表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/16

1-4 正体と登録

今は、昼食を済ませて、1時間経過した、午後2時ごろ。


僕たちは明日の朝から、前に言っていた精霊の森に行こうと思っている。


まだ、少女たちには言っていないけど、多分ついてくるだろう。


はっきり言って、死ぬ可能性の方が高い。


しかし、冒険者登録をして、ナフタリアかツクヨのどちらかの職業が戦闘向きであるのなら、話は違ってくる。


だから、今日中には冒険者登録をして、装備を揃えたい。


今から、その事を離そうと思ったのだけど、出来なかった。


ナフタリアがなんかしらんけど、大きくなってしまったんです。


ツクヨが12歳だから、ナフタリアは見た目的にツクヨよりは上だと思うけど、僕よりは歳下だと思うんだけど、僕は目を開ける事が出来ません!


だって、ナフタリアが今あられもない姿になっているからです。


うーん、今のナフタリアは、かろうじて胸と股の部分を隠しているからあられもない姿というのは、少し違うのかな?


それで、12歳以上という事は、中学生以上という事になる。


それが、どういう意味か分かりますでしょうか?


中学生以上という事は、胸がある程度成長しているという事なのです。


さっきまで、あんなに小さかったナフタリアが、こんなに立派になってしまって、僕は嬉しくもあり、悲しいです。


「ナフタリア、ツクヨ、ボクハイマカラアナタタチノフクヲカッテクルノデ、シバシオマチヲ」


僕は、目を開けずに部屋から出て行き、服屋へと向かった。


この時の僕は、まだ理解出来ていなかった。


中学生という事は、ブラジャーが必要だという事を。



今は、午後4時前。


「買って来たよ」


そう言って、僕は部屋の中に入っていった。


買ってきたのは、僕とナフタリアとツクヨの分。


流石に、僕も制服のままというのも、おかしいと思って買ってきた。


「早く、着替えてくれよ。まだ、今日はしなければならない事があるんだから」


「「分かった」」


今も、僕は少女たちから背を向けて、目を手で覆い隠している。


後ろで、肌と衣服が擦れる音がする。


ちなみに、買ってきた服は完全に僕の趣味です。


数分経った頃、完全に音が止んだから、目を開けて聞く。


「サイズはどうだ?」


「ぴったりです。測ってもいないのに、どうしてこんなにぴったりなんですか?」


いや、僕にそんな事言われても知らないよ。


「ナフタリアはどうだ?」


「私もぴったりです。買ってくれてありがとうございます」


あれ?


こんな声の人いたっけ?


僕、ナフタリアに声をかけたつもりなんだけど。


「あの、どちら様で」


あ、言っておきますけど、まだ僕は少女たちの方を見てませんからね。


「私です、ナフタリアです」


「え? マジで? ナフタリアなのか? 喋っている言葉を全て文字に起こすと、ひらがなになってしまうあのナフタリアか?」


「ひらがなというのが、何かは分かりませんが、私はナフタリアですよ。それにこの姿が本当の私です」


「そうか、ならいいんだ。」


そう言って、僕は少女たちの方に向いた。


少女たちの姿を見て、僕は動きを止めた。


いや、少女たちではない、ナフタリアの姿を見て僕は動きを止めた。


だって、ナフタリアは人間ではなかったのですから。


勿論、人型ではあるのだけど、人間ではない。


ナフタリアは人間ではなく、亜人と呼ばれるものだった。


狐人。


日本では、そんな言葉聞いた事が無かったけれど、ナフタリアの姿を言い表すには、それしかなかった。


そして僕は、無意識にナフタリアの臀部から生えている尻尾に手を伸ばしていた。


その僕の掌には、もふっとした感触が伝わった。


柴犬みたいな、少しザラッとした感触ではなく、ポメラニアンみたいなふわっとした感触でもない。


今までで、感じたことのない感触です。


「んっ///」


ん? 今なんかとても艶かしい声が聞こえたんだけど。


「しずく、尻尾を触るのは辞めて下さい。狐人の尻尾は、性感帯の一つなんですから。なので、その触らないでいただけませんか? 」


「うわっ! ごめん。性感帯とは知らなかったから」


「いえ、いいんです。それで、しなければならない事ってなんなんですか?」


「あぁ、今から僕は冒険者登録をしに行こうと思っているんだよ」


「そうなんですか? じゃあ私も行きます。しずくは私がいなければ何も出来ませんから」


いや、出来るけどね。


炊事、洗濯とか。


「それで、ツクヨはどうする? 無理に冒険者登録しなくてもいいけど。でもどっちかって言うと、僕的にはしてほしいけど」


「分かりました。なら、早速行きましょう」


(相変わらず仲がいいなぁ。私があの中に入れる隙間なんてあるのかな?)


