第四十九話
「狂王の試練場」(看板では「狂玉の試験場」)へ足を踏み入れた一行の装備は以下の通りである。
饗庭樟葉
職業 騎士
メイン武装 魔法刀「幽」(太刀 2尺5寸)
サブ武装 魔法刀(無銘 脇差し 1尺2寸)他
防御 三式戦闘装甲服
栗須明奈
職業 メイド
メイン武装 E-3モップ(注1)
サブ武装 拳銃他
防御 メイド用タクティカルエプロンドレス(注2)
ルシフェル・ナナリ
職業 魔法騎士
メイン武装 魔法刀(無銘 直刀 二尺四寸)
サブ武装 魔法刀(無銘 コンバットナイフ 1尺)、霊刃他
防御 三式戦闘装甲服
防御 TS-222改タクティカルシールド(注3)
アナスタシア・イーリス
職業 シスター
メイン武装 魔法刀(無銘 ナイフ 1尺5寸)
サブ武装 不明
防御 メイド用タクティカルエプロンドレス改ダマルティカ(注4)
南雲敬一郎
職業 騎士
メイン武装 オリハルコン製トンファー
サブ武装 AR-38B2自動小銃他
防御 三式戦闘装甲服
水瀬悠菜
職業 おみそ
メイン武装 魔法刀(初音 刀 二尺二寸)
サブ武装 霊刃他
防御 なし?
瀬戸綾乃ことティアナ・ロイズール・トランシヴェール
職業 お姫様
メイン武装 名称不明・ロング・ソード
防御 不明(なし?)
ポウッ
気の抜けるような音がして、青白い光が迷宮の通路を照らし出す。
魔法の中でも初歩中の初歩、“照明”の魔法だ。
「各員、フラッシュライト、サイリューム確認」
樟葉が装甲服につけられたライトの動作を確認しながら指示を出す。
「馬鹿息子、サイリュームをベルトにくくりつけておけ」
「なんで私だけ甲冑がないんですか?」
「―――どこのバカだ?この前、使用不能なまでに破壊したのは」
「えっ?」
「えっ?じゃないだろうが!」
樟葉は悠菜を怒鳴りつけた。
「瀬戸綾乃との痴話喧嘩の時、防御用に持ち出してボコボコにされた挙げ句、脱げなくなって大騒ぎになったの、貴様だろうが!」
「あっ、アハハハッ!」
悠菜には瀬戸綾乃と弟である水瀬悠理とのいざこざについての記憶がない。
弟が記憶そのものにロックをかけているからだ。
女の子との痴話喧嘩に甲冑まで持ち出したという弟の不甲斐なさを前に、悠菜は内心泣きながら笑って誤魔化すしかない。
「―――ったく」
樟葉は緑色に光るサイリュームを悠菜のベルトの尻にくくりつけながら言った。
「装備や自前の能力として、全員に夜間暗視能力があることは知っているが、それに頼りすぎるな。どんな時でも、いざという時の備えは怠るんじゃないぞ?」
「暗視って……栗須さんも?」
「メイドとはそういうものです」
栗須はさも当然。という顔で言った。
「メイドは、暗闇の中に落ちている黒い糸くずを100メートル先から見分けられる能力が自然と身に付くのです」
「……それって非常識」
「何か?」
お姉さまに睨まれた悠菜は慌てて視線をそらせた。
「とにかくだ」
ぽんっ。
サイリュームをくくりつけ終わった樟葉が、悠菜の尻を叩いた。
「万一のことを考え、これをなくすなよ?これからは掃討戦だ。これだけが敵味方の識別の根拠になる。―――無ければ背後から蜂の巣にされるぞ?」
「えっ?」
悠菜は意味がわからず、きょとん。として樟葉を見た。
「私達だけでしょう?」
「ばか。ブリーフィングで何を聞いていた」
樟葉は悠菜の頭を、手の甲で軽く撫でるように叩いた。
「他に近衛左翼、近衛兵団、宮中女官団、それぞれ1個中隊が出る」
樟葉は床に地図を広げた。
「正面からは我々だけが。工事用入り口とおぼし脇道2箇所からは、近衛左翼2個小隊ずつを先頭に、バックアップを兵と女官―――メイドが受け持つ」
「戦争でもするの?」
悠菜は目を丸くした。
「たかが迷宮一つ、私と綾乃ちゃんで」
「覚えておけ。バカ息子」
