森の奥の『女』なんて怪しいだろ。
--森の奥の『女』なんて怪しいだろ。--
あらすじ:森の奥の畑でナサルを食ったら意識が飛んだ。
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「おや、おきたのかい?」
女の声がする方へ体を起こそうとするのだが、体が動かない。首から下を動かそうとしても、まったく動きやしねぇ。
「なんだよ!?何で動かねぇんだよ!」
「なんだよ、じゃ無いよ。変態さん。人の畑の眠りナサルを勝手に食べておいて。」
ナサルに眠りナサルなんて種類があるなんて聞いた事もないが、どうやらこの畑に生えていたナサルを食べると眠ってしまうみたいだ。
「オレは変態じゃねぇ!」
「そんなシミの付いた女物のパンツ1枚で畑に眠り込んでいて、変態じゃないワケ無いだろう?」
体が動かないので仕方なく首だけ動かして辺りを見れば、さっき食べたナサルが生えていた畑だ。オレは地面の上に転がったままだ。
その畑で得ただろう収穫物をたくさん入れた、ツルで編まれたカゴを持って女がこちらに近寄ってきた。
少し年嵩があるようだが、ゆったりした服の上からもわかるほどの素晴らしい体を持った美女だ。こういった女が好きなヤツは村にはゴロゴロいたぜ。
オレはもうちょっと小さい方が好みだ。
「何なんだよ。コノヤロウ!」
「女に向かって言う言葉じゃないね。」
女は笑いもせずに言い放つ。
「放せよ!馬鹿野郎!」
「だからって、ほんとに語彙力の無いガキだね。」
「ガキって言うな!何なんだよまったく。」
「それはこっちのセリフだよ。この森に恥ずかしいパンツ一枚で何しに来たんだい?」
「知らねぇよ。気が付いたら森に居たんだ。」
「誰かの『ギフト』にでも巻き込まれたのかい?」
「だから、知らねぇって言っているだろう!」
オレの言葉に傷ついたのか、女はそっぽを向いて黙ってしまった。いや、何かを探してカゴを漁っているようだが、こちらからは見えない。
その間にも体を動かそうともがいてみる。手も足も縛られている訳でも無いのにピクリとも動かない。どうなっているんだ?
オレが体を動かそうと躍起になっている間に女は何かを持って戻ってきた。
少し大きめの鳥の羽?
「さて、聞き分けの無い子の尋問を始めましょうか?」
そう言うと女はしゃがみ込んで、オレの胸にそっと鳥の羽を触れさせてきた。
こちょ、こちょ、こちょ。
くすぐったい。
「もう一度聞こう。なんで森にやってきたんだい?」
これと言って話すことも無いので今度は黙っている事にした。オレだって自分の身に起きていることがよく判っていない。気が付いたら森に居たんだ。それに女に言いようにされて白状するのは悔しいじゃないか。
こちょ、こちょ、こちょ。
女はオレの胸を鳥の羽でくすぐり続ける。尋問と言っていたが、どうやらこれで精いっぱいらしい。少しくすぐったいだけで特に耐えられないわけじゃ無い。
こちょ、こちょ、こちょ。
くすぐり続けられると不愉快だが、まったく怖くはない。まぁ、どうせ話す内容なんて無いんだがな。だが、このままくすぐられていても埒があかない。この女に不思議な拘束を解いてもらわないと動けなさそうだ。
「なぁ、アンタはどうしてここにいる?」
「質問しているのは私だよ。変態さん。」
そう言うと、今度は羽をオレの顔に近づけてきた。
こちょ、こちょ、こちょ。
鼻先から目にかけてゆっくりとくすぐられて、思わず顔をそむけてしまった。
こちょ、こちょ。
今度は鼻の下をくすぐられて、くしゃみが出る。
「くしょん!」
腹筋が痙攣したように動くのだが体は動かない。くしゃみで首だけが動いてしまって、無理な動きをしたのか筋を痛めてしまった。
慌てて治癒の魔法を使うって痛めた首筋を治療する。体は動かないが魔法は使えるようだ。
そんなオレを無表情で見ながら、女は更に羽でオレの鼻の下をくすぐって来る。
「くしょん!くしょん!くしょん!くしょん!くしょん!」
くしゃみをするたびに治癒の魔法を使わされる。チクショウ。この女は何がしたいんだ?
