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君と一緒に歩くまで  作者: 双鶴


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13/13

エピローグ

春。

制服のシャツが少しだけ肌に張りついて、朝の空気が街に流れ込んでくる。

港の方から船のエンジン音が聞こえていた。

美晴島の春は、いつもこんなふうに始まる。


坂道を、2人の高校生が並んで歩いていた。

柳沢悠翔と清沢弥生。

制服姿で、笑いながら、肩が少しだけ触れている。

会話は途切れがちだけど、空気は穏やかだった。


その様子を、港のベンチから見ていた漁師の夫婦がいた。

おじさんが、魚の箱を積みながら声をかける。


「おっ、お揃いで登校か、お似合いだぞ」


おばちゃんは、笑いながら言った。


「あんた、からかうのはおよしよ。いってらっしゃい」


2人は、少し照れたように笑って、頭を下げた。

そして、また並んで歩き出す。

ゆっくり、でも軽やかに。


そして今、俺、いや、俺たちは一緒に歩んでいる。これからも、ずっと…



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