樟葉は苦い笑みを口元に浮かべた。
「こういうのは、面子というものが大切なんだ」
「……春菜殿下遭難時の宮中女官団、日菜子殿下遭難時の近衛左翼、兵団―――そういうことですか?」
悠菜の顔に侮蔑が浮かんだ。
「警護任務に失敗した責任をとらせるのは、樟葉さんと栗須さんだけじゃない―――そういうこと?」
「……そうだ」
樟葉はそれを認めた。
「指揮官が責をとって自決して落とし前がつく問題ではないのだ。それでは、兵の面子が保てない」
「兵を無駄死にさせるだけです。そんなの馬鹿げています」
「その馬鹿をやるのが―――組織というものだ」
「殿下の承諾ではありませんね?」
あの日菜子殿下が、自分が襲われた程度で、部下に死んで責をとらせるはずがない。
こんな命令を発したら、指揮官こそ殺されかねない。
悠菜にはその確信があった。
だから、日菜子殿下の命令ではないと判断できる。
では誰が?
悠菜の脳裏に浮かんだのは、樟葉の背後に並んでいた近衛のお歴々の姿だ。
成る程。
悠菜は吐き捨てるように言った。
「……あのジジイ共の考えでしょう?」
「最高幹部会議を、人前でそう言ってのけるのは、お前と由忠さんくらいだな」
樟葉は喉を鳴らせるように小さく笑った。
「樟葉さんなら、死に損ないのクソジジイ共ですものね」
「言うな」
樟葉は悠菜の口を手で塞いだ。
「私にも立場がある」
「でも、兵達には命令拒否の権利はないですよ?敵の規模・装備、何もわかってないのに」
「だからだよ」
樟葉は言った。
「だからこそ、私達が敵を多く引きつけ、踏ん張らねばならない。掃討作戦の前に、我々が一体でも多くの敵を倒し、作戦上の被害を少なくするために―――違うか?」
「……わかりました」
悠菜は頷いた。
「わかってくれたか?」
「はい―――だから」
ぽうっ。
悠菜の手が光り輝いた。
魔力が光りの中に集まっているのは、誰の目から見ても明らかだ。
「てっとり早い方法をとりましょう。敵を倒して犠牲を少なくする……何より私、地下50階まで歩くなんてイヤです。疲れますから」
「へっ?」
意味がわからず、目を丸くする樟葉達の前で、悠菜は言った。
「床をブチ抜きます。それで一気に最下層へ」
「まっ、待て!」
樟葉が悠菜を止めようとしたのは、少しだけ遅かった。
樟葉の視界が、一瞬のうちに真っ白になった。
「騎士のご到着ですよ」
薄暗い室内にグリムの声が響き渡る。
大声を出したわけでもないのに、不思議と室内の隅々にまで届くその声は、どこか楽しそうだ。
「かなりの戦力を展開しています」
「そう」
美奈子はグリムの方を見ることもなく、椅子から立ち上がった。
「どれくらい?」
「約800という所ですか」
「多いのかしら?」
「個々人の戦闘能力からすれば恐ろしいまでの戦力です。まぁ、こっちも数ではその20倍以上ですけど」
「プラントは?」
「ご命令通り、製造を継続しております。毎時2000体という所ですが、何しろ部下が虫を捕まえるのに苦労していまして」
グリムはほとほと参ったという顔になった。
「直属の部下一個中隊―――私ご自慢の最精鋭部隊が昆虫採集のために山野を駆け回っています」
「虫とはいえ、生命を玩ぶのは嫌いなんだけど」
「目的のためには、手段は正当化されます」
グリムのきっぱりとした物言いを聞いた美奈子は、頷いてよいものか躊躇した。
「目的?」
「ええ―――当初とは全く違いますが」
グリムはちょっとだけ微笑んだ。
「今までのお礼ですよ」
「何か大きな事するのかと思っていた」
「そのための前哨戦として下さい―――あなたの騎士殿といい、他の連中といい、飲まされた煮え湯に、とりあえずお礼をしなくては」
グリムは心底腹立たしいという顔だ。
「やっぱり私怨?」
そんなグリムと手を結んだことが正しいことだったのか?
