オレは『嫁』が欲しいんだ。
「なぁ、ヒロインって出ないのか?」
オマエにヒロインなんて与えたらすぐに孕ませてしまうだろう?
「いや、オレだってそこまで鬼畜じゃねぇよ。」
無理やりしたりしない?
「オレはイチャラブがしたいだけで、無理やりやるとか趣味じゃねぇから。」
そこに、かわいい女の子がいるとするだろ?
「ああ。」
裸エプロンを着ているとするだろ?
「いやなんで!?」
ほら、目が血走ってきているじゃないか。9歳児でスレンダーなボディだとするだろ?
「だから、オレはロリコンじゃねぇ!」
いや、体は正直だから。
「どこを見ているんだよっ!!」
第一、美人でムチムチな女が出てきただろう?
「アレは女じゃねぇ!鬼か悪魔だ!!」
オマエがロリコンなせいで、彼女の魅力が全然伝わらなかったじゃないか。
「命の危機に瀕している時に悪魔の事なんか考えられるか!?」
もっと、『女の肢体は胸もお尻も大きく妖艶で、その柔らかそうな肉体に我を忘れてむしゃぶりつきたくなりそうだった。』なんてくらいの定型文は入れておいて欲しかったな。
「自分の文章力の無さをオレのせいにするんじゃねぇ!」
『土の上に根転がされたオレの目の前には、なだらかな壁がそびえたっていて、途中にふくらむささやかなぽっちが薄い布地を押し上げている…。』鼻息が荒くなっているよ?
「オレのせいじゃねぇ!!オレは正常だ!無罪だ!!」
鼻血を拭けよ。だけど、美女は登場させたいよね。
「だろ?」
うんうん。美女が居た方が私もやりがいが出るし、読者様もこんな変態ばかりで飽きてしまうだろう。
「おう!とびっきりの美少女を頼むぜ!」
美女じゃなくて、美少女になっている所がやっぱりロリコンだと思うのだけど…。
「美女って怖いじゃん。」
そうか?まぁ、いいや。だけど、残念なお知らせがある。
「なんだ?」
次の章は無人島なんだ。
「は?」
美女はおろか人が出てこない。
「え?」
残念だったね。今度はストリートキングは出来ないんだ。
「いやいや、それは残念じゃねぇから!」
まぁ、気ままな独り暮らしを楽しんでくれ。
「いや、オレは嫁が欲しいんだよ!!!」




