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BAD END SS集 1章~3章



第一章:魔獣に囲まれた村より。①

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オレは村長のジジイに石垣の下へと突き落とされた。森の氾濫の最中の魔獣がうじゃうじゃいる中へだ。


逃げ回るオレを魔獣の群れが追いすがる。1匹2匹と(かわ)していくが、やがてオレの息が切れはじめると魔獣がオレに噛みついてくる。右腕、左足。食いちぎられて激痛が走る。


もうダメだ。そう思った時には目の前に魔獣の口が広がっていた。



魔獣に喰われちゃったよEND

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第一章:魔獣に囲まれたマクラルートより。②

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村長のジジイにマクラを貰うとオレはそこで仮眠を取った。オレが奴隷のような生活をしているにも関わらず、放置しているような両親の元に帰りたくもないから、ジジイの家でだ。


村のみんなの声援を受けながら、オレは魔獣の群れに特攻を繰り返す。


フリチンだって怖くねぇ!1度見られたもんは何度見られたって同じだろう?オレは村を護るためならなんだってしてやるんだ!コピットのかわいい笑顔を護るために、オレは大きくなったJrを大きく振り回しながら『爆宴の彷徨者』を使い続ける。


コピットの為、村の為。そう思いながらオレは恥を捨てて身を投げ出していった。


魔獣が居なくなった時、そこには村のヤツ等の怯えた表情が残った。


Jrを大きく(たぎ)らせ目を血走らせたオレを村のヤツ等が恐怖の表情で迎える。


「変態だ!」


「鬼だ!鬼の変態がいるぞ!」


「死ねばいいのに。」


村のヤツらはオレを迎え入れなかった。


農具で武装した村のヤツ等に囲まれて、オレは仕方なく『爆宴の彷徨者』を使った。



嗚呼。無情。村壊滅END

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第一章:魔獣に囲まれたマクラルートより。③

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オレは村を救った。Jrを晒しながらも村を救ったのだ。村人はオレを褒め称えながら受け入れてくれた。


それからは、オレの独裁が始まった。


なんだ?オレが助けなければ村は全滅していたのかもしれないのだぞ?当然の権利だ。


オレは昼中の村をパンツすら穿かずに歩き回る。見られるのも慣れてしまえば風が当たって開放的で気持ちがいい。オレを(とが)める事ができる奴なんて誰もいない。誰にもできやしないんだ。日がな1日村のヤツ等があくせく働くのを見ながら全裸で村を練り歩く。


最初はうるさかったジジイも「あんまり五月蝿く言われると『爆宴の彷徨者』が暴走しちゃうかもな~。」の一言で押し黙った。森の氾濫を独りで潰すことができる程の圧倒的な力だ。たかだか村人に対抗できる手段なんかあるワケねぇ。


オレはコピットの部屋にマクラを移し、寝食を共にし始めた。全裸のオレを真っ赤になりながら世話をしてくれるコピットが可愛い。オレのJrは増々大きくなるばかりだ。ああ、ちゃんとコピットが大人になるまでは我慢するつもりだぞ。オレ様は紳士だからな。


ある日。いつもの様に気に入らないヤツの前で『爆宴の彷徨者』を使ってやった。本当に殺してしまったらオレへの献上品が減るから脅しだけだ。


リスポーンのマクラに戻るハズだったが、オレの意識はそのまま戻る事は無かった。



寝首をかかれたEND。

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第二章:人の多い街より。①

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女の黄色い悲鳴を浴びてオレはパンツ1枚のまま逃げ出した。見知らぬ街の見知らぬ人の群れが歩く大通りを人を(かわ)しながら駆けていく。


「パンツ一枚だぞ!」


「変態か!?」


「変態がいるぞ!」


長く続く大通りを走るが、なかなか終わりが見えてこない。チクショウ!路地に入ろうにも人が邪魔で入る事ができやしねぇ!すでに息は絶え絶えだ。


息が上がり目の前が真っ暗になると、オレの体が捕まった。そのまま街の奴らにボコられてオレはボロ屑のようになっていった。


たかだか領主の作った法律なんて役に立つワケがねぇ。それどころか分かりやすい悪は領主自らが率先して潰しに来るだろう。異分子は潰されるのが街の(オキテ)さ。



ボコられ死END

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第二章:人の多い街より。②

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もうちょっとで、女の嬌声が聞こえる部屋の窓に近づくことができる。初めて見る事になる男女の営みに思いを()せながらオレは少しずつ窓に近づく。


