第一話:これが俺らの日常さ
息抜きで描き始めたのでおろそかな部分や説明が足りない部分とかもあると思いますがあしからず。
よう、俺は鎖野狂弐っうただの学生さ。
今俺はこのくそ暑い中制服を着て教室でうだっている。エアコンは入っているが窓際だと日が照ってあまり意味がない。
「バカな事はやめなさい、そこを動くんしゃないぞ〜」
「うるさい!お前らに俺の気持ちがわかるものか!うわぁあああああああああん!!」
教師が何か物凄くやる気なさげに何かを言っている。
まったく、うるさいなぁ。
いつものことなんだからほっときゃいいのに。
え?何が起きているかだって?それは見てわかるとおり、バカが飛び降り自殺しようとしてるだけさ。(・・・いきなりシュールとかいわない。)
ただ事じゃないって?いいんだよ、事あるごとに
「死んでやる〜!!うわぁぁぁぁぁん」とか言いながら今みたいなことやってるから。
それにそろそろ・・・【バン!!】ほら来た。
「狂弐、あいつ止めてきてよ!授業が進まないじゃない!!」
教室のドアを勢いよく開けて入ってきたのはこのクラスの委員長さまの有島香織だ。
スタイルも顔も良い、長い黒髪が特徴の女子なのだが性格に難ありの困ったやつだ。どう困ったやつかというと、
「誰が困ったやつだ!」
おっと、こいつはうっかりだ。つい口に出しちまったらしい。
飛んできた上履きをキャッチしつつ、香織の方を向く。
ようするに超攻撃的なのだ。
「今のは聞かなかった事にしてやるから馬鹿原野を止めてこい!」
「上履き飛ばした後に言うセリフか?それに何で俺が止めなきゃいけないんだよ」
「今回も貴様の毒舌が原因だろうがぁあああ!!!」
またもや飛んできた上履きをキャッチする。
まったく、他の奴に当たったらどうする気だ。とは思うが今、教室には俺と香織しかいない。理由は簡単、自殺見学に皆校庭に行っている。
もはや学校名物になっている状態だ、よく飽きないよなクラスのやつらも。
因みに今、飛び降りようとしてるやつは原野殉と言う。
「早く行け!!そして上履きを返せ!!」
返せと言うくらいなら投げなければいいのに、なんて思うが口には出さない。
後がめんどくさいからな。
香織に上履きを渡して屋上に向かう。
あぁ、めんどくせぇ。
よし、俺に迷惑を掛けた罰としてなんか奢らせるかな殉に。
<原因作った張本人が何を言ってるやら>
なんか言ったか作者?
<な、なにも〜・・・>
そんなこんなで屋上に着いたわけで・・・え?作者がいきなり登場していいのか?そんなの俺に聞くな。
「おい馬鹿殉、めんどくせぇから戻ってこい。そして、俺にチョコパフェ奢れ。」
「ひど!?死を決意した奴に言うセリフかそれが!?」
「うっせーな、早く戻ってこいっつってんの。でないと秘密ばらすよ?」
「秘密でも何でもばらすがいいさ!止めてくれるな狂弐!」
「そか、じゃあ茜さんにお前の机に隠してある
「ああああああーー!!!」」
「申し訳ありませんでしたぁぁぁ!!!それだけは勘弁してください!!!」
物凄い勢いでフェンスを越えて俺の前で土下座した殉。
「じゃあチョコパフェ奢れ。」
「是非奢らさせていただきます!!」
<え、エゲツねぇなぁ・・・>
ほっとけ
<んで、読者に代わって言うが茜さんって誰だ?>
あぁ?茜さんは茜さんだ。
<いや、それじゃわからんから>
ちっ、しょうがねぇなぁ。
<ちっ、とか舌打ちするなよ>
茜さんは殉の姉貴だな。普段は物凄く優しい人なんだが怒らせると超恐いらしい。
<無視ですか、ってらしいってどういうことよ?>
実際に怒った茜さんに会ったことがないからわかんねぇってこと。
<さいですか。>
〜放課後〜
なぜいきなり放課後に飛んだ?
<授業風景とか寝てるから書けんのだよ・・・>
それって、テメーの自業自得じゃねぇ?それに寝てるとか、お前学校に何しに行ってんだよ?
