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君はどうしたら? 僕からの愛に気づいてくれるの?

作者: 七瀬




僕の好きな女性ひとは、穏やかな性格で優しい笑顔の人だよ。

___僕は、そんな彼女に恋をしたんだ!



僕の名前は、『小山 利一』35歳独身、25歳の時に真剣に結婚を

考えた女性ひとがいたのだけど? 病気で亡くなってしまったんだ。




___あれから10年経って、やっと好きになった女性ひとだよ。

彼女の名前は、『益子 きさき』28歳独身、彼氏はいないと聞いている。


・・・ただ、好きな男性ひとぐらいはいるのかも!?



___彼女と知り合ったのは、昔からの僕の友達が連れて来た女の子

だったんだ。



___話を聞けば? 僕の男友達の職場で一緒に働いているとか?

僕の男友達は、既に結婚して奥さんとは? 結婚して5年経つけど。

今でもラブラブで、2歳の男の子がいるよ。



・・・その男友達がね?

僕に気を遣って、その女の子を紹介してくれたんだ。


何度か? 彼女と二人きりでドライブデートしたり、水族館に行ったり

したんだけど? ・・・なんなんだろう? 僕と一緒にいても上の空の

時もあったり、誰か? 別の男性ひとの事でも考えてるのかな?



『ねえねえ、きさきちゃん? 次の日曜日、何処に行こうか?』

『___えぇ!? あぁ、ううん、そうだな~公園とかいいと思わない?』

『・・・えぇ!? 公園でいいの?』

『私! お弁当作ってくるから! お弁当、何がいい?』

『___サンドイッチとかがいいな~お日様の下で二人でピクニックだね!』

『___うん!』




___僕は凄く、楽しみにしていたのに、、、。

・・・彼女から、その前に僕に連絡があったんだよ。


『・・・ごめんね、利一君! 次の日曜日、ピクニック行けなくなっちゃ

ったんだ! ごめんね!』

『___えぇ!? 用事が出来たの?』

『・・・ううん、本当にごめんね。』

『___別にそれは、気にしなくてもいいんだけど? じゃあ、次は楽し

みにしてるね!』

『___うん。』



___そうして、彼女の方から電話が切れたんだよ。

・・・何かあるんだと僕はそう思ったんだ。




___彼女が僕とのデートを断った日曜日。

・・・僕は、ダメだと分かっていて彼女の後を付ける事にしたんだ!



___そうしたらね?

・・・まさか!? ・・・だったのだけど?



僕に彼女を紹介してくれた男友達が彼女と会ってたんだ。

彼女のマンションの下に、車で止まって彼女が来るのを待っていたんだ。


彼女は、僕も見たことがないぐらい可愛らしい格好をしていたよ。

・・・あんなに嬉しそうな彼女の顔を、僕は初めて見たんだ!


彼女は、助手席に乗ってそのまま男友達の車で何処かに走り去って

しまったんだ!





・・・正直、僕は二人のその様子を見てショックしかなかった。

そのあと? どうやって家に帰ったのかも覚えてないぐらいショック

だったんだよ。






___僕は、次に彼女と会った時に直接聞く事にしたんだ。


『前はごめんね! 今日は、利一君の為にサンドイッチ作って来たよ。』

『・・・僕の方こそごめん、全然気づかなくて! 実は見たんだよ! 

僕の男友達と二人で会っている所を、きさきちゃんのあんな顔初めて見たよ。

___何時からなの? 直毅とは?』

『・・・見られてたんだね! そっか、』

『___あぁ、だから! ちゃんと話して!』

『直毅さんとは? 2年前かな、奥さんが産まれたばかりの子供の事しか

見てないって! そんな話を私は、直毅さんから聞いてて。 それでなん

となく! そういう関係になっちゃって! まあ、それで終わると想って

たんだけど、私の方が彼に本気になっちゃって、それで今でもその関係が

続いているの。』

『___そんなの、きさきちゃんが幸せに

なんかなれないよ!』

『・・・分かってるけど? 彼の事が、直毅さんの事が私は好きなの!』

『・・・きさきちゃん、アイツの奥さんは、きさきちゃんとアイツとの関係

を知ってるの?』

『知らないと思うわ! 同じ職場の人間として一度奥さんと会った事はあるけど。』

『___これって! “不倫”なんだよ! こんな事、ずっと続けてても...。』

『___私だって! 分かってるわ! それでも、彼じゃないと私はダメなのよ!』

『___そんな、』





___僕は取り敢えず、今も彼女と付き合っている。

僕からアイツに話をすると言っても、彼女が嫌がるから。

今は、何も言わないけど? もし彼女を泣かせるような事があったら?

僕はその時、どうなってしまうか? 分からない!




【___どうして? 彼女は、僕からの愛に気づいてくれないのかな?】

・・・早く、僕の気持ちに気づいてほしい。






最後までお読みいただきありがとうございます。

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