あとがき(「ラシックス」という利尿剤)
「失禁セラピー」では、「利尿剤」は使っていない設定ですが、利尿成分による失禁を描いているので、作者としては小説を書く以上、ほんとうはどのような感じになるのか(失禁するほどの尿意になるのか)、試してみなければいけないと思いました。
そこで、小説を書くにあたり、考証のため、勇気を出して「ラシックス」という利尿剤を服用してみました。ここではその時の身体の様子を書きたいと思います。
ラシックスは、薬の個人輸入通販サイトでそれ以前に購入していましたが、副作用などの心配もあってずっと服用を躊躇していました。ですが調べると、尿路結石を流すときなどにも使われ、割とポピュラーな薬でもあったため、ネットでの書き込みも参考に、少量なら安全と判断しました。
(この辺の判断はくれぐれも自己責任でお願いします)
服用にあたって、ショーツの上から、万一に備えてオムツをしました。吸収量の多いテープタイプで、特に太腿まわりのテープをしっかりと留めました。これでとりあえず安心です。
服用したのは一般的な40mgの1錠のみです。1錠はほんとに白くて軽くて小さくて(フリスクなんかより小さいほど)、ラムネ菓子のようです。余談ですが、これだったら、以前どこかのタクシー運転手が起こした事件のように、お菓子か何かに入れて食べさせられても全然分からないと思います。もちろんそれは絶対駄目ですが。
口に入れてなめたらやや苦い感じがしたので、思いきって少量のポカリスエットで喉に流し込みました。
飲んだ直後は、いったい何が起こるんだろうと非常にドキドキしていましたが、1時間ほど経ってもほとんど身体に変化がなく、ちょっとおしっこしたいかな? でも1時間たてば普通にやって来るくらいの尿意だし、と、正直、拍子抜けしていました。
何だ、大したことないじゃん。ネットの書き込みでも全然効果ないっていう人もいたし、そんなものなのかな、余程強い薬でも使わないと利尿剤で失禁なんてないのかなと、てっきり空振りを予感していました(このときは)。
せっかくだから、もう1錠飲んでみようかなとも思ったのですが、それはやめました(このあと分かりますが、やめて大正解)。
少し水分でも摂ったほうがいいのかな、と思い、ポカリを飲むと、無理せず身体が吸収していく感じがしました。普通、ある程度飲むと胃が苦しいのですが、その日は飲んでいても全然苦しくありませんでした。
パソコンに向かって作業をしながら、少しずつ500mlペットボトルの半分くらいまで飲んだところで、かなり、膀胱が苦しくなってきました。ラシックス服用から、1時間50分ほどでした。
あ、結構おしっこしたいかな、でもまだ我慢できるし、って思ったのも束の間でした。それから、ほんの数分で、突然、経験したことのないような、猛烈な尿意が襲ってきました。
いわゆる「膀胱が苦しいけど我慢できるレベル」の一線を越え、「身体が自分の意思に関係なく漏らそうとしてしまうレベル」(この表現は栞が最初に失敗する場面でも使いました)と言うのでしょうか。いままでたくさん水分を摂って我慢したときも、こんな尿意を感じたことはなかったです。
まるで膀胱の括約筋が無理やり押し広げられるような感覚に、いてもたってもいられなくなり、その場で立ち上がったものの、たちまち力尽きて、反射的にオムツに漏らしてしまったのが、服用から1時間56分後。
ぜんぶ漏らしたはずなのに、出きってない感じで、膀胱の奥が切ない感じが続きます。ここでポカリの500mlペットボトルをやっと飲み終えたくらい。全然苦しくなく飲めて、2本目のカルピスウオーターにいきました。あくまで少しずつです。
そして最初の失禁から10分ほどで、また来ました。徐々に尿意が高まる、というより、急激に、例の猛烈な尿意が襲ってきました。これは・・・とても我慢なんかできないレベル!
括約筋が勝手に押し広げられ、一生懸命我慢しても身体に寒気まで走り、立つこともできず、あ、あ・・と叫びながら、2回目の失禁。1回目からわずか12分後でした。。。早すぎます!
