私はばけもの。だけど可憐なアイドル
ばけものの女の子。
だけど可憐なアイドル。
皆に必要とされる女の子。
それが私。
ばけものである事は、異常なんかじゃない。一つの個性。
火を吹いたりできる事は危ない事?
そうじゃないでしょ?
この力は、私のステージを輝かせるためにあるの。
とても珍しいから、とっても目立つ、私のすごい武器。
だからほら、皆が私に注目している。
炎の中で、きらきら夢を振りまいて踊れば、皆歓声をあげてくれる。
虹を出すアシスタントも、星を出す演出家も、みんなばけものだけど、その力は怖くない。
私は皆の期待に応えて、歌って、踊って、にっこり笑う。
とっても楽しい。
きっと皆も楽しい。
ほら、これなら。
個性だって思える。
「ばけもの」だなんて気にし続けるのは、損でしょ?
人間と同じ心で、価値観なら、共存できるはずだもの。
そこにある才能は活かして、使わないと。