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誰も知らない自殺未遂  作者: にごりんごそーだ
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誰も知らない自殺未遂

3ヶ月前、9月初め頃


午後6時半、仕事を終えて徒歩30分のマンションに向かう。

北海道函館の夏は関東よりも涼しいがまだまだ暑い。

帰り道で今日の夕飯は何を作ろうかと考えながら帰るのが最近の私の日課だ。

暑い中ようやくマンションについたところで今日はナポリタンにしようと決まった。

階段を登り、3階の我が家へ向かう。

3階についた時、私の部屋の前で誰かがうずくまっているのがみえた。

冬に着るような紺色の厚手なパーカー、寝起きのようなくちゃくちゃな髪、その人は膝を両腕で抱きしめていて顔が見えなかった。

しかし、見覚えのある姿だった。

私は彼女の名前をゆっくり確かめるかのように呼ぶ。

「はる…?」

はると名前を呼ばれた人物は少しずつ、ゆっくり顔をこちらに向ける。

髪の毛で顔がよく見えない。

独り言かのような声で私の呼びかけに答えてくれた。

「ましろちゃん」

世界中で私の事を「ましろちゃん」呼ぶ人は、はるしかいない。

「はる?どうしたの?」

彼女に近づきながら問うが何も答えてくれない。

「半年ぶりだね、私の部屋に来るってことは何かあったの?」

また問いかけながら彼女の前に行き、しゃがむ。

髪の毛で見えなかった顔がようやく見えた。

目が真っ赤で腫れている。

鼻も赤い。

はるは私の目をじっと見ている。

「なんかまた嫌なことでもあった?ほら、言ってみんしゃい」

いつも通りの顔で言った。

目を何秒間見つめられていただろうか。

彼女の口が微かに動いたが声はでてない。

何か言いたげだが、言えないのだろう。

もう少しだけ待ってようやく半年ぶりのはるの声を聞いた。

「誰も知らない自殺未遂をした」

誰も知らない自殺未遂

確かに彼女は言った。そして私は彼女にこう返した。

「はるに近づくとなんか臭い」


初めて投稿します。

文章力等、至らない点が沢山あるかと思います。すみません。出来るだけ改善していきます。

ここまで読んでくれてありがとうございます。

泣いて喜びます。

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