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親バカ廻ってこの気持ち  作者: Vantako
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目が覚めると。

あー、死んだ後ってどうなるんだろ。


私、鈴乃姫華は一般家庭の子供として生まれ、家族みんなで幸せに生きてきました。また、いい夫に恵まれ可愛い娘と息子ができて、それはそれは幸せな人生でした。


しかし、あの日は突然来たのです。


私が買い物を終えて家に帰ろうとした時、信号無視をしたトラックに轢かれました。その瞬間の運転手の顔は絶対に忘れないという思いを抱いたまま意識が遠のいていきました・・・



は!

目が覚めると赤ちゃんベッドの上でした。つまり私は赤ちゃんになっていたのです。これは最近はやりの転生したら〜だと思って喜んじゃいました。しかし周りの風景は現代の日本そのものでした。


テレビ、扇風機、冷蔵庫てかキッチン...。


あれ?異世界じゃないのかと思ってすこし残念でした。

でも日本ならまた家族に会えるという思いから早く成長しようという気になれました。眠くなってきたのでそのまま寝てしまいました。


?「麗華ー」


誰かの声がしていつの間にか寝ていた姫華は目を覚ました。

姫華(麗華って誰や、私は姫華じゃ!)


?「もう、泣かないでって、はーい いいこいいこ」


姫華(あ、この体じゃ喋れんのか)


麗華の親が姫華を抱き抱えた。

姫華(今の私の名前は麗華なんだなー)


?「よーしよしよし、可愛いね〜麗華ちゃんは」


姫華(あれ?この人見た事ある、、、)

(優華だ!!!!)

(この子私の娘の優華だ!)


姫華は娘の優華の娘に生まれ変わってしまったのだ。


姫華(優華〜(泣)お母ちゃん死んじゃってごめんね、本当に家族が心配だったのよ!もうお母さんになっちゃってるなんて、(涙))


優華「あーもう、また泣き出しちゃって。ほーらママがいるよー」


姫華(こんなに立派な家に住んじゃって。私にお相手くらい紹介しなさいよー!でも結婚してるってことは最低でも4年はたってるわね、優華はお母さんと違って可愛いからいい夫をもらったんでしょうねー。(親バカ))


姫華(でも孫に生まれ変わるなんてこの先どうすればいいんだろ。とりあえずは家族の安否が気になるわ。)

姫華(生まれ変われたのは嬉しいし家族に会えたのも嬉しいけど自分の子供の子供はどうやって生活すればいいんだろ...。母親だって出しゃばるのは変だし、子供のフリするのは辛いし、勉強もまだ多分出来ると思うし。でもとりあえずは麗華として生活しましょうか。)


優華「麗華ちゃーん!ご飯の時間だよ!」

麗華(これは子供の子育てを直に感じれるチャンス!)


優華「あぁ、ちょっと待ってって!人肌にまで温めるから。」

麗華(ミルクなんて何年ぶりなのよ!吐き出さないかしら。でも本当に変な感じだわ。娘にミルクを飲まさせられるなんて。)


優華「はーい!麗華ちゃん、どうぞ!おいしい?」

麗華(あれ?意外と拒否感はないな、てか味がなんか違う気が...。もっと飲みたいかも。でもやっぱり恥ずかしい!!)


優華「おーよしよし。お腹いっぱいねー。じゃあゲップしましょうね〜。」


優華は麗華の背中を優しくさすった。


麗華(あー、上がってくるわー。赤ちゃんこんな気持ちやったんだなー)

麗華「ゲフッ。」

優華「はーい!お疲れ様!じゃあまたおねんねしましょうね〜」


そのまま麗華はゆりかごへと乗せられた。


麗華(私は何か使命でもあるのかしら。とりあえずはあの轢いてきた野郎のことを知りたいな。)


そんなことを考えながら麗華は眠りに落ちていった。


テレビ「今日のニュースです。今朝・・・」

優華「ご飯の時間にニュースなんかつけなくていいじゃない、バラエティでも見よ!」

?「そうだな、でもちょっときになるにゅーすがあってさ、」

優華「いやいや、スマホで調べい!」


そんなセリフとともに麗華は目を覚ました。


麗華(ファーあ。よく寝たわ。てか夜ご飯まで起こさんて酷いな。自分が寝すぎてたのも悪いけど。)


優華「そういえば今日は麗華全然泣かなかったのよねー。元気ないのかな?」

?「えぇ!それはやばくね?病院連れてく?」


麗華(え?私いつもと違うから心配かけてるやん。とりあえず泣かないと!)

麗華「ぅぅえーん!うえーん!」


優華「あ!泣き出したわ。トイレかな?」


優華は麗華のオムツを脱がせる。


優華「あれ〜?してないなー」

?「大丈夫か?」


麗華(てかさっきから聞こえてるこの男の声が婚約者かな?見てみたい!さりげなくパパと言ってみよ!)

麗華「うあーん!ばばーん!」


?「今聞いたか?パパって言ったぞ!」

麗華「いやいやいや、言うわけ。泣き声を聞き間違えるとか終わってるわ!」


?「ママは酷いな〜麗華。パパを慰めて!」


そう言いながら優華の夫は麗華を抱き抱えた。


麗華(これがパパの顔か〜、は!!こいつは、、こいつは、私のことを轢いた奴やんか!!!この少し整った特徴的なニタニタ顔がぁ!ふざけろ!何があって私の娘と結婚しとんじゃ!)


そこで麗華はさらに強く泣き出し、そのまま泣き疲れて寝てしまった。



なんとなく自分の子供の子供に記憶を持ったまま生まれ変わったらどうやって過ごせばいいのかなと思って書きました。単純な疑問からかこうとおもったので、すごい展開とかは特に考えてないです。ぜひ読んで欲しいです。

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