ。魔法あるんだから浄化してやれよ」
「浄化すると召される」
「アンデッドかよ。そりゃ臭うよ」
「嘘だけど」
「なんの目的の嘘だよ。ウサギたち紹介しろよ」
ウサギたちは無口だけど一匹ずつお辞儀していった。執事風に。こういうネタ生物らしい。ちなみに一匹で軍隊を潰せるくらい強いそうだ。セキュリティバッチリだなおい。まず私が認めなきゃマイルームに誰も入れないけど。しかもマイルーム内では私は傷つかない。他の人は設定次第だな。拷問室とかあるし。そんなもん使うかなぁ?
とりあえずメニュー見てみるか。あ、ミネルバの項目が増えてる。買取、日本産物資購入、パトリア素材購入、武器防具、魔道具他アイテムの購入、料理もシェフまで選んで買えるのか。スキル、アビリティ購入。パトリアっていうのはこの星の名前だ。星全体から物を取り寄せできるんだな。凄い機能だ。スキルとかは一覧があって物は名前さえわかれば検索して買えるのか。うーん。…………そうだ、金だ。
「一応日本の貯金はこちらのお金に変えておくわ」
「助かるな。……どうやって引き落としてるんだ?」
「どうせ物は持ってこれないのでその金額だけこちらの通貨を用意したわ」
「無限にお金作れるのかよ。作ってくれよ」
「働かざるもの」
「食うべからず。あー、ハイハイ」
どうせ星のんの信念でもあるしな。働かないで食う飯は不味い。しかしどうやって稼ごう。
「武器は折れるよな?」
「折れなくすることもできるけど高いしマナが減ると折れるよ」
「このコートみたいなのにできるんだな。それはそのうちとして十万で十本くらい買える武器とかない?」
「銅の片手剣を十本サービスしてあげよう。初回サービスで無料」
「人格は最悪だけどサービスいいな」
「そんなにホメられても。マナポーションも百本つけちゃう」
「半分ホメてないしサービス良すぎだろ。有り難いけど」
「半分は毒」
「混ぜるなよ。全部ホメるからマナポくれよ」
「実は半分は毒じゃなく優しさ」
「それ実質何もないよ。頭痛薬かよ」
「残り半分は悔しさ」
「なんの後悔だよ。愛しさとか切なさにしろよ。心強さと。あとマナポどこいった」
「愚かさと哀れさ」
「人類かよ。悲しいな」
「ハッピーさと依存性と」
「お薬に一番いらないやつだよ」
「本当は全部マナポで毒も後悔もない」
「本当かよ。サービス良すぎだろ。後悔はしてもいい」
最初に戻ったよ。こいつ疲れるわ。楽しいけど。浮いた十万で……そのうちベッドになるソファーでも買ったろうかな? うへへ。
「チビもたまには得ね」
「ダイレクトに言うなよ。傷つくだろ。あと切符が安く買えたりはさすがにしねえよ。高校生まではイケた」
「犯罪者め」
「魔女に法律なんかないね!」
「モラルは?」
「ごめんなさいもうしません」
もうできません。まあ無人島には法律はないからいいよね。もう日本からは亡命したし? 犯罪者引き渡し条約無いし? たぶん。
本当の意味で亡き命だな。銅って鉄より高い気がするけどどうなんだ。鋳物だから安いとしてもわざわざ銅にする必要あるのか。
「銅っぽい何かの鋳物にしておく」
「なまくらかよ。命無くなるわ」
まあしばらくはハクスラしてレベル上げるか。レベルを上げて物理で殴るスタイルで。そのあとお金稼ごう。
「……順応性高い……」
ミネルバがまだなんか言ってるけどさて、まずはハクスラハクスラ!
☆きいろメモ☆
マイルームやダンジョンが存在する情報世界はイルマタルの管轄になっています。無限は設定できませんが永久ループや事実上の無制限は作れます。この世界に物を増やすには現実世界の対価か必要になります。設定しない限り活動に酸素などを考える必要はありません。トレーニングルームでは現実世界に準じて設定がなされていますが条件は個別設定されるため物理的にありえないような仮想生物を作ることはできます。現実に持ち出した場合物理的にありえない場合死ぬか消滅するか外に出せません。