<グハッ!そ、それを言うか・・・てかお前に言われたかねぇよ。>
もういいや、めんどくせぇからもう出てくんな。
<うわひど!わかったよ、わかりましたよ。でしゃばり過ぎましたよ。それじゃぁな!うわぁ〜ん>
よし、めんどくせぇ作者も消えたことだし、物語始めるかな。
「キョウ君起きてよ〜、もう帰宅時間だよ。」
「聖子、そんなのほっときなさいよ。」
「で、でも、それじゃぁキョウ君がかわいそうだよ。」
そういって聖子と呼ばれた女子は潤んだ目を香織に向けた。
しばらく見つめられていた香織だったが、聖子の小動物オーラに負けて結局狂弐を起こすことになった。
「はぁ〜、まったく聖子には適わないわ」
なんて事言いなが鞄から何かを取り出す。
【ブン!】
勢いよく投げられたそれは・・・
「今日はスリッパなんだね。」
ニコニコした聖子がそんなことを言った。
因みに、香織の鞄からは毎日違った投擲物が出てくる。
あ、そういや昨日は野球ボールだったな。あれは結構痛かった。
なんて話をしているうちに投げられたスリッパが狂弐の額に直撃した。
「ふぁ・・・、今何時間目?」
「は?なに言ってるのよ、もう放課後だって馬鹿じゃないの?」
眠い目を擦っている狂弐に彼を見つめる聖子。
紹介が遅れたが彼女は津三木聖子。
この学校のMs,クィーンの称号保持者だ。
Ms,クィーンとは、〔美しく、可愛く、綺麗〕の3つを基準に女子を判断する学校内男子が作りあげた裏行事である。今では先生方も参加しているとかしていないとか。
性格はどうでもいいらしい。でなかったら香織が上位ランクインしてるはずがない。
「あ〜・・・殉は?」
「いつものごとく生徒指導室よ。」
「あいつも災難だな。」
帰り私宅をしつつ心にもない同情を口にする。
「原因はあんただろうが!毎度のことながら!」
「ま、まぁ、私も今日のは少し言いすぎかなって思うよ?」
「うへ〜、次からはもう少し加減してやるかな〜」
そんな会話をしていると殉が戻ってきた。
うっわ暗!!つかキモ!!近寄りたくねぇ〜つかこっちくんな!
「狂弐、全部声に出てるわよ。」
「おっと、こいつはうっかりだぜ。」
「お、おま、うわぁぁぁああああん!」
「うるさいわ!」
【スパーン!!】
うわ、あれは痛そうだな。
スリッパで思いっきり頭叩かれてたけどあんないい音なるもんなんだな。
今度俺もやろう。
「狂弐!お前もう喋んな!」
「うへ〜い」
香織が殉に説教を始めたので俺がなんであいつが自殺しようとしたかご説明しよう。
〜回想〜
2時間目の授業が終わっていつものごとく俺、殉、香織、聖子の4人で話してたんだな。
んで、ふとした拍子に彼女だの彼氏だのの恋愛話になったわけだ。
「そういや、殉、お前彼女どうした?」
「う・・・、わ、別れたって言わなかったか俺」
「そうか?俺は初耳だぞその話。」
なんてね、前にも聞いたがあえてもう一度聞いてやる。
聖子や香織は俺が確信犯だと気づいているらしい、二人とも飽きれてるがそんなの関係ないね。
性格最悪とか言わない。
「んで、なんで別れたんだ?」
「そ、それは・・・・お、俺が忙しくてあんまり会えないからって彼女が怒っちゃって・・・」
「そうなのか、そりゃお前が悪いな。罪悪感抱いてるくらいなら土下座でもしてくりゃいいだろうに、お前にプライドのPの字すらないんだし。」
「お、おま、俺にだってプライドくらいあるわ!」
「うそつくなって、どうせ忙しくて会えないってのもうそで顔がだめだったからふられたんじゃねぇのか?それにお前影薄いししょうがないよ。」
この時点で反論できない状態までへこんでる殉にさらに追い討ちをかける俺。
「だってさ、Gと殉ってどっちのが存在感があるかって聞かれたら、皆間違いなくGって答えるぜ」
Gって何かって?それは黒くてカサカサしててたまに飛ぶ脅威の生命体さ。
「お、俺って・・・・うわぁぁぁああああん!!狂弐なんか大嫌いだぁああああああ!!」
「俺も大嫌いだ、いっそ俺の前に姿見せるな目が腐る。」
「もう死んでやるぅぅぅ!!うわぁぁぁああああああん!!!」
〜回想終了〜
お、香織の説教も終わったみたいだし帰りますか。
「お〜っし、帰るか」
「そうね、あたしもバカ相手にして疲れたわ」
「ひ、ひどい・・・」
「殉さん、そう落ち込まないでください」
