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ご令嬢の仮面の下 みたことありまして?  作者: 桜雫
ご令嬢 仮面のはじまり
5/6

ご令嬢とお父様3





「...話なのだが、お前はこの国の第一王女殿下を知っているな?」

 お父様は少し悩んだ素振(そぶ)りで話はじめました。


「はい、存じております。確か、隣国の王女であった今は亡き皇后陛下 唯一のご息女であらせられますよね?」

 第一王女殿下は(わたくし)と同い年だと記憶していますが何かあったのでしょうか?


「...ああ。その通りだ。」

 あら?お父様に複雑そうな顔をさせてしまいましたわ。(わたくし)何か粗相(そそう)をしてしまったのかしら..。


「...あの。お父様、(わたくし)何か粗相(そそう)を?」


 お父様ははっとなさって弁解してくださいました。

「いや、違う。」

「..ただ、お前には苦労をかけていると思っただけだ...。お前はまだ11歳になったばかりだろうに...。お前の教師達から聞いている。随分(ずいぶん)進んで...悪く言えば、やり過ぎだとな。」


 そう言うお父様の顔には気遣いの表情が見えました。


 (わたくし)はその気遣いを嬉しいと思う反面、もっと頑張(がんば)らなければと思ってしまいます。


 (わたくし)には兄弟はおりませんので、お父様が養子を取らない限りは(わたくし)がこのアゼルダ公爵家を支えて行かなければなりません。甘えたことは言って足を(すく)われでもしたら社交会や情勢に影響を(およ)ぼしてしまうのですから。

 それだけは避けなくては。


「お父様、心配なさらないでくださいませ。(わたくし)が好きでやっていることでございます。お父様が気に病むことではございませんわ。それに(わたくし)がお父様...ひいてはアゼルダ公爵家の名を(おとし)めるわけにはいけませんの。」


 そう言うと、お父様は(わたくし)退()くことはないとわかったのか、

 しぶしぶ了承してくださいました。





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