窓枠に手がかかった。あとちょっとだ。


そう思った瞬間にオレの手がすべった。オレは頭から地面に落下していく。何かを考える暇もなく、最後には汚れた路地の地面が逆さに見えていた。


路地には真っ赤な水たまりができていた。



トマトジュースをこぼしちゃったEND

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第二章:人の多い街より。③

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オレは牢から絶対に逃げだしてやる。その思いだけで出された飯に手を付けずに我慢していた。


「おい大丈夫か?」


しめしめ、オレを心配して牢番が近づいてきた。オレは不意を突いて牢番の顔面目掛けて拳を振るう!


がしっ。


「おいおい、オレが何年ここで閉じ込められた人間の相手をしていると思っているんだよ。」


牢番はオレの拳を軽々と受け止めると、オレの首筋に手刀を放った。


オレの意識はそこで幕を閉じた。



逃げられなかったよ。END

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第三章:不快な深い森より。①

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チチチチチチ。


遠くから聞こえる鳥の声に、もう少し寝ていたいと寝がえりをうつ。強烈な土の臭いに何やらゴワゴワとした感触が手に伝わってくる。


なめしていない毛皮なんて有ったっけか?


腕に当たった違和感に目を開くと、目の前にイッサラが居た。


叫ぶ間もなくイッサラはオレの喉元に食いついてきた。



野生なら起きる前に食べるよねEND

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第三章:不快な深い森より。②

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ぐぅぅぅ~。


腹が鳴る。


森の中に畑が有った。散々な目に遭いながら森を彷徨(さまよ)っていて、腹が空いていたオレには畑を無視することができない。ちょうどそこにナサルのような物が生えている。菜っ葉を湯がいても喰えるが、根っこの方がまるまると太っていて美味そうだ。


誰か知らないが、畑に食えないものを植えるなんて事は無いだろう。


安心して一口かじると、オレは死への眠りに(いざな)われることになった。



魔女の育てた植物が食べられるとは限らない。END

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第三章:不快な深い森より。③

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女がいなくなって3日が経った。オレは畑に放置されたまま3日もの間、転がされている。


すでにトイレに行く事は(あきら)めたからオレの股間は汚れている。トイレとか浄化とかそんな事にかまっていられる状態はとっくに過ぎた。水を集めなければオレは干上がってしまう。


魔力が溜まるのがどんどん遅くなっている気がする。前に水を集められたのは何時の事だったんだ。


股間が温かくなるのを感じながら、オレは体が動かせないのを心底悔やんだ。だって、そこには水が流れているんだ。集めればオレの喉の渇きが一瞬で治まるかもしれない。


水が、水が欲しい…。水が飲みたい。


強烈な渇きと共にオレの意識は何度目かのブラックアウトを迎えた。



ごっめ~ん。忘れてた。END

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なんで、オマエってすぐに死んでしまうん?


「オレだって死にたいなんて思ってないぜ。」


死亡ENDを作ろうとしたら、簡単に死にすぎて困った。1話分にならない。私の作品の中でオマエは断トツにチートなハズなんだよ。


「あんなに使い勝手が悪いのにか?んで、今回のはなんだ?」


いや、『作者に殺されそう』という割に死亡ENDが無いから実際に死んだ話を載せておこうと思ったんだけど、簡単にコロコロされちゃうから詰め込んでみた。


「集めるなよ!趣味が悪い。」


重複しそうなのは止めておいたよ。というか、私の世界と同じならば地表の7割は海なんだから、ランダムで飛ばされるなら海に落ちて溺死しているハズだよね。転移しても転移しても海の上という…。他は高い山の上とか。7000M級の上とかどう?酸欠で死ねるし意外とたくさん有るよ。


「他にもあるのかよ!?」


うん。それと、1回で終わらせようと思っていたんだけど、いつもの倍以上の文字数になったから半分にした。区切り良く1~3章と4~終章の3章ずつにしたんだけど、後半の方が文字数が多くなっている。


「明日もオレは殺されるのか!?」




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