学校を出た俺ら一向を囲むように現れたチャラチャラした奴ら。
「ねぇ彼女たち、こんな奴らと居ないでさぁ、俺らと遊ねぇ?」
ぞくに言う不良って奴らだ。軽く10人は居るだろうが相手にするだけ無駄だな。
俺は無視して歩きだす・・・が止められた。
誰にかって、そんなの
「おい、お前どこ行こうとしてんだよあぁ!?」
「どこって、家?」
不良に決まってるじゃないですか。
「おい狂弐!絡まれてるあたしたち無視かこら!それになんで最後疑問系なんだよ!」
「なんとなく、それに俺居なくても殉いるだろうに」
「殉じゃ頼りなさ過ぎるだろぉぉぉ!」
とことん扱いのひどい殉は置いといて、不良どもを無視していたため怒ってしまったらしい。
「俺らを無視するとはいい度胸じゃねぇか、女みたいな顔しやがってよぉ!」
不良の一言に狂弐が動きを止めた。
「お、おい狂弐落ち着け、バカどもの戯言だと聞き流せって」
殉があせって狂弐をなだめていると
「誰がバカだ、クソチビがぁ!」
殉までもが動きを止めた。
その後ろで香織と聖子がめっちゃ苦笑いしてるのに不良たちは気づかなかった。
「あ〜あ、あいつらバカだねぇ〜。狂弐と殉に女顔とチビは禁句なのに・・・」
狂弐と殉から逃げるように距離をとる香織と聖子。
「おい、男女!なんか言ったらどうなんだぁ!」
「ぶっ殺されてぇのかチビ!」
これを合図にしたかのように狂弐と殉が動き出した。
「男女・・・・だと?」
「チビッつったのか?」
あまりの殺気に不良たちが一歩下がる。
「な、なんだ聞こえなかったのか?何度でも言ってやるよ男女!チビ!」
【ブチ!】
狂弐と殉が切れた。
「「ぶっ殺してやる!!」」
普段いじられ役の殉だが切れるとかなり強い。
因みに、狂弐は合気道をやっていて殉は柔道をしていたため普通に強い。
それに輪を掛けて狂弐は気功術、殉は札術を体得しているから不良どもに勝ち目はない。
なぜあの二人がそんなものを身につけているかはまた今度。
ここからは狂弐と殉の一方的な暴行が始まるのでこの隙に登場人物の紹介をしよう。
鎖野狂弐、顔:麗人、髪:銀髪セミロング、年齢:17歳、性別:男、身長:175cm
原野殉、顔:童顔、髪:茶髪ショート、年齢:17歳、性別:男、身長:163cm
有島香織、顔:上の中、髪:黒髪ロング、年齢:17歳、性別:女、身長:167cm
津三木聖子、顔:上の上、髪:ブラウンブラックショート、年齢:16歳、性別:女、身長:165cm
原野茜、顔:不明、髪:不明、年齢:推定17歳以上、性別:女、身長:不明
作者、顔:モザイク、髪:不明、年齢:作者紹介参照、性別:以下同文、身長:不明
<こんなところかね>
「あれ、作者さん出てきてよろしいのですか?」
「というより、こんなときに紹介しなくても・・・」
<いいのです!詳しくはまた別の機会に紹介しますから>
「で、なんで茜さんだけ不明なのよ?」
<それは名前しか出てきてないからさ、現在分かることをちょちょいっとまとめただけだからね。>
「作者ぁ!出てくんなっつったろうがぁ!!」
<ぶべらぁ!>
投げ飛ばされた不良の下敷きになって目を回してる作者。
ってか、扱いひどくねぇ?
そんなことより
「終わったみたいね」
「そ、そうですね・・・不良さんたちが少し可哀想な気もしますが・・・」
「同情しちゃだめよ聖子、自業自得だから。」
不良たちをぼっこぼこにして気が晴れた狂弐と殉が立っていた。
「いくぞ、おまえら〜」
なぜかああいう時だけはとても息の合う二人。
すこし羨ましいと思う・・・てあたしはなにを考えているんだ!
って、え?なんであたし視点?
<ぐふ、そ、それは狂弐が言葉にできない状態だったからで今からもどグエェ!>
「ん、今なにか踏んだ気がするがまあいいか」
<く・・・狂弐、作者に対するこの仕打ち覚えとけよ・・・カフ>
作者が瀕死状態なのでしばらくはあたし視点でいいのかな?いいよね。
「お〜い、なにしてんだ香織置いてくぞ」
「う、うるさい、今行くわよ!」
なんか視点持ちって複雑な感じね。
にしても、置いてくなんて狂弐のやつひどいわ。
でも、聖子はいいなぁ。狂弐の隣歩けて、あたしは・・・べ、別に好きとかそういうのじゃないけど・・・・。
本人に言ったら怒るけど狂弐すごく綺麗だし、やっぱり見惚れちゃうよね。
見惚れるだけよ!別に惚れてるわけじゃないんだから!
