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「はーい! あゆ君何か買い物した? 今出ますよぉー」

「いやここは俺の部屋なんだし居候のお前が堂々と出てくなよ」



ある日の休日インターホンが鳴ったので誰か来たみたいなので姫乃の後に続く。 



というか俺ネットで買い物した覚えなんかないぞ? と思って玄関を開けると……



「あら……」

「げッ……」



玄関を開けたら母さんが居た。 



なんで連絡もなしに俺のとこに来てんだよぉーッ!!



「え? あゆ君この人は??」

「俺の親」

「…… ええッ!!? あ、あの初めまして」

「あ、ええ、初めまして…… だっけ??」



うちの母親は戸惑う。



「そ、そりゃそうなるよな」

「あ、あなた達まだ続いてたの? てっきり歩が振られたと思ってたのに」

「違くてこいつは白城じゃない」

「え?」



そう、母さんは白城と一度会っている。 高校の時の話だけどな。



たまたま一緒に下校してた時母さんが通り掛かりそれで俺と白城が付き合っていたのをわかっていたのだ。



「そう言われれば…… 確かに白城さんにしては若過ぎる。 ん? 若いってこの子いったいいくつなの?」

「その…… 高校生なんだ」

「そう高校生…… えッ!? 歩!」

「あッ、あのッ!! あたし音川姫乃と申しまふッ、も、申します!」



咄嗟の展開で姫乃も焦ってるみたいだ。 



「そ、そうよろしく、う〜ん…… 姫乃ちゃん?」

「は、はい!」

「って、問題はそこじゃなくて……」

「おーい歩ちゃん久し振りー! パッパだよー!」



なッ! この声まさか父さんまで来てるのか!? そう思って母さんを睨むと……



「この人ついてくるって聞かなかったのよ」



母さんがそう言った横からガバッと入ってきた、そして俺と姫乃を見た途端硬直する。



「あ、ええとあたし、ちょっとした理由であゆ…… 一条さんのところに住ませてもらってます」

「住ませてる? 女子高生を? 歩が?!」

「ちょっと待った」



母さんの言葉を父さんは遮った。 



「歩ちゃん」



その歩ちゃんはよせと昔から言ってるのにさっぱり直らん。



「なんだよ?」

「その子と今すぐ別れなさい」

「…… はあ!?」

「ええッ!?」

「ちょ、ちょっとあなた……」



いきなりそんなことを言ったので戸惑っていた母さんも驚愕する。



「なんでだよ!?」

「そんなの決まってるじゃないか、その子前に歩ちゃんを振った子だろ? パパは許さない」



な、なんつー恥ずかしい奴、しかもいい歳こいてパパとか言うな。



なぜこいつまで白城のことを知っているかというと俺がいない隙に俺の携帯を盗み見てその携帯に白城の写真があったからだ。 それを見た父さんが母さんに問い詰めた。 それからも面倒だったからあんま思い出したくない。



なんというか母さん以上に女々しい…… こんなのが父親とはマジで恥ずかしい。



超過保護ッ! こいつは多分俺を男として見ていない……



「あなた、この子例の白城さんじゃないわ」

「こんなにそっくりなのに? でも似てるからパパには同じにしか見えない!」



だから自分のことパパとか言うな恥ずかしい、姫乃だって聞いてんだぞ? つーか似てるからって姫乃はそうじゃないし白城だって今は昔とは違う。



「あのなぁ……」

「ちょっとちょっと、それよりまずは部屋に入れなさいよ。 なんだか結構複雑な話っぽいんだから」

「そうだそうだ、パパも可愛い息子の部屋に入りたい!」



ダメだこりゃ、とっとと中に入れよう。 いろいろ恥ずかしいし。



「あ、あゆ君…… 歩ちゃんって」

「いやそんなの後でいいだろ」



姫乃がコソッと俺に話し掛けるがもうツッコミどころが多過ぎだろうな。



そうして部屋でこれまでの経緯を話した。



「ほほー、なるほどなるほど。 パパ感動したッ! 歩ちゃん大人になったなぁ!!」



ウザ…… さっきの別れなさいはどこ行ったんだよ?



「まぁ姫乃ちゃんも大変なんだろうけどそれでいいの? 大体親御さんはどうするの? 姫乃ちゃんだってもう少しで3年生になるのよ、姫乃ちゃんの将来は??」

「ま、まぁ…… それは」



そうなんだよなぁ、姫乃の親も避けて通れないとこだし姫乃って将来のことどう考えてんだ?



「あの! あたしずっと一条さ…… あゆ君と一緒に居たくて、でもそれだけじゃダメなのはわかってて。 将来のこととかお母さんのことはずっとなんとかしないといけないってのもわかっててもどこかで逃げてて…… そんな、そんなあたしが言ったって全然説得力とかないかもしれないですけど」

「うんうん」

「え…… ?」



姫乃が必死になってうちの親に訴えようとしていると母さんが姫乃の手を取った。



「今までの話で大体わかったわ、姫乃ちゃんこんなどうしようもない歩なんだけど好きになってくれてありがとね」

「あ…… あの?」

「あなた、歩もこの子のこと好きみたいよ。 親なら全力でサポートしてあげなきゃと思わない?」



急に腕を組んで険しい顔になった父さんに尋ねる。 



いやそれポーズだろ? 俺母さんが姫乃の手を取った辺りからなんか格好付けようとしてるところ見てたからな。



「……そうだな、パパもママも歩ちゃんと姫乃ちゃんのために何か活躍してあげないとな! パパ活ママ活だ!!」

「うふふ、そうね」

「それっぽくなんか言いたいのはわかったけどそれとんでもない誤解生む発言だから絶対人前で言うなよ?」



うちの親にとうとう姫乃とのことを知られてしまったが大丈夫だったみたいだ。




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