しっかりオムツをあてていて、本当に良かったです。さらにその14分後にも、3回目の失禁。ここでオムツ替えしましたが、おしっこの量がものすごいため、オムツも、ショーツも、その内側の下腹部も、たくさんの水を湛えてとにかくぐっしょり。
ショーツは綺麗に透明に濡れていて、老廃物のない、純粋に子どものときのようなおしっこの匂いがほのかに香りました。薬の匂いなど一切しませんでした。
全体を通しての水分補給はたった500mlペットボトル2本弱でしたが、以下のとおり、15分から長くても30分ごとに、猛烈な尿意が訪れ、計8回も失禁しました。
13:30 昼食
14:28 ラシックス40mg 1錠服用
15:30 少し尿意を催す
16:20 かなり尿意を感じる
16:24 失禁(1回目)
16:36 失禁(2回目)前の失禁から12分後
16:50 失禁(3回目)前の失禁から14分後 オムツとショーツ替え
17:11 失禁(4回目)前の失禁から21分後
17:27 失禁(5回目)前の失禁から16分後
17:49 失禁(6回目)前の失禁から22分後 2度目のオムツとショーツ替え
18:19 失禁(7回目)前の失禁から30分後
18:55 失禁(8回目)前の失禁から36分後
このあともまだ尿意は続きましたが、徐々にインターバルが長くなって、効果が消える感じです。
失禁時に、急激に襲ってくる猛烈な尿意は、まさに絶頂感のような感じで、絶対に我慢できませんでした。脚をバタバタさせて我慢しても、出口からあふれてきて、あとは力尽きて、身体が勝手に下腹部を力ませてしまい、漏らしてしまいました。
例えば、失禁までのインターバルが20分だったから、次は30分我慢してやろうと思っても、同じインターバルでまた急激な尿意がやって来て、しっかりほぼ20分後に失禁する、その繰り返しでした。
●もし「失禁セラピー」で使ったら
たった1錠でこの効き目ですから、失禁することはほぼ間違いないことが分かりました。でも、失禁までの時間がちょっと長いのと、いったん失禁するとその後果てしなく何度も失禁して大変なことになってしまいますね。利尿剤はもちろん使っていない設定ですが・・・「失禁セラピー」での利尿成分の調合は、現実には難しそうです。
ちなみに、ものすごい量のおしっこが出ますから、洋服だったらとにかくぐっしょりで、もしそのまま歩いたら、おしっこを引きずってしまうでしょう。その意味では、小説のとおりその場で脱がせてしまうのが正解だと思いました。
着替えているときに思ったのは、もし教室で異性の前で脱がされたとしたら、もちろん恥ずかしいのですが、全力で我慢したあとで身体も力尽きているし、服はぐっしょり濡れているけれどニオイも少なくてキレイだし、早く着替えてすっきりしたい、という、あたかも激しいスポーツのあとのような感覚もないわけではなく、異性が見ていようが、その場で早く脱がせてもらいたい気もしました。
●薬の副作用
心配していた薬の副作用に関しては、私は大丈夫でした。ただ、翌日のほうが身体がややだるく、ちょっと力が入りにくいい感じがしました。しかし風邪のだるさなどに比べたら全然軽く、気になるほどではありません。きっと身体から水分やミネラル分が抜けたからだと考えられます。
その反面、食事やコーヒーがとてもおいしく感じました。また、足のむくみが取れ、靴がとても緩く感じたのは、ちょっとうれしかったです。
おそらく、服用しただけでは水分やミネラルが抜けていってしまうので、ポカリスエットなどで、それらを適切に補給しながら過ごすのが良いと思います。服用してしばらく、まったく尿意を感じなかったのも、そのせいかもしれないですね。
逆に水分補給すれば、はるかにそれ以上に出る、そんな感じです。
●まとめ
私は、ほかの小説でも書いているとおり、幼稚園のときにみんなの前でおもらしを経験した以外は、学校等のいわゆる集団生活でおもらしした経験はあまりなく、それなりに尿意や膀胱が苦しくても、本気で我慢しようと思えば我慢できる自負はありました。でも、今回あえなく8回も続けて失禁する結果となり、ちょっとショックな気持ちにもなりました。
たくさん水分を摂ったときや、身体が冷えたときなど、20〜30分毎に尿意が来るのはそんなに珍しいことではないはずですが、ラシックスを使った場合、経験したことのない猛烈な尿意が急に襲ってくるところが、根本的に違いました。よくある「失禁に身体が慣れる」とか「括約筋が緩む」とか「心が折れる」とかではなく、我慢する意思があるのに、力尽きてしまうのです。
以上が私個人の使用感ですが、これまで説明したとおり、1錠で何度も失禁してしまうほど、とても強い薬です。また、薬の効果や副作用には個人差があると思いますので、試される方はその辺をご理解の上、少量にて、連用を避け、体調に十分気を付けて、自己責任にてご使用いただくようお願いします。