「どうした、ツクヨ?」


「何もありません。 」


「そうか? なら行こうか。」


(やっぱり、遠慮してるのかな。こっちから、積極的に接した方がいいのか? 僕が、無理言ってツクヨの主人になったんだから、仲良くしないとな。)


そう思ったから、僕はツクヨの手を繋いだ。


「何ですか?」


「嫌か?」


「いえ、嬉しいです」


(表情、やっぱり硬いな。あの時は、泣き笑っていたのに、抑えてるのか?)


ツクヨと手を繋いでいると、ナフタリアも手を繋いできた。


左手にツクヨ、右手にナフタリア。


日本にいた時は、こんな事絶対起きないと思っていたけど、異世界だとこんな事が起こってしまう。


凄まじいな、異世界リアリティ!



はい、どうも音無 雫です!


今は、冒険者ギルドに向かっている途中です。


でね、何故僕が冒険者ギルドに登録したいのかと言いますと、冒険者登録すると、二つ、僕にとっていい事があるからなんです。


その内の一つは、魔物を倒した時に落とす魔石や爪などのドロップアイテムを売った時に発生する金額上昇です。


この世界では、別に冒険者登録しなくても、魔物を倒して、魔石やドロップアイテムなどを売って生計を立てている人はいるんですけど、いかんせん換金金額が低いんです。


換金金額というのは、魔石やドロップアイテムなどを売って渡されるお金の事。


魔石やドロップアイテムなどを売って出来たお金じゃないからね。


確かに、ドラゴンなんかの上級魔物を倒せる人なんかはいいかもしれませんが、僕みたいな治癒術師という回復にしか能が無い職業には、キツイんです。


いろいろとね。


さっきも言った通り、換金金額は売って出来たお金をそのまま貰えるわけではなく、手数料というものがかかるんです。


しかし、冒険者登録をすると手数料が免除されるんです。


なので、結果的に魔石やドロップアイテムなどを売った時に発生する金額が上昇する事に繋がるんです。


そして、二つ目。


二つ目は、ステータスカードの配布です。


ステータスカードというのは、僕もはっきりとは分からないんですが、神代の時に創られた魔導具、アーティファクトの一つです。


ステータスカードは、冒険者たちの身分証明にもなり、自分のステータスを思い描かなくても分かるという、画期的な魔導具なんです。


ステータスカードがあれば、ナフタリアやツクヨのステータスが分かり、どのように魔物と戦えばいいのかを、考える事が出来るのです。


それに、何と言ってもタダなのです。


詳しく言うと、冒険者登録はタダなのです。


タダでステータスカードという素晴らしい魔導具をゲット出来るんです。


タダというのは、恐ろしいものですね!


というわけで、着きましたね。


冒険者ギルドに!