美奈子は何度自問したかわからない。
目の前の男は、美奈子に様々な大義名分をひけらかした。
獄族の正しい姿を人間界に示すためとか、
歪みきった人間界を正すためとか、
一々ごもっともに聞こえても、結局はこの男のエゴを満たすだけの詭弁に過ぎないことを美奈子は見抜いていた。
そのボロが出たようにも聞こえてならない。
それでも自分がグリムに協力する理由。
逃げられないから?
違う。
水瀬の側にいるあらゆる女を排除して、水瀬を独占したいという、美奈子の欲望が、グリムと利害的に一致したに過ぎないと、美奈子は言い聞かせている。
ただ、心のどこかで何かが、美奈子を止めようとしているもどかしさを、美奈子自身、どうしようもない。
「萌子ちゃんは?」
美奈子はその心の警告から逃げるように話題を変えた。
「他の者に対応させています。ご安心を」
「水瀬君の妹だからさらったんだっけ?」
「正しくは違います」
グリムはきっぱりと言った。
「あなたと同じ―――敵にすると厄介だからです」
「?」
美奈子は動きを止めてグリムを見た。
「どういうこと?いくら水瀬君の妹とはいえ、相手は単なる中学生よ?」
「単なる?」
グリムは喉で笑った。
「相手は魔族や神族でも希有な“千里眼”の持ち主ですよ?」
「“千里眼”?」
「そうです―――きわめて正確な予知能力の持ち主とでもしておきましょうか」
美奈子は突然、吹き出した。
「何がおかしいのです?」
「だ、だって―――萌子ちゃん、この前のテストでまたまたヤマが外れたって泣いてたもの」
「私が言っているのは」
グリムはあきれ顔だ。
「そんな些細なことに用いられるべき能力ではありません。というか、予知という言葉がまずかったですね」
「?」美奈子は意味がわからない。
「情報収集能力とでもいうべきでしたね。あらゆる情報を極めて広範囲かつ正確に捉える知覚能力を持ち、その情報を元に全てを予測する。この力を持つ者から逃げ切る事は不可能です」
「情報を元に未来を分析する―――それを予知と?」
「そうです。そうです」
グリムは手を叩いて喜んだ。
「そういいたかったのです!」
「―――ウソくさい」
それなら、何故萌子ちゃんはテストの読みを外したというんだ?
説明にならない。
「テスト問題についていえば」
美奈子の心を読んだんだろう。グリムは言った。
「テストの傾向他、情報不足が祟った結果でしょう。つまり、真面目に授業を受けて、その内容他、必要な情報を獲得する努力を怠った結果ともいえますね」
「ここに監禁していれば、情報が得られないから安全と?」
「そうです。そんな力の持ち主がここに敵として来られたら不利でしょう?ですから、その力を封印して、協力していただけるように」
「こっちの監視下に置いた―――それで、今、萌子ちゃんは?」
「ですから、ちゃんと保護しています。今頃、快楽の夢でもご覧でしょうか」
天井を仰ぐグリムの含み笑いが気に入らないが、
「バケモノが?」
美奈子はなぜかベッドの上から枕を取り上げた。
「まさか」
グリムはわざとらしく肩をすくめた。
「まともといえばまともな外見の持ち主―――外見だけなら人間ですよ」
「そう」
美奈子は枕を頭の上にのせると、机の下に隠れてしまった。
「美奈子さん?」
グリムはその美奈子の行動が解せず、机の下をのぞき込んだ。
「どうなさったのです?」
防災頭巾の要領で頭を枕で被った美奈子は、机の下から体を出さないように慎重に座る態勢を調節していた。
「迷宮の廊下といわず、壁といわず、すべてに細工は流々ご覧じろです。作戦指揮室へ」
「魔法防御の細工はしてあるよね?」
「魔法反射ですが。一切の魔法を反射する特別なコーティングはご要望通り」