「強情な子だね。それとも本当に知らないのかい?」
「知らないって言っているだろう!放せよクソババア!」
妙齢の美女かも知れないが、俺からしたら年上だ。年上は生意気でいつもオレを見下して来る。村の女だって優しそうに近づいて来てはオレをコケにしていきやがるんだ。だからオレとしてはコピットのような従順で優しい年下の方が好みだ。
「本当に口の利き方を知らない坊やだね。」
女は少し怒ると今度は羽を両手に持ちだして、くすぐる手を胸に戻す。今度は胸に2枚の羽だ。縦に動かしていたと思ったら、今度は先端に向かって渦を描くように羽を回す。羽の先がくるくると円を描きながら胸の先端に向かって動いていく。
こちょ、こちょ、こちょ。
いかん、そこは…。
執拗に胸を責められて、オレのJrがふっくらしていく。胸の先端も少しふっくらと赤くなっていく。色付いたオレの胸を見て気をよくしたのか、女は今度はヘソに向かって羽を動かす。
オレの意識は当然のように、胸から下へと移って行く。そして、ヘソまでしか羽を動かされていないのに、その下にまで意識が行ってしまう。
オレのJrに意識が集まってしまう。
「さあ、そろそろ喋る気になった?」
女が顔を近づけてオレの耳に囁く。
女の生暖かい息が耳に触れると、オレのJrが戦闘態勢に入ってしまった。
「ふふ。」
女は顔を離すと女物のパンツの上から、オレのJrを羽でくすぐりだす。
「小さなパンツなのに、はみ出さないのね。でも、シミは広がっているかしら?」
はちきれんばかりのJrを責められながら、今度は口でも責めてくるようだ。女の嘲笑に脳がクラクラしてくる。だが、ここで屈してしまうと、男として一生この女に従わなければならなくなるとオレの本能が叫んでいる。ここで負けるわけにはいかない。
例えどんなに恥ずかしくても、オレは負けるわけにはいかない。
首しか動かせなくて見えないが、パンツのシミが消えるように浄化の魔法をパンツに向かって放つ。少しでも女に抵抗してやるんだ。
「そろそろ話してくれないかしら?私も手が疲れてきちゃったし。」
女は呆れたように言うが、もう少し我慢すればオレの勝ちのようだ。なら、黙ったままで居れば良い。横を向いて目を瞑り歯を食いしばって我慢する。
右へ左へと先端をくすぐる羽の微細な動きが脳みそに絡みつくように刺激を与える。
だめだ、もう少しガマンだ。
これ以上、シミを広がらせてはイけない。
「残念ね。私の負けよ。疲れちゃった。」
女はそう言うと、唐突に手を止めた。
やった!オレの勝ちだ。なんの勝負をしていたのか判らないほど頭の中は真っ白になっていたが、とにかくオレの勝ちだ!
「じゃ、次の戦いね。」
え?
そう言うと、女はスカートのポケットから出した布でオレの目を隠した。女はオレの体を行ったり来たりしながら何かをしている。
女が動くたびに女の臭いがしてくる。苦労して作ったツルで編んだ靴を脱がせようと女の冷たい手がオレの脚を触る。
女に触れられた覚えのないオレにはそれだけでJrを大きくするには十分すぎた。
ギチギチになっている。
暴れまわりたい。
「じゃあ、明日の朝また来るから。素直な良い子になっててね。」
そう言うと女はどこかに行ってしまった。
何かがオレの体に触れている。胸の先と鼻の先、ヘソの周り、足の裏。そして、Jr。森から風が吹くたびに、触れている物がさわさわと蠢いて、くすぐられる。
「おい!おおおい!どこに行った!!?」
絶叫はむなしく森に消えて行く。
オレは畑の真ん中に放置されてしまったようだ。
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次回:オレは女なんかに『屈服』しねぇ!




