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限りなく水色に近い緋色【原作版・連載中止】  作者: 尾岡れき
第3章「鎖に繋がれた獣は、朝陽を前に夢を見る」
34/48

Third Word


がんじがらめで

もう呼吸ができないくらい

息が浅くて 倒れそうで

君を守る為の最良の方法だよ、と

僕らを飼い続けることに賢明な奴らが

もう飽きたと手の平を返して

残酷な評価をつきつけるけど?


鎖に繋がれた獣の前から

そして誰もいなくなって


君が

苦しそうで

君が

言葉にできずに

鎖を断ち切ろうとしているのを

知っているから


君の

背中を

支えてあげることしか

できないけれど

君に

言葉を投げかけずにいられない僕は

君を抱きしめることでしか表現できないけれど


鎖に繋がれた獣のように

まるで取り残されたような顔してさ

絶望を無表情の裏側に押し込めるけど



鎖に繋がれた獣は、朝陽を前に夢を見る

その意味を 少しでいいから

分かち合わせて欲しいの


鎖に繋がれた獣は、朝陽を前に夢を見る

そんな夢を 少しでいいから

分かち合わせて欲しいの


鎖に繋がれた獣の前から

そして誰もいなくなっても


君がいる

僕がいる


そんな当たり前の夢を 

君と分かち合いたいだけなの


君と分かち合いたいだけなの


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