「どっちにしろ、ここが凄まじいことになるのはわかってるんですからね」
美奈子はグリムの説明に何ら興味を持った様子はない。
「確かに、魔法攻撃対策をするよう指示をしたのは私よ?でもね」
「まぁ確かに」
グリムはバツが悪いという顔で天井を仰ぎ見た。
「そのおかげで、50階の予定が、予算不足で10階までしか作れないなんて予想も出来ませんでしたが」
「他から資金調達したら?」
「ああ」
グリムはポンッと手を打った。
「それはいいですね」
「間に合う?」
「……無理、ですか?」
グリムは何がおかしいのか、クスクス笑うと、
「まぁ、やるだけやってみましょうか」
とだけ言った。
「心強いお言葉で」
対する美奈子は冷たい視線を崩さない。
「何をやるにしても、絶対の自信は大切です。それがあってこそ、全ては成せるのですよ?」
「……水瀬君が来ているんでしょう?ここへ」
「ええ……それが?」
「だからこんなカッコウしているの。わからない?」
「?ええ」
「水瀬君のことだから」
美奈子が何かを言いかけた瞬間―――
ドンッ!!
凄まじい爆音と振動が、美奈子達のいる部屋をシェイクした。
その頃、
「このバカモノっ!!」
樟葉の一撃が悠菜の脳天に炸裂していた。
「何をするかっ!何をっ!」
「だ、だってぇ!」
でっかいタンコブをつくって蹲る悠菜は泣き顔で反論した。
「面倒くさいじゃない!」
「面倒くさかったら迷宮を丸ごと吹き飛ばすのかお前はっ!」
そう。
悠菜は床めがけて魔法攻撃をぶつけ、50階まとめて床を打ち抜こうとする荒技を披露してのけたのだ……。
周囲に何の説明も断りもなく、突然魔法攻撃を床めがけて放ったのは、まぁ……集団行動の面から許されることでは当然、ない。
これとほぼ同時に、鏡魔法により空間防御を展開したのはルシフェルだ。
50階の建物を打ち抜く魔法が“ただの魔法”なはずはない。
目標を打ち抜くことが出来ず、通路全体を荒れ狂った魔法攻撃。
彼女の防御展開がコンマ数秒でも遅れていれば、周囲は無事では済まなかったろう。
そのルシフェルが驚いた。というよりむしろ、呆れた。という顔で周囲を見回した。
「この壁……魔法をはじき返した?」
ぺたっ。と装甲服のグローブ越しに触った壁石の感触は、他の石と何ら変わるところはない。
ドカバキグシャッ
樟葉とイーリスによってシメられる悠菜を後目にルシフェルが言った。
「これで、ヘタな魔法攻撃は出来ないってわかりましたね」
「こいつがこんな馬鹿だったことに比べればささいなことだっ!」
「ともかく」
ぐいっ。
栗須がイーリス達の腕を難なく掴んで二人を止めた。
「魔法攻撃がある程度封じられているようでしたら、私達非魔法騎士でも戦う場面が多くなります。私達も秋篠様達、補給部隊を随伴しても問題ないのでは?」
「それもそうか―――」
納得する樟葉の前で完全にノビている悠菜に、ルシフェルは冷ややかな目で言った。
「悠菜ちゃん?―――起きて」
「お……お花畑に蝶々がキレイ……」
「そこに行かせるのは私なんだから!他の人に逝かされちゃダメっ!」
「それでもお姉さん?」
「弟に引導渡すのだって、大切なお仕事なんだから!―――じゃなくて!」
ルシフェルは悠菜に怒鳴った。
「マジメにやって!考えは出来てるんでしょう!?―――ここをどうやって攻めるか!」
「……ある、けど」
何故か悠菜は言い渋っている。
「何が問題なの!?」
「……お金」
「はぁっ!?」
「あのね?」
「何で私が!」
迷宮入り口自販機の前で怒鳴るのは綾乃だ。
「仕方ないでしょう?」
悠菜は少し勝ち誇った目で言った。