「さて、行こうか」


「んっ」


「はい」


僕たちは、木製の扉を開け、ギルドの中へと入っていく。


冒険者ギルドなので、勿論他の冒険者がたくさんいた。


その冒険者たちの視線は僕たちに全て向いていた。


あ、違うわ。


僕なんて、たまたま視線に入ってるだけだわ。


ツクヨも、ナフタリアも僕には勿体無いくらい美人なので、冒険者たちの視線はツクヨとナフタリアに注がれているわけなのです。


その視線の中、僕たちは受付へと向かった。


受付には、流石異世界と言えるほどの美人しかいなかった。


黒髪のお姉さんや、金髪のお姉さん。


このお姉さんを見るためだけに、冒険者ギルドに通っている人もいそうなぐらいの美人さん。


そういう僕も見惚れている。


そこで、僕の右手にかつてない痛みが走った。


何事かと思って、右手を見ると、ナフタリアが僕の手をつねっていたのだ。


それも、すごい形相で。


「あの、冒険者登録したいんですけど」


僕は、先ほど言った黒髪のお姉さんに言った。


「冒険者登録ですか? では、その水晶に手をかざして下さい」


水晶というか、水晶玉だな。


水晶玉の大きさは直径で言うと、30cmくらいだろうか。


「水晶ですか?」


「はい。その水晶に手をかざすだけで、個人情報とステータスが分かります。そして、その右の機械からステータスカードが出てきます」


ほぅ、なかなか便利な物だな。


僕は、水晶に手をかざして「これでいいのか?」と聞いた。


「はい。しばらくお待ちくださいね」


そう言われ、しばらく待ってると、水晶が光り出した。


おぉぉぉぉぉぉ!


何これ、すっげぇーーーー!


めっちゃ光るじゃん!


……こほんっ。


少々騒ぎ過ぎました。


「はい、冒険者登録とステータスカードを発行しましたよ」


「もう終わりなんですか?」


「はい! これをどうぞ。」


ステータスカードは見た目プラスチックみたいな感じなんだけど、触り心地は金属だ。


それからは、ツクヨとナフタリアも冒険者登録とステータスカードを発行してもらった。


そこで、僕は悲しくなりました。


何故なら、ツクヨが剣聖でナフタリアが賢者だったからなんです。


剣聖や賢者などの職業は上級職業と呼ばれ、その上級職業はステータスの上昇値やレベルの上がりやすさなどが、初級職業である僕とは段違いなんです。


なので、悲しくなりました。


僕だけ置いてけぼりなので、冒険者ギルドの隅っこで拗ねてます。


そして、そんな僕を慰めているのが、ナフタリアだった。


ツクヨはその時、何をしていたかというと、ステータスカードに夢中でした。


僕より、ステータスカードの方がいいみたいです。


その事により、さらに拗ねました。












音無 雫 15歳 男 ヒューマン

本作の主人公 11月23日生まれ AB型

職業 治癒術師

身長 168cm 体重 55kg

自分が認めた人にだけ優しく、それ以外の人には、適当に接する。

黒髪に黒瞳。顔、学力は中の上。

家事全般得意。

好きな食べ物 カレー、プリン

好きな色 緑

現在のステータス

レベル 1

【HP 3/3】 【MP 27/27】

攻撃 2

防御 3

敏捷 6

器用 10

魔力 24

《スキル》 再生 常時回復 状態異常無効 癒光 癒輪

省エネ 念話(特定の人のみ)

《スキルポイント》 0

《加護》

《称号》 ハズレ勇者


ナフタリア 13歳 女 狐人

本作のメインヒロイン 9月17日生まれ A型

職業 賢者

身長 154cm 体重 45kg

B 80cm W 54cm H 80cm

何故、奴隷少女となっていたのか、不明。

可愛い。

ストレスのせいで、髪色が抜け白髪となり、元々の瞳が赤いので、アルビノみたい。

頭と臀部に狐みたいな耳と尻尾が生えてる。

狐人は、金髪がメジャーだが、ナフタリアは銀髪だった。(奴隷になったのは、これが関係してる?)

心配性。

雫の事が大好き。

好きな食べ物 雫が作るもの全部

好きな色 銀色(元々の髪の色)

レベル 1

【HP 200/200】 【MP 1200/1200】

攻撃 231

防御 204

敏捷 247

器用 229

魔力 423

《スキル》 念話(特定の人のみ) 全属性耐性 全属性適性 魔力操作 狐火

《スキルポイント》 0

《加護》

《職業》 奴隷少女


ツクヨ 12歳 女 ヒューマン

本作のヒロイン 7月7日生まれ A型

職業 剣聖

身長 147cm 体重 39kg

B 76cm W 52cm H 77cm

内気な性格。

心をなかなか開かない。

可愛すぎる。デレたらやばい。頭も良い。

完璧少女。

銀髪、銀の瞳、金の魔眼

好きな食べ物 温かいもの

好きな人 雫?

現在のステータス

レベル 1

【HP 600/600】 【MP 500/500】

攻撃 276

防御 283

敏捷 261

器用 243

魔力 204

《スキル》 魔眼 身体能力強化 鬼門法 精神統一 全属性耐性 イグニス・スラッシュ

《スキルポイント》 0

《加護》

《称号》 悩み多き少女

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