・・・今ツンデレとか言った奴こっち来なさい、二度と言えなくしてあげるわ。
「おい香織、顔赤いけどどうした?」
「え、あ、あはは、なんでもないわ!じゃ、あたしこっちだから、また明日ね!」
「ん、あぁ、また明日な」
「じゃあな有島」
「香織ちゃんまたね、気をつけて」
は、恥ずかしかった〜まさか顔に出てるなんて思わなかったわ。
やっぱり視点持ちって変な感じ。
<で、唐突だが狂弐のどこに惚れたんだ?>
え、そりゃああの綺麗な顔と・・・って作者!?
<おう、なんだ?>
あんた復活してたのね。
<まあな>
いつからよ?
<最初から♪>
【バキ!】
ならさっさと視点戻しなさいよ!おかげで余計な事まで・・・/////////。
<グハ、い、痛い・・・>
まったく、ほんとバカなんだから。
<でも、見てるほうとしてはとっても面白かっt>
【スパーン!】
すこし黙りなさい・・・
<申し訳ありません・・・涙>
ふん、いいからさっさと視点を狂弐に戻す!戻す!
<アイアイサー>
ふぁ〜・・・ん、視点が戻ったらしいな。
ちっ、もう少し香織視点で居ればよかったのに、作者の奴戻しやがって・・・まぁいいか。
にしても、真っ赤になってる香織は面白かったな。
また見たいものだ。
「あ、やっぱり確信犯だったんですね。」
「え、なにが?」
おっと、またやってしまった。ついつい口に出してしまうんだよね。
「作者さん踏んだり、香織ちゃんの顔が赤いのを指摘したのも全部わかってやったんだなって。」
いやはや、参った。聖子はなんでもお見通しだな。
「ばれてたか、香織に告げ口でもする気かい?」
「い、いえ、ただ狂弐さんらしいなって思っただけです。では、私はこっちですから、狂弐さんまた明日。」
「じゃあな狂弐、俺もこっちだからよ。行きましょう聖子さん。」
聖子の言葉に便乗するように殉が言った。
「えぇ、それでは」
「おう、また明日な〜」
殉と聖子と別れて一人帰路に着く狂弐。
さて、帰ったらモン○ン2の続きでもやるかな。
不気味な音が木霊する。
ここは狂弐達が住む世界とは異なる世界。
咆哮する魔獣の声が響き渡る、ここは最果ての地。魔の者が棲む地だ。
その地に聳え立つ古城の主、魔族の長、魔王。
魔王とは言うが別段人間と争ったりしているわけではない。
だが、なぜこのような最果ての地に住んでいるのか。
それは幾千もの昔に起きた天変地異が原因だった。
苦しんでいたのは人も魔族も同じだったが、人は魔族を恐れ畏怖し、天変地異の苦しみをすべて魔族のせいにしたのだ。
それがきっかけとなり魔族はこの最果ての地に追われることとなった。
だが、今は他の種族との交流もある。
この世界では魔王は恐怖の象徴ではないのだ。
「なぁフィヴ、外の世界が見てみたい。」
そう言ったのは人間にで言うところの15、6歳の女の子だった。
現在は彼女が魔王だ。
その理由は次作で語るとしよう。
第一話完成です。
「完成ですってお前、なんだこの終わり方?もっとましな終わらせかたなかったのかよ?これじゃまるで途中で考えるのめんどくさくなって投げた感じじゃん。」
いやいや、投げたわけじゃないよ。次に続けるための布石だよ。だってこういう終わり方したほうが気になるじゃん?
「ふ〜ん・・・まぁいいや、実は他の小説を書くのが疲れてこっちに逃げてきたなんて言えないもんな。それより作者」
う・・・な、なんだよ?
「お前、話の中に出て来すぎ。もう少し自重しろって。それにお前なんかが出てくる暇あるならさっさと勇者と魔王出せよ。」
お前なんかって・・・酷い・・・
「あ〜ぁ、作者落ち込んじゃったよ。まぁいいや、じゃぁ、作者の代わりに俺が言うかな。
お読みくださってありがとうございます。俺や殉、これから出てくるだろう勇者や魔王のことをよろしくお願いします。」