「私達、この自販機で使える通貨、もう持ってないんだから」
「天界はあなたにお金を渡してないんですか?」
文句を言いながら、どこからかお金を取り出して自販機に入れていく綾乃。
「はい」
「―――本当は、自分で払いたくないだけなんていいませんよね?」
「だって!」
悠菜は言い返した。
「私の場合、経費で落ちないんですもん!」
「天帝親衛軍ってどういう連中ですか!」
「一応、私と弟の所属は出向で人間界の大日本帝国」
「どうでもいいいことですっ!―――これですね?」
「そう。それ10個もあれば」
「もうっ」
ガチャ
ガコンッ
悠菜が自販機から取り出したのは―――小さなドアのミニチュアだった。
「……大丈夫?」
美奈子はグリムを突いてみた。
振動によって落下してきた天井の一部を頭にくらったグリムが美奈子の目の前で目を回している。
「お……お花畑が見えました」
ふらつきながら、グリムは立ち上がった。
「と……とても綺麗なお花畑が」
「いっちゃえばよかったのに」
「な、何をデスカ?」
「知らない―――でも、私が何でこんなことしていたかわかった?」
枕をつつく美奈子に、グリムは恨めしそうに言った。
「理由はわかりましたが、どうかクチに出して説明してください」
天原組め。工賃値切った腹いせに手抜き工事したな。
グリムは床に転がったブロックを憎々しげに睨み付けた。
「そりゃそうだけどね」
美奈子はふと、グリムの足下に落ちたモノに目をとられた。
それは、小さな宝石のような輝きを放つ赤い石。
「何?」
「あ、それは」
グリムが止めるより先に、“それ”は美奈子の手に収まった。
「魔法でもかかっているの?」
「ええ―――」
グリムは言っていいのかどうか迷っている。
「どうせロクなものじゃない。そういうもの?」
「違いますよ!」
グリムはムキになって言った。
「これは“服従石”です」
「服従石?」
「ええ。この石に血をつけて、相手に貼り付けると、相手は血を石につけた者の完全な服従の下に入るという代物で」
「“絶対服従の魔法”でもかかっているの?」
「なんです?それ」
「人間の世界でタブーとされる束縛の魔法。これと同じ効果があるはずよ?」
「ほう?人間界でもあるんですか」
「―――他人を支配したいって欲望は、人が2人以上いれば生まれると思うわ。人ってそういうものよ」
「美奈子さんも?」
「……多分、ね」
美奈子はその石を無造作にポケットにねじ込んだ。
「それで?水瀬君達、今どうしているの?」
「あの……その前に石」
「い・や」
美奈子は座った目でグリムを睨み付けた。
「ヘタにこんなもの、私に使われたらイヤだもん。だから、私が預かっておく」
「そ、そんな……」
「何か文句があるの!?」
美奈子はグリムを怒鳴りつけた。
「グチグチ言っているヒマあるなら、さっさと水瀬君の回りのオンナ達をどうこうなさいっ!―――ったく!」
注1:E-3モップ=Enchant-Magic Mop for Maidの略。メイド用魔法処理済み特製モップのこと。
注2:メイド用タクティカルエプロンドレス=メイド用に開発された特殊なコスチュームのこと。特殊な戦闘装甲服。
注3:TS-222改タクティカルシールド=英国神聖国教騎士団が開発したルシフェル専用のセミ・ラージシールド。メサイア「白龍」用シールドをベースにしたデザインに変更済み。サブウェポンはスパイク。対魔法攻撃リフレクション機能付き。
注4:メイド用タクティカルエプロンドレス改ダマルティカ=メイド用タクティカルエプロンドレスの素材を元に制作されたイーリス専用のダマルティカ(シスター用のあのコスチュームのこと)。防御力等はメイド用に準じる。