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EP.02 意識──
──全く、ニンゲンに情を感じてしまうだなんて。呆れたわ、××××
どこかも分からない場所で、
自分が誰なのかも分からない状態で、
彼はずっと漂っていました。
いつかの記憶を、
再生しながら、
彼は自分を失いかけていました。
『 この場面の再生が終われば、
自分はきっと、きっと──。 』
彼は、震えました。
唯一残っている、コワイという感情。
それがどんなのかも、
もう、思い出せません。
──××××、仕方ないからもう一度だけニンゲンに会わせてあげるわ。失敗したら次は存在ごと消すわよ？
自分は、二度も失敗したのだ──。
彼はまたコワイという感情がこみ上げてきました。
もうすぐ、存在が消されてしまう。
曖昧な、ジブンという存在が。
この朧気な意識と共に。
コワイ──。
意識が、キエテイク
トザサレテ──。
