こっからやっとすべてが始まる。エピソード3
やっとHWルームが終わった。
「なあ、きみも僕と同じようなことがあったて言ったけど、君はどんなことがあったの」
石村が言った。
「ああ僕は、・・・」
僕は自分に合った災難のすべてを話した。
「うわあ。それは恥ずかしかったろうね。」
全くだ。もとを辿ればあの生徒会長が僕に話しかけずにそのまま普通に学校に通っていれば良かったことなのだ。
「それでさ、ぼくかんがえたんだけどさ、僕らみたいな人って結構多いと思うんだ。だからさ、僕思い切ってこの学校の僕らみたいな境遇の人を集めた同窓会をつくろうと思うんだ。」
僕は自信満々気に行った。
「うわ、それはまた思い切った決断だね。でもそれで同窓会をつくってどうしようっていうの?」
「いや、まあそれはさ、」
そこまで考えていなかった僕は適当に
「まあ、そういう人を集めて僕らみたいな人がどうやったら本当のラブコメを堪能できるかを話し合うのさ。」
なんだそりゃとも思ったがひとまずこんな理由でいいだろう。
「へえ。まあ興味深いね。やらない損よりやった損だ。とりあえず部屋があるか先生に聞いてみよう」
石村が言った
「そうだな。」
そういいながら僕らは職員室へ足を運んだ。
「あのー先生。」
「はいなんですか?」
僕らは自分の担任の竹ノ内先生に言った。
「新しい同窓会をつくりたいのですが、部屋はありますか。」
僕らはあまり期待はせずに聞いた。なんせこの学校の部活は同窓会を合わせたら50を超えている。
「まあ、ないことはないですが。」
「ほんとうですか。」
「ええ。でも山奥の小さい小屋になってしまいますが。」
僕らはそれだけでもうれしかった。
「いや、部屋があるだけでもうれしいです。ありがとうございます。」
「でも珍しいですね。入学式でそんなことを言いに来るなんて。この学校に入る前から作ると決めていたんですか。」確かに入学式で部をつくりたいといいに来る輩なんてアニメでも見たことがない。
決めてはいないが、先ほどの出来事でとっさに決めたこととはさすがに言えない。
「はいまあ、僕たち両方‘‘人の精神論``について気になっていましたから新しい部活でも作ろうかと。」
まあ間違ってはないだろう。本当のラブコメを堪能するということは人の心について知ることも必要だ。
「へえ、それはまた難しそうな内容ですね。」
先生は言った。
「でもまあ頑張ってください。あなたたちはまず同窓会として成り立たせる前に、やることがたんまりありますから。」
「え、やること?」
僕は少し心配になった。
「ええ、まずあなたたちはあの小屋をきれいにして、同窓会として認めるために部員を五人以上集めて、それから先生のチェックをもらってやっとあなたたちの同窓会が認められます。期限は一週間。」
「え、一週間で部員を五人以上!?」
僕はかなり心配だった。なんせ僕らにはツテがない。こんな存在自体が空気のような僕らがあと三人も
一週間の間に集めないといけないのか。
「分かりましたね。」
その時は先生が悪魔のように見えた。
「はい。」
僕らは仕方なく探すことにした。
「ええでも一週間で部員を誤認なんて僕らにできるかなあ。」
石村が言った。
「でもやるしかないだろ。」
僕はそんなことは言いつつも内心はとても不安で仕方なかった。
「とりあえず同じクラスの人たちに聞いてみよう。」
「え、でも僕全然クラスの人たちにまだ馴染めてないし。」
それは僕も一緒だ僕らは自己紹介でもパッとしない挨拶だったし、特にほかの人から目を引かれるような特徴を持ち合わせているわけでもない。
やっと教室の前まで来た。
「さとっち。やるぞ。」
「うん。っていつから僕のことさとっちって呼ぶようになったんだよ。」
ガラガラ
扉を開きさあやるぞ。
「あのー僕らの部活に入ってくれる人いませんか。」
アニメではここで面白そうなやつらが来るのだが、
「古川君、声が小さすぎて誰も聞いてないよ。」
なんだって!僕わこれでも結構勇気を出して声を出したつもりだった。
「ならさとっちがやれよ。」
「い、いやだよ僕こんな大勢の人がいる中で。」
僕は正直その時少しだけさとっちにイラっと来た。
「はあ、どうしよう。」
「あ、あれ今日の朝大林六海さんと廊下でぶつかったやつじゃね。」
「あ、ホントだ。」
何だ。さとっち結構有名じゃないか。
「いいなあうらやましい。」
そんな声が教室のそこら中から聞こえる。
「おいさとっち。君有名だから君が誘えよ。」
「エエ~。」
さとっちはマ●オさんみたいな声を出して言った。
「あ、あのー。」
「あ、なんか言ってるぞ。」
「まあでもあいつ朝大林さんに一目ぼれしたけど幼馴染の鋼機さんがいて絶望してたらしいからみんなあまりそのことは言うなよ。」
僕は興味本位で今さとっちがどんな表情をしているか見てみた。
「あーそうだよ僕はあのお方ひとめぼれしたよ!でもなあ、お前らは、僕みたいにあだ名なんてつけられてもいないし呼ばれたこともないだろーが!」
さとっちは今までにないくらい大きな声で言った。
「え、でもさっきあの人一年全員の名前を聞いて回っていたし、皆にあだ名付けてたよ。」
「え、なんで。」
僕は疑問に思った。
「いやだってあの人生徒会の副会長だし、皆のことを把握しておきたいって。」
石村はとても言葉にできないようなみじめな顔をしていた。
「ねえ、古川君。ぼくを、殺してくれー!」
「何言ってんだお前。」
「古川君。僕は自分だけ、たとえ幼馴染ではなくともこの学校の中ではあの人にとって特別な人間だと思っていたんだ。でも僕はあの人のなんでもなかった。こんなみじめなことあるかい?。」
「なあ石村僕はね、部活をつくるためにね、職員室に行っててね、あの人に認知もされていないんだぞ。
何手前が一番かわいそうなんて甘ったるいこと言ってんだよコラァー。」
僕は涙目になりながら言った。
「あ、あ、ごめんなさいー。」
「あのなあ俺はなあ青春を謳歌したいがためにあの同窓会をつくろうとしているのに何で君があの人に名前を呼ばれて僕は呼ばれてないんだよー。」
石村はおどおどしていたが、急にふと我に返り、
「え、でも君会長に名前と顔覚えられているんだよね。君傲慢だよ。」
「え、確かに。いやでもあれは彼氏とのいちゃらぶを聞いてもいないのに見せられたし君とは違うんだよ。」
「はあ、なんだと君は空気なくせに女を二人も食おうとしているのかよ。生意気な。」
「空気なのは君も一緒だろ。」
「うっ」
こんな感じで僕と石村ほかのクラスメイトが見ている中、長い間喧嘩をしていた。
「いつになったら部活が作れるんだよ。」と、僕は心の中で思っていた。
読んでくださりありがとうございますまだ全然話が進みませんがアドバイスなどよろしくお願いします。