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あたし姫乃の朝は早い! でもそっと起床、寝てるあゆ君を起こさないようにしないとね。



最近は一緒に寝てる。 だってあゆ君と恋人なのに別々に寝るのはなんだか寂しいから。 



ウッドカーテンは最初こそプライバシー的なものがあって着替えとかに使えたんだけどあたしがあゆ君を好きになってからは邪魔で今度から全部オープンにして取り払っちゃってもいいなぁって思ってる。



まぁそんなことは置いておいてあゆ君の寝顔を少し眺めて朝の準備しなきゃ。



今日は朝ご飯何にしようかなぁ、最近あゆ君とイチャイチャし過ぎて疲れてるからパンでいいな? サボってるわけじゃないし明日からはちょっと気合い入れればいいよねと干してあった洗濯物をまず畳む。



そうして顔を洗って髪の毛を整えながら軽くメイク。 この前は酷いメイクで学校に行くまでにゆかぴぃとマミちんに直してもらいながら登校したけど今日はバッチリ!



「ん…… んんッ」



あ、あゆ君起きたかな?



あたしはあゆ君のとこへ行ってそっと顔を覗いてみるとあゆ君はパチリと目が開いた。



「おはよ、あゆ君」

「おはよう姫乃」



思わずほっぺにキスした。 



寝呆けているあゆ君はキスしたとこを手でゴシゴシと擦った。 なんか微妙な気分になるけどまぁいいや。



「ほらぁ〜ッ! 朝だよ朝!」



バサッと布団を取るとあゆ君は丸くなってしまった、子供みたいで可愛いなぁ。



「あゆ君!」

「重い……」



そんなあゆ君に乗っかるとあゆ君はいつも何気に酷い言葉を浴びせるけど実際ほんのちょっと太っていた。 幸せ太りかな?



「起きよー?」

「姫乃は元気だなぁ、流石10代だわ」

「えへへ、どうも。 朝ご飯パンでいい?」

「ん、いいよ」



そうして朝ご飯を食べて準備して学校へ向かう。



こうして2人で並んで駅まで行ってもあゆ君はもう慣れたのか変に離れたりしないし。 でも流石に腕は組んでくれないみたい。



電車に乗っても当然の如くあゆ君の近くに居るあたしにゆかぴぃとマミちんが一緒になってあゆ君とあたしを揶揄いながら学校へ行く。





「あとちょっとでうちらも3年生じゃん、目の上のタンコブ居なくなって良かったわ〜」

「あたしは早く学校卒業したいなぁ」

「のんのんそれ私らとさっさと別れたいってこと?」

「違うよぉ〜、早く大人になればあゆ君に子供だからとか高校生だろとか言われなくて済むじゃん」

「あ〜、全部イッチーに好かれたいためだもんねぇのんのんは」



そんなことを話しながら学校へ着いた。



「よぉ姫乃」

「おはよう竜太」



廊下で竜太に会った、竜太は毎朝あたしを気にしてる。 まぁあんなことしたしそうだろうなぁ、竜太の家の人にはホントに迷惑だけかけたし。



「それで? ちゃんとしてるの?」

「何が?」

「あいつだよ、姫乃のことちゃんと面倒見てるのか?」

「面倒見てるとかそういうのじゃないし。 あたしあゆ君と付き合ってるんだから」

「あんなやつ絶対ろくな彼氏じゃねぇだろ」



竜太はあゆ君に対してはいつもこうだ、白城さんと会ってたなんてあたしもショックだったけどもう少しあゆ君とお話すれば竜太もあゆ君と打ち解けてくれるのかな? なんて思うけど無理そうだし険悪になったら嫌だからあたしも。



「姫乃見えてるぞ」

「え?! 嘘ッ」

「そっちじゃない、傷」

「ああ、そっちか」



どうやら手首の方だったみたい。 



竜太はあたしの手首を掴んでシュシュの位置を直した。



「リストバンドにしたら?」

「んー、可愛いの見つけたらね」



竜太はあんなことしたあたしにもいまだに優しい、お母さんに言われたからとかそういうのじゃなくても竜太はあたしに優しくしてくれてる、だからあゆ君を悪く言うのは正直嫌だけど竜太のことは嫌いになれない。



心の中では竜太は優しいってわかってるつもりなんだけどお母さんに言われたからってのがあってあたしはそんな竜太をどこか警戒していてあたしは酷いってわかってるんだけど……



「まーた音川に絡んでるのかよ竜太」



話していると竜太の友達の中原君がやってきた。



「うるせぇな、いいだろ別に」

「もう付き合っちゃえば? 大体竜太が話してる女子って音川率が高いじゃん」

「まぁ幼馴染だからな」

「ああ、最近じゃ幼馴染はザマァ展開多いもんな」

「だからそういうのじゃねぇって」

「じゃあ音川俺と付き合う?」

「いーや! タイプじゃないし中原君」



ゆかぴぃとマミちんと竜太以外はあたしに彼氏が居るなんて知らないもんね。



「うわぁー即答? 俺は音川のことめっちゃタイプなんだけど」

「諦めろよ姫乃頑固だから」

「あたし竜太より頑固じゃないし」

「夫婦喧嘩始まった」

「「夫婦じゃないッ!」」



ハモっちゃった……



あたしが旦那にしたいのはあゆ君だけだし。 なんか重い? あたしって重い女?? でも手首切ったしもしかして重いどころかヤバい女?! 



お昼休みにゆかぴぃに訊いてみた。



「ゆかぴぃ〜! あたしってヤバい?」

「いやちゃんと主語言いなよ……」

「これこれこうで……」

「うんうん。 うわッ、今更? 重いしヤバいしメンヘラ女」

「ガーーーンッ! メ、メンヘラ……」

「あははッ、冗談だって。 原因はイッチーにあるんだしのんのんは根は真面目ちゃんだし思い詰める節があるからさ。 まぁ手首スパッた時はビックリだったけど」

「うーん…… でもでもそれでもあたしと一緒に居てくれるあゆ君ってやっぱり素敵だよね!」

「ああ、うん……」



ゆかぴぃは「ダメだこりゃ」と呟いてお弁当を食べ始めた。



「じゃあねぇ〜」

「盛り過ぎに注意ねのんのん」

「そうそう、イッチーはのんのんより体力ないんだからね」

「うるさい! そんなに盛ってないし」



あゆ君の家に帰るとあゆ君が来るまでに掃除を済ませて後は晩ご飯の支度。



なんだか夫婦みたいだなぁーと上機嫌になりながら支度する。 気負い過ぎてスランプになった料理もあゆ君のアドバイスでプラマイゼロになって万事解決…… ではないかな、ちゃんと美味しいのを作れるようにならなきゃ。



一通り終わるとお風呂も洗い終わると玄関が開く音がしたのであたしは玄関前に向かった。



「ただいまぁ〜」

「おかえりあゆ君!」



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