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社畜が求めるスローライフ  作者: 白無垢さん
8/10

Sideイリア

母体保護法は無いです。

私はイリア。先日15歳になって成人したの。

そして私は3年付き合ってたロアと結婚した。

19歳で先に一人暮らししていたロアの家で同棲を始めた。


楽しかった。

ロアの働く姿は格好良かったし、

何より私の料理を美味しいと食べてくれる。

それだけで結婚してよかったと思える。


しかしある時からロアは何処かへほっつき歩く様になった。話しかけても「あぁ」とか「うん」やら曖昧な返事ばかり。


約一年前お腹の中に新しい命が生まれた。

私は泣きたくなるほど嬉しかった。 

しかしロアにこの事を話ても「良かったな」と。

でも私はロアを信じた。この子が産まれたら、前のロアに戻ってくれると。悪阻だって一人で耐えた。


妊娠8ヶ月頃。ロアから「話がある」と私はすっかり大きくなったお腹を擦りながら、聞いた。



目の前が真っ暗になった。

離婚してくれと言われた。何がなんだかわからなかった。急に気持ち悪くなり吐きそうになった。

私がこんな体調でもロアはなんにもしてくれなかった。


落ち着いて来た頃。

離婚の理由を聞いた。すると

「知り合いに儲け話をされた。それも一生遊んで暮らせるくらい。」


度々ほっつき歩いていたのはこれだったのか。

ロアは昔の性格に戻ってくれる。そんな思いは砕け散った。私は離婚に了承した。ここで許しても前みたいに接する事は出来ない。 


2日後ロアは出ていった。家はそのまま住んでいいと言われた。私の両親は既に他界している。

相談することなんて………

「あっ…あの人…あの人に相談しよう…」


私は村で一番長生きで小さい頃からお世話になっているフィン婆さんの所に行き、泣きながら全て話した。


「あんたが選べる選択肢は2つさ。一つは中絶。

2つ目は責任持って育てる。」


この言葉を聞いて私はハッとしたこれから産まれてくるこの子はどうなるのだろうか。この子に罪はないのだ。


「ずみまぜん…」

「その言葉はそいつに言うんだね」

「ゔん、こめんね…ごめんね…」

 

私はこの子の名前「ノエスタ」と名付けた。


ロアの存在はカービィシリーズの 

「マホロア